日本ではバロットを食べる習慣がなく、多くの日本人はグロテスクに感じて食べることができません。
そのためアヒルの有精卵もなかなか手に入りません。
限られた輸入業者がバロットを売っているものの、おそらく新鮮ではないでしょう。
残念ながらバロットは帰郷した時の楽しみと考えてください。
ちゃんぽんは韓国料理だと思っていませんか?確かにフィリピンのスーパーには韓国製のインスタントちゃんぽんが売っています。テレビコマーシャルもやってるのかな。
でも、ちゃんぽんは伝統的な和食。原子爆弾の被爆地として有名な長崎が発祥の地です。そもそも「ちゃんぽん」が「混ぜこぜ」という意味の日本語で、太い麺と鶏ガラや豚骨のスープに、たっぷりの炒めた野菜、蒲鉾、きくらげなどを載せたものが一般的です。
それを韓国人が取り入れ、独自にアレンジして発売したのでしょう。そのため韓国のちゃんぽんはかなりスパイシーだけど、本来のちゃんぽんは野菜の甘みが特徴の料理です。
ちゃんぽんは日本全国にあるリンガーハットというレストランチェーンで楽しめます。
あなたが日本に住むと、疎外感や差別を感じることがあるかもしれません。ときには初対面の日本人があなたを上から下まで観察するでしょう。でもそれはおそらく単なる好奇心からです。
今日、国際交流が増え、外国からの旅行者も多くなったものの、まだ外国人に慣れていない日本人も少なからずいます。日本は元来ほぼ単一民族の国家です。中国人や韓国人、モンゴル人とは風貌が近いけど、フィリピン人は少し目立ちます。でも、ほとんどの日本人にはフィリピン人に対する差別意識はないはずです。
ただし年配の人を中心に「若いフィリピン人女性はパブで働いている」という固定観念を持っている人もいます。なぜなら今でもフィリピン人が日本の労働ビザを取るのは難しいものの、昔からエンターテイナーにはビザが下りやすかったからです。そのためダンサーやシンガーとして来日し、パブででホステスとして働くフィリピン人女性がたくさんいました。
そのような背景から、あなたが若い女性なら、認識を更新できていない年配の男性などからセクハラを受ける機会があるかもしれないので、上手に回避しましょう。
フィリピンではミンダナオ島を除けばクリスチャンが圧倒的に多いと聞いています。日本では一応仏教徒が大半とされているものの、多くの人の信仰は形骸化していて、お葬式などの儀式の際にだけ宗教的なしきたりを意識する人も少なくありません。
日本人の中には敬虔なクリスチャンもいるけど数%です。日本にも約400年前には宣教師が渡来し、懸命にキリスト教の布教活動を行ったものの、あまり根付きませんでした。その理由の一つは、時の政権がキリスト教の浸透を足掛かりに西欧諸国から植民地にされることを恐れ、キリスト教を禁じたためです。
他の理由としては、古来からのアニミズム思想があるからかもしれません。「八百万の神」と言うように、古来の日本人は万物に神が宿るという考え方をしていました。感覚的には「自然こそが複合的な神」という表現に近いかもしれません。
例えばゴジラ。ゴジラという怪獣は冷戦時代の核兵器開発競争に対するアンチテーゼ、大自然による逆襲の象徴として誕生しました。そのため名前が「God」で始まります。アニメ映画『もののけ姫』も似た思想に基づくものです。あるいはドラゴンボールに象徴されているかも。あの漫画には神と名が付くキャラクターがたくさん登場しますよね。英語版でも神様なのかは解らないけど。
また、太平洋戦争終結前は天皇が神として崇められていました。ちなみに天皇の家計を遡れば神話の登場人物に繋がります。
ただし、日本人は他の国や宗教のイベントを取り入れ、好き勝手にアレンジして楽しむのが好きです。例えばクリスマスはクリスチャン以外の人達の間では、家族と過ごすのではなく、「恋人同士がロマンチックなひと時を過ごすべき日」あるいは「ケーキやチキンを食べる日」として浸透しました。ハロウィンに至っては「大人も子供も仮装して繁華街に繰り出して馬鹿騒ぎする日」という位置づけになっています。
これらは秋に美味しい食べ物です。
日本では季節が春夏秋冬の四季(+梅雨)に別れています。フィリピンの季節は「暑い夏」と「暑くない夏」だけでしたっけ?
日本は国土が南北に長いので地方によっても違うけど、東京の各季節はおおよそ以下のとおりです。
なお、東京の夏はセブ島よりも暑い日が多々あります。主な理由はヒートアイランド現象。舗装された道路やビルが多く、エアコンの普及率が高く室外機が熱気を排出したり、海からの冷たい風を遮断するためです。しかも日本は湿度が高いので、同じ気温でも暑く感じます。
最も南の沖縄県は東京よりも温暖だけど、それでもルソン島よりは北なので、フィリピンに比べれば寒くなります。