日本の民族

多民族国家のフィリピンとは違って日本はほぼ単一民族国家です。わずかに少数民族がいるものの、今やほとんど日本人と同化しています。

そのため標準的な日本語は日本中で通じます。その代わり、日本には様々な方言があります。

春以降に初来日したフィリピン人は秋がもっとも辛いかも。バギオあたりの出身者を除けば寒さには慣れていないだろうから。

例えば9月の後半頃から暑い日と寒い日が入り混じるようになります。寒さへの有効な対策は暖かい服装をすることです。

でも、この秋は重要な期間です。なぜなら夏からいきなり気温一桁の冬になったら、来日したばかりのフィリピン人は誰も生き残れません。

秋の猶予期間を使って冬への準備をしましょう。

四季

日本では季節が春夏秋冬の四季(+梅雨)に別れています。フィリピンの季節は「暑い夏」と「暑くない夏」だけでしたっけ?

日本は国土が南北に長いので地方によっても違うけど、東京の各季節はおおよそ以下のとおりです。

  • 春:3月~5月
  • 梅雨:6月
  • 夏:7月~9月
  • 秋:10月~11月
  • 冬:12月~2月

なお、東京の夏はセブ島よりも暑い日が多々あります。主な理由はヒートアイランド現象。舗装された道路やビルが多く、エアコンの普及率が高く室外機が熱気を排出したり、海からの冷たい風を遮断するためです。しかも日本は湿度が高いので、同じ気温でも暑く感じます。

最も南の沖縄県は東京よりも温暖だけど、それでもルソン島よりは北なので、フィリピンに比べれば寒くなります。

なぜ日本人は英語を話せないの?

あなたがESL教師なら、多くの日本人が中学と高校で6年、大学も合わせればもっと長く英語を勉強しているのに英語をあまり話せないことを知っているでしょう。主な理由は以下の通りです。

占領時代が短かった

文字通りです。日本は太平洋戦争後、米国に占領されたものの英語の公用語化が行われないまま再び独立を果たしました。

英語教育が会話を目的にしていなかった

日本での英語教育はコミュニケーションの手段ではなく試験の科目でした。そのためしっかり勉強すれば英文法や単語のスペルなどには詳しくなるけど、せっかくの知識もうまく活用できません。

なので多くの英語教師が英語をうまく話せません。もちろん彼らに習った生徒もやはり英語を話せるようにはなりません。

必要ではなかった

この三番目の理由が核心でしょう。

幸運にも日本は長らく経済大国で国内の経済規模も大きかったので、国際取引を行う商社などに勤めるのでなければ海外を意識する必要に迫られませんでした。

とはいえ今日では日本でも英語によるコミュニケーションや情報収集の能力が重要視されています。

国家元首

日本の国家元首は天皇陛下なので内閣総理大臣はその次になります。

ただし天皇は政治には関わりません。天皇は日本国民統合の象徴という位置付けです。

天皇の主な役割は以下のようなことです。

  • 国事行為(閣僚の任命など)
  • 祭事、儀式
  • 皇室外交
  • 慰問

例えば国内で大きな災害が起きた際、天皇と皇后が現地に赴き、被災者を励まされます。一般の国民にとって国家元首が慰問に来られることは、たいへん励みになります。

国民の中には違う思想を持つ人もいるかもしれませんが、概ねすべての日本人が天皇を尊崇しています。これは古来からの伝統であるだけでなく、今上天皇とその父である先代の天皇のお人柄によるところが大きいでしょう。

また、今上天皇個人の活動としては、彼は魚類学者です。ハゼを専門に研究しておられます。時には外国の研究者から分類が難しいハゼの識別を依頼されることもあったそうです。フィリピンの海でもよく見られるYellow prawn-gobyの和名「ギンガハゼ」は天皇と皇后によって命名されました。

Yellow prawn-goby、ギンガハゼ
ギンガハゼ(Yellow prawn-goby)

なお、12月23日は天皇誕生日という祝日です。ただし、今上天皇はご高齢により皇太子への譲位が予定されているので、2019年からは2月23日が次の天皇誕生日となります。