来年のフォトコンにはこれを出そうかな

マクタン島の南方の海で撮った写真です。

ヒメオオミアミ

白いソフトコーラル(チヂミトサカかな?)の側にたむろしていたエビもしくはアミの幼生。

海底で生活するのがエビで浮游するのがアミだそうです。

1匹の体長はせいぜい1m程度。ダンゴウオの幼魚(天使の輪っかあり)よりもさらに小さく、いかにも極小生物らしくあたりを動き回るのでピント合わせが大変でした。クローズアップレンズも装着して目視よりも若干拡大されるファインダーを通しても、やっぱり粒にしか見えないし。

でも、何枚か撮っていると中には面白い一枚が。そう、こちら向きの個体が写っていて。

ヒメオオミアミ
ヒメオオミアミ 私のカメラセットだと1mm大の被写体はこれが最大サイズ。 もっと大きく写すにはビデオカメラが必要ですね

トリミングするとこんな感じ。

ヒメオオミアミ

さらにトリミングするとこう。

ヒメオオミアミ

これ、審査委員の方々もあまり見たことがないと思うので、来年の地球の海フォトコンテストに応募してみましょうかね。もちろん地球環境部門(ドキュメンタリー写真の部門)に。まあ決定打には欠けるので、良くて入賞止まりだと思うけど。

いや、審査員にはご高齢の方もおられるから、こういう老眼泣かせの写真は弾かれるかも。

カクレエビ
こちらは同じソフトコーラルに住んでいたカクレエビ。 上の写真がこのエビの幼体なのかは解りません

ホヤライダーズ

アオホヤ(ホヤカクレエビが入っている)についていたエビ。名前は知りませんが、ホヤカクレエビとは別種ですね。多くのホヤカクレエビは褐色だけど、こちらは白。

ホヤエビ

それにホヤカクレエビのようにお尻が丸くもありません。

ホヤカクレエビ
こちらがホヤカクレエビ
ウミタケハゼの仲間?
右側の穴が撮影時にターゲットライト光を侵入させるのに重宝します

そしてこちらはウミタケハゼの仲間かな。よくバブルコーラルに乗っかっていますが、このときはアオホヤでした。

ホヤニカクレラレナイエビ

こちらのホヤカクレエビは昨日の写真とは別の個体。運良く自力で発見することができました。

ホヤカクレエビ
前日よりも撮り方がこなれた気がします

例によってアオホヤの奥の穴からフォーカスライト光を当てつつ手前の穴を覗き込んで撮影していたところ、不意にホヤカクレエビが外に這い出てきました。こういうこともあるのですね。エビの体長は6mmぐらいだったかな。

ホヤカクレエビ
何の気まぐれか、外に出てみたところ、ホヤの口がすぼまって…

その後、アオホヤは二箇所の穴を閉じたので、ホヤカクレエビはもう戻れません。

ホヤカクレエビ
入り口がガッチリ閉められて出入り禁止状態。 このエビ、右のハサミがないので、やんちゃな冒険家タイプなのかも。 まあ、そのうち生えてくるけど

結局、ホヤカクレエビは近所の別のアオホヤに引っ越していきました。

ホヤカクレエビ

例年なら梅雨明け日前後ということで今週末の沖縄を狙っていた人も多いだろうけど、残念ながら台風ですね。台風自体は今日にも沖縄を抜けるものの、しばらく海況は悪そうだ。まあ、観光もよかろうて。


実は先週のテーマ生物の一つがホヤカクレエビでした。昨年12月にマクタンに行った際に何気なく撮った写真が不本意だったので、改めて気合いを入れて撮ってみようと。

ホヤカクレエビ
昨年12月撮影の写真。 実は現像段階でかなり明るくしています

私の水中写真の専門分野は今となってはエビ。2年半前、一眼レフの水中カメラセットを買う際は主にハゼ類を撮るつもりで105mmのマクロレンズ仕様にしたものの、次第にエビ撮りの方が楽しくなって。なにしろ異形だから。だったらもっと短いマクロレンズにしとけば使い勝手も良かったのだろうけど

自力で20個ぐらいアオホヤを覗いてみたもののエビ入りは見つからず。結局ガイドに見つけてもらって撮影を開始。 単純にオートフォーカス頼みだと、こうなりがちです。

ホヤカクレエビ

よってマニュアルによるフォーカス調整を加えます。 そうして撮ったのがこちら。

ホヤカクレエビ
果たして半年前より進歩したのかどうか…

1枚撮っては液晶のプレビューを確認という作業を繰り返し、最初の数枚は失敗したものの、次第にコツを掴みました。

なお、ホヤカクレエビはアオホヤ内部の奥に潜んでいるので、左右のストロボ光は外壁に阻まれますが、この種のホヤには穴が前後2箇所空いていることに着目。

私のカメラにはレンズポートの上にフォーカスライトを付けてあるので、手前の穴からカメラで覗き込み、もう一方の奥側の穴からフォーカスライトを当てるとホヤの内部が程よく明るくなりました。

シャコ

モンハナシャコ。いつ見ても見事なカラーリングです。

モンハナシャコ
悠然と構えるミノカサゴなんかも巣に引き込んで平然と食べます

そしてこちらもシャコの仲間。たぶん。

ゴールデンマンティスシュリンプ