武蔵小杉 vs. 新百合ヶ丘

住んでいる賃貸アパートの更新が迫ってきたので引っ越すことにしました。更新料を取られるのは嫌だから。

引っ越し先の条件として「両空港へのリムジンバスが出ている」や「大きなスポーツジムがある」などを考慮して絞った候補地が以下の二つ。

  • 武蔵小杉
  • 新百合ヶ丘

武蔵小杉はリムジンバスだけでなく成田エクスプレスも走っているし、新百合ヶ丘と同じくグレードIVのコナミスポーツもあります。

もちろん武蔵小杉は新百合ヶ丘よりも都心に近く電車の乗り入れも多いので家賃の水準が高いものの、その価値があると思えたならば、まあよかろうと。

そこで何回かに分けて武蔵小杉の近辺をぐるっと歩いてみたけど、その感想は「微妙」でした。近年これほどもてはやされているので何となく今風のかっこいい街かと思っていたものの、実際は古い街並みみの中にタワーマンションがいくつか建っている感じですね。

武蔵小杉のビル群。Wikipediaより
武蔵小杉のビル群。Wikipediaより

駅周りの商業ビルの規模やテナントも中途半端だし、再開発の建設ラッシュに街の新陳代謝が追いついていない印象です。昔からの住民も多いので無理もないけど。

そのためお値段が手ごろな賃貸物件は狭いか築年数が長いかあるいはその両方。古い物件は当然内装も昔風だけどもはや和室は不便だし、設計が古いキッチンや追い炊きできないお風呂、洗濯機置き場が室外とかだと残念ですよね。

よって個人的には武蔵小杉は高い家賃を払ってまで暮らしたい街には思えませんでした。タワーマンションに越してきた新しい住民や持ち家に住む昔からの住民には愛着のわく街なのだろうけど。

ならば武蔵小杉ではなく近隣駅の徒歩圏に住んで家賃を抑え、必要に応じて武蔵小杉に繰り出すのはどうかとも考えたけど、東急の両隣の新丸子と元住吉、そしてJR南武線の向河原と武蔵中原は小さな駅。しかも両沿線のエリアは古くから開発され切っているのでやはり街並みは古く、狭苦しい感じがします。そう、閉所が嫌いな私は細い路地の多い昔ながらの街が苦手なのですよね。

というわけで結局使い慣れた新百合ヶ丘に落ち着きました。武蔵小杉よりもローカルで街の規模がずっと小さいけど、その分家賃水準が安いし、それでいて必要な商業施設がミニマルに揃っていて一駅だけで生活が完結します。映画館もあるし。

新百合ヶ丘は遅れて開発されたため街並みが新しいのに高層タワーマンションなんて一棟もないので空が広くて解放感があります。多摩動物公園にも近いし。もう少し飲食店が増えてくれると嬉しいのだけど。

ただし新百合ヶ丘や多摩方面は起伏が多いのがちょっと難点。そこは土地がフラットな武蔵小杉近郊が羨ましいかな。

東京のアキレス腱

小田急電鉄のロゴ今日の夕方、新宿から新百合ヶ丘に帰ろうとした際、小田急線が運休してました。新百合ヶ丘駅で線路の点検が発生したのだそうな。しばらくたつと復旧したものの、おかげでノロノロ運転の満員電車に乗るはめに。これ、東京のアキレス腱ですね。

昨今、世界のあちこちでテロが勃発しています。そしていつぞやの安倍総理の外交上の失言もあって、いつかは日本でもISの手の者によるテロが発生するかもと言われています。さすがに日本で銃の乱射事件が可能とは考えにくいので、テロリストはきっと鉄道を狙ってきます。

思い起こされるのは今年の7月、低年金を逆恨みした老人が新幹線で焼身自殺した事件。もしテロリストが自爆覚悟なら、鉄道に乗って走行中にプラスチック爆弾を起爆して大惨事を引き起こすなんてことは簡単でしょう。

ひょっとしたら新幹線には手荷物検査や巡回警備員を配備できるかもしれないけど、小田急みたいな基幹路線では無理。例えばテロリストがJR山手線や中央線、あるいは私鉄の各線に分散して複数件の爆破テロを引き起こそうものなら日本中パニックになり、都市機能が麻痺しますよね。それこそ地下鉄サリン事件どころじゃないほどの恐怖が巻き起こされるでしょう。

もしくは…。いや、これ以上書かないことにします。そんな感じのテロが起きたら私も容疑者になってしまうし、それを望んでいるかのように思われるのも不本意だから。

でも何というか、東京圏一極集中は、やっぱ拙い状態なのだと思います。

YAMADA多摩センター店が閉店

先月、ヤマダ電機が「46店を閉店する」と発表したときは「ああ、ど田舎の店が潰れるんだろうな」と思ったものです。

でもたまたま多摩センター店を通りかかったら5月末で閉店していました。

YAMADA電気多摩センター店閉店
YAMADA電気多摩センター店の入り口

多摩ニュータウンはいわゆるニュータウンの走りだったので高齢化の進行が他所よりも速く、端の方から次第に廃れてきているという話は前々から聞かされていました。でもニュータウンの中心的な多摩センターでこれとは。近辺には大学も多いというのに。

まあこの店舗は駅前ではなくクロスガーデンという少し外れた場所にあり、駅からは徒歩で10分ぐらいかかるかと。よって高齢者と車を持ちたがらない若者が増えた今となっては立地がよろしくないのかも。どうせ車で行くなら二駅隣の若葉台の方がヤマダ電機とnojimaとケーズデンキが隣接していて価格競争がありそうな気がするし。

まあでもそんなもんか。東京都といっても本当に都心っぽいのは中心部のみだもの。多摩ニュータウンも昔は求心力があったけど、もはや都心近くのタワーマンションに取って代わられて久しいし。

それに家電量販店は以前ほどワクワクさせられるところでもなくなりました。昔は大きなテレビ、高性能なビデオデッキ、高品質のオーディオセットなどは人々の憧れだったけど、もはやそんなところにお金を使おうって人はめっきり減ったもの。

琉神ジュワラー

毎週火曜日は琉神マブヤー4の放映日。中尾彬登場の昨日の分を除くと本シリーズも残すところあと2話ですね。

ほんでもって今週末は多摩センターのサンリオピューロランドでキティちゃんらとコラボするスペシャルショーがあるみたい。まあ私は近所だけど行きませんが。

マブヤーとキディ
キティちゃん、顔でかすぎ

さて、その琉神マブヤー、このたびマレーシアで「琉神ジュワラー」としてリメイクされ、早くも来年の1月から放送が始まるとのこと。なぜマレーシアなのか解らないけど、たまたま話がまとまったのでしょうかね。

まあ同じビーチリゾートをたくさん持つ南国なので、景色は似ているかも。タワウ空港の周辺は旧石垣空港みたいだもんな。

ただしマレーシアの海は沖縄の海よりもクリーミーな青という印象です。海底が白砂のところが多いようですしね。透視度は沖縄の勝ちかな。

琉神マブヤーのプロットは、正義の勇者マブヤーとガナシーが、沖縄の環境破壊にわじった(怒った)マジムン(魔物)のささやかないたずらを懲らしめるというもの。時にマジムン側に理があると思えることも。そのマジムン軍団も基本的に愉快な連中です。

それにマレーシアには昔、いわゆる首狩り族もいたらしいので、その絡みでも面白い話も作れそう。

「ジュワラー」がマレーシア語で何を意味しているのか解らないけど、ぜひ見てみたいです。

コナミスポーツ消滅

正確には「コナミスポーツのダイビング部門が来年三月末をもってすべて終了」ということらしいです。どの店舗も例外なく。11月1日の発表だったとのこと。

昨日、沖縄から帰ってきて、大浴場を利用すべくその足でコナミスポーツ新百合ヶ丘店に出向いたところ、店長から聞かされました。いや、沖縄滞在中も風の噂程度には伝わってきたのですが、半信半疑だったのですよね。過去にも店舗の移転や再編などは度々行われてきたし…。

帰宅するとその旨の書簡も届いていました。

コナミスポーツ新百合ヶ丘店ダイビングスクール終了のご案内
支店長の名前で出されていますが、全店舗が終了とのこと
コナミスポーツ ダイビングスクール サービス終了に伴う各種ご案内
この通り、何一つ残ることなく消滅します

悲しいです。私はかつてのXAX(エグザス)ダイブカレッジ時代から通算20年ぐらい世話になったので。その間、店舗は二子玉川→多摩センター→新百合ヶ丘店と移り変わり、もちろんスタッフも度々代替わりしたものの、ダイビングサービスは脈々と続いてきました。

私は元来フィットネスの会員ですが、ダイビングのカウンターに顔を出すとスタッフはもちろん誰かしら仲間に会えました。そこでしか会わない人も大勢いたわけです。でも、この先はそれがなくなり、コナミのダイビングサービスを通じた新たな仲間との出会いもありません。

東日本大震災や福島原発周辺の避難民の方々の気持ちが少し解った気がします。外的な要因で長年かけて築かれたコミュニティが崩壊していくという。今までの仲間ともどれだけ音信を保てるか…。

ただ、腑に落ちないのはサービス終了の理由。書面には「当社を取り巻く環境の激化」とあります。店長からは「将来性が見込めないと会社上層部が判断した」と聞かされました。

確かにダイビングの業界は年々縮小傾向にあるかもしれません。でも、ここでやめたら長年同社が担ってきた「ダイバーのすそ野を広げる」という役割、存在意義を自らが否定し、更なる衰退への引き金を引くことにもなります。

しかも製造業とは違い、韓国や中国のダイビングスクールの攻勢に太刀打ちできないなんて話はなく、聞く限りでは不採算事業だったわけでもなさそうです。いやそんな店舗があるなら、また再編してくれればいいわけです。時代に合った分相応なりの規模への縮小なら納得もします。

日本はこの先も高齢化が進むのだし、競技的な要素がなく年齢相応に楽しめ、体を動かすだけでなく自然を相手に趣味や観光も兼ねるダイビングはコナミスポーツの多様性の象徴的な存在だったと思うのですが。

スポーツクラブの客層にしても、決してエクササイズを目的とした人ばかりではありません。これまでもフィットネスの会員がダイバーになり、ダイバーがフィットネス会員として入会する相乗効果がありました。

しかもダイビングは機材販売、講習、国内外旅行と、スポーツクラブ業界にとっては珍しく大型の売り上げが立つ部門だったはずなのに。いまだ人々にお金を払わせる力を保っている事業をそそくさと畳むのは自傷行為みたいなものです。株式投資に例えれば目先の悪材料に躍らされた「狼狽売り」のような。

コナミスポーツの上層部が本当に「ダイビングスクール部門に成長が見込めない」という考えなら、ちょっと経営センスを疑ってしまいます。そういう大企業の経営者が日本の経済を縮こまらせ、それが人々の消費志向に水を差して悪循環を生み、不景気を長引かせているのだと思います。