日本人の特技

20年ぐらい前、民族衣装に身を包んだアフリカ人男性がテレビの番組で、以下のような理由から「日本は鎖国すべきだ」と流暢な日本語で言っていました。

日本人の生活様式はずいぶん米国風になったけど、日本には長い歴史と独自の伝統文化があるのだから、それらをもっと大事にした方がいい

解っていないなぁ。彼への私の返答は「これこそが日本だ」です。

日本は昔から外国の文化や風習を積極的に取り入れてきました。ただし、都合のいいところだけ。そして自分たち向けに改良して自分たちの文化にしてしまいます。

例えば漢字。日本語や日本人の名前を構成する上で重要な漢字は大昔に中国から輸入したものです。でも、表意文字の漢字だけでは不便なので、漢字をもとに表音文字のカタカナとひらがなも発明しました。よって中国では外来語や外国人の名前にも字の意味を考慮して漢字を割り当てているけど、日本ではカタカナで表現できます。

あるいはナポリタン。ケチャップで味付けしたスパゲッティーのことだけど、イタリアのナポリ発祥かと思いきや、日本人が作り出して勝手にナポリと着けたものです。

また、カレーはインドを植民地としていた英国経由で日本に伝わったけど、日本風のカレーとして独自の発展を遂げています。

クリスマスもバレンタインデーもハロウィンも、日本では本来の意味とは関係のない年中行事として定着しています。

日本とは昔からそういう国です。

Kimono, 着物
こんな格好するのは特別な日だけです

冬休み

日本には冬休みというホリデー期間があります。

学校の冬休みは一般的に12/25〜1/7です。北の地方ではもっと長いかもしれません。多くの企業の冬休みは12/29〜1/3でしょう。

この期間は毎年帰省ラッシュが起こります。都会で働いている人の多くが故郷に帰るため、航空券代金が上がり、新幹線も満席、高速道路も長い渋滞は避けられません。

Traffic congection, 渋滞まあ、フィリピン行きの航空券もクリスマスが近くなった12月の中頃からは値上がりしますからね。

血液型性格判断

日本人の多くは血液型性格判断の話が好きです。大雑把に以下のように言われています。

  • A:几帳面で真面目
  • B:個性的だが協調性に欠ける
  • O:おおらかで大雑把
  • AB:二面性あり

もちろん血液型が性格を決めるという考え方は非科学的なので、エンターテイメントとして楽しまれています。

Blood type, 血液型

iPhone

AppleのiPhoneはフィリピンに住んでいる人にとっては高い買い物かもしれません。でも、日本では割とリーズナブルに購入できます。

iPhone

日本の大手キャリアdocomo、au、Softbankは本体代金を40%以上ディスカウントし、残額を1/24を毎月の利用料金に含めて販売しています。そう、日本ではスマホの利用料金を月々の定額で払うのが一般的です。定額料金に機種代金が含まれるとユーザは心理的な負担を感じません。しかも大幅にディスカウントされています。

そうして2年間使い続けるとiPhoneの代金は完済するのでユーザは別の契約プランに変更できます。ユーザが2年未満で契約を破棄するときはiPhone代金の残高を一度に払う必要があるので、ほとんどの人は2年間同じ契約を続けます。

各ユーザから利用料金を2年間確実に払ってもらえるので、キャリアはiPhoneの代金をディスカウントできます。

他国に比べて日本でiPhoneのシェアが高いのはそういう理由からです。

ケータイのロード

フィリピンのケータイは使う分だけプリペイドする方式。街中の至るところでケータイのロードをチャージでき、しかも金額は自分次第ですよね。

Globe load card, Globeのロードカード
もはやこのカードも不要です

日本では、毎月の定額払いが一般的です。契約内容に応じて月々のデータ通信量が決められていて、余った分は翌月に繰越せます。逆に使い切った場合は有料で追加できます。ただし割高なので月末なら月が変わるのを待つ方が得策でしょう。データ通信枠を使い切っても、低速の通信はできるのでメールやSNSは使えます。

ケータイのキャリア

フィリピンのケータイキャリアはGlobe、SMART、SUN CELLULARですよね。

日本だとdocomo、au、Softbankです。以前は最大手のdocomoがサポートの地域や通話品質でもっとも有力とされていたものの、今ではそのような差は話題にされなくなりました。

docomo au SoftBankなお、昨今はMVNOという業態が流行しています。彼らは三社から通信回線を借りて、独自のサービスを提供しています。大手ほどのサービスは期待できないものの、その分、安価に利用できます。

こたつ

日本の伝統的な暖房器具の一つがこたつです。ひょっとしたらアニメで見たことがあるかもしれません。

Kotetsu, こたつ

こたつは低いテーブルの上に布団をかぶせ、テーブルの天板を乗せたものです。こたつの中には電気ヒーターが付いているので布団に足を入れると温まります。しかも、座ったまま食事ができます。

猫もこたつが好きなようです。

ただし、こたつで寝ると汗を掻くので風邪をひきやすくなります。

加湿器

加湿器は日本の冬の必需品です。日本の冬は空気が乾燥し、暖房器具を使うとさらに湿度が下がります。

Humidifier, 加湿器乾燥は肌荒れや、皮膚のひび割れの原因になります。また、気温と湿度が低いところにいると風邪をひきやすくなります。

もしストーブを使っているなら、水を入れたヤカンを乗せて代用できます。

湯たんぽ

東京も冬に突入しました。

日本の伝統的な暖房器具の一つが湯たんぽです。湯たんぽはお湯を入れるための水筒です。寝るときに使います。寒い冬の夜、湯たんぽと一緒に布団に入ると温められた血液が体を循環して心地よく眠れます。

Yutampo、湯たんぽ

ただし、長時間同じ箇所が触れていると低温やけどになるので気をつけて下さい。

湯たんぽ材質ごとに以下のような種類があります。

金属

熱伝導率がよく暖かいが、火傷しやすいので注意。

プラスチック

熱伝導率が悪いので暖かさはマイルド。火傷しにくい。

ゴム

肌触りがいい。火傷しにくい。

陶器

暖かさが長持ちする。落とすと割れやすい。