日本は平和国家を自負しています。これは1945年の太平洋戦争終結後、日本が他国への侵攻を放棄し、他国の戦争にも積極的には関与していないためです。幸いにも日本が戦地になったり他国から攻撃されることもありませんでした。
ただし、近年は紛争地域に自衛隊が赴いて同盟国の後方支援の任に当たることはあります。また、北朝鮮が何か仕掛けてきそうな雰囲気もあります。
このまま平和が続いて欲しいものです。
「温めますか?」の続き。
コンビニでお弁当やカップラーメンを複数個買うと、店員から「お箸は何膳ご利用ですか?」と訊かれるでしょう。つまり「何人分必要ですか?」または「何食分ですか?」という意味ですね。日本では一般的にコンビニのお弁当やカップラーメンのパッケージには箸やフォークが付属しないので。
なお「膳」は箸の個数を表現するときの語尾の言い方で、英語の「one person」「two peaces」「three blocks」という表現に似ています。
よって「お箸は何膳…」と訊ねられたら数を答えてください。模範的な答え方は「一膳」「二膳」「三膳」だけど、「1つ」や「1個」でも十分通じます。もちろん指のサインでもOK。数字なら英語も通じます。
不要な時の答えは「いりません」です。店員が箸をくれなかったけど、それが欲しい時は「お箸をください」と言います。
日本の富士山は世界的に有名ですが、この美しい山が火山だと知っている人は少ないかもしれません。
富士山は古来より約100年周期で噴火を繰り返してきたものの、この300年ほどは噴火していません。そのため次回は前回の3倍のエネルギーで噴火する可能性があります。とはいえこの先もずっと噴火しないかもしれないし、明日にも噴火するかもしれず、予想はつきません。
なお、噴火の規模と風向き次第では火山灰が降り積もり、日常生活が困難になります。気流の関係で富士山の東側の被害が大きくなる公算が高いです。
日本は地震が多い国です。微弱な揺れも含めれば毎日どこかで地震が発生しています。これは、地質学的に見て日本が以下の四つのプレートの境界線上にあるためです。
とはいえ心配はご無用。日本の多くの建物は耐震構造で作られているので。ただし、古い建物には新しい建築基準を満たしていないものもあるので強い地震のときは注意が必要です。特に木造の住宅は地震をきっかけに火事に見舞われるおそれがあります。
なお、フィリピンでもごく稀に地震が発生して大騒ぎになるけど、日本人は慣れたもので、歩ける程度の地震には動じません。そのせいで、いつかまた大地震が来たとき、日本人の避難が遅れ、いち早く行動したフィリピン人は助かるかも…。
ちなみに、いつどこで地震が起きるかは現在の科学技術では予測できません。
多くの日本人はフィリピン人よりも悲観的です。理由はいくつかあります。もちろんこれは一般論で、個々人によっても違うけど。
多くの日本人は完璧思考です。学校教育でも長らく設問に対する正解を導き出す訓練に注力されてきました。
とはいえ世の中に完璧な人はいません。一握りの優秀な人はそつなく振る舞えるでしょうが、それ以外の人は失敗を重ね、悔いてしまいます。
日本の製品が高品質なのは持ち前の完璧指向がいい方向に働いた結果ですが、悪い方に働くこともあり、その場合は自分たちに課したハードルの高さが自分たちを苦しめることも少なくありません。
フィリピン人に比べれば日本人の家族の絆は薄いと言えます。
日本でも昔は三世帯同居も珍しくなかったけど、今日では少数派です。経済発展の結果、都市部に人口が移動し、核家族化が進んだことも、その原因でしょう。
また、日本では家庭を顧みずに働くことが美徳とされる風潮もありました。
そうして、家族で支え合わなくなった人は精神的に脆いものです。
熱帯の島国では魚介や果物が簡単に手に入るし、仮に住む家が無くても簡単には死なないけど、寒い地方ではそうはいきません。
今でこそ豊かになったものの、昔の日本では怠惰は死に直結し兼ねませんでした。また、たとえ勤勉であっても気候が悪化すれば飢え死にの恐怖に直面していました。よって慎重な性格、ともすると悲観的なものの考え方が生存の鍵だった側面もあるでしょう。
フィリピン人には給料を後先考えず一気に使ってしまう人も多いようで。それは南国で家族の絆も強いからできる生き方です。
フィリピンではミンダナオ島を除けばクリスチャンが圧倒的に多いと聞いています。日本では一応仏教徒が大半とされているものの、多くの人の信仰は形骸化していて、お葬式などの儀式の際にだけ宗教的なしきたりを意識する人も少なくありません。
日本人の中には敬虔なクリスチャンもいるけど数%です。日本にも約400年前には宣教師が渡来し、懸命にキリスト教の布教活動を行ったものの、あまり根付きませんでした。その理由の一つは、時の政権がキリスト教の浸透を足掛かりに西欧諸国から植民地にされることを恐れ、キリスト教を禁じたためです。
他の理由としては、古来からのアニミズム思想があるからかもしれません。「八百万の神」と言うように、古来の日本人は万物に神が宿るという考え方をしていました。感覚的には「自然こそが複合的な神」という表現に近いかもしれません。
例えばゴジラ。ゴジラという怪獣は冷戦時代の核兵器開発競争に対するアンチテーゼ、大自然による逆襲の象徴として誕生しました。そのため名前が「God」で始まります。アニメ映画『もののけ姫』も似た思想に基づくものです。あるいはドラゴンボールに象徴されているかも。あの漫画には神と名が付くキャラクターがたくさん登場しますよね。英語版でも神様なのかは解らないけど。
また、太平洋戦争終結前は天皇が神として崇められていました。ちなみに天皇の家計を遡れば神話の登場人物に繋がります。
ただし、日本人は他の国や宗教のイベントを取り入れ、好き勝手にアレンジして楽しむのが好きです。例えばクリスマスはクリスチャン以外の人達の間では、家族と過ごすのではなく、「恋人同士がロマンチックなひと時を過ごすべき日」あるいは「ケーキやチキンを食べる日」として浸透しました。ハロウィンに至っては「大人も子供も仮装して繁華街に繰り出して馬鹿騒ぎする日」という位置づけになっています。