LCC専用ターミナル(那覇空港→成田空港)

那覇空港のLCC専用ターミナル、エアアジアのカウンターで荷物を預けると、やはり手作業による搭乗者名簿のチェックと手荷物検査を経て、出発ゲートのある待合室に進むことになります。

通路

いかにも倉庫を改造したような、無駄に天井が高い待合室には売店と喫煙室がありました。

待合室

飛行機には歩いて乗り込みます。タラップはANAの流用です。

飛行機とタラップ(ANA)

成田に到着。プレハブではないしっかりした建物に通されます。

成田の到着通路

エスカレーターを上ってたどり着いた手荷物受け取り所には高性能なベルトコンベアーもありました。

ベルトコンベアー

荷物を取ったら道なりに進んで…

手荷物受け取り所からの出口

出口の外には見慣れない風景。

出口の外

すぐそばにはジェットスターのチェックイン場所がありました。

ジェットスターのチェックインカウンター

壁に見取り図があるものの、フロアの全体図が書かれていないので、そこがどこなのかが解りません。

フロアの見取り図

とりあえず、あてずっぽうで突き当たりを右奥側に進んでエスカレーターを降りてみたら、来た時にも利用したエアアジアの自動チェックイン機が見えてきました。どうやらLCCが到着したのは成田空港第二ターミナルの真ん中あたりだったようです。

 

LCC専用ターミナル(那覇空港)

エアアジア午後便の那覇到着は19:00でした。着陸後、見慣れない場所に駐機した飛行機を降りると、倉庫みたいな建物に向かって数十メートル歩くことになります。

乗ってきた飛行機

やはりダンジョンを通ります。

通路

沖縄独特の立て看板。

沖縄から持ち出さないでの看板

預け荷物の受け取り場所。ベルトコンベアーなんかはありません。荷物は台車で運ばれてきて手渡しです。ここを通り過ぎて扉を抜けると戻れないので、受け取りそこねた荷物は後でチェックインカウンターで受け取ることになります。

手荷物受け取り所

チェックインカウンターのある空間。成田はエアアジア専用でしたが、那覇のLCC専用ターミナルはエアアジアとピーチが使っています。

チェックインカウンターの部屋

フロア内の設備は自販機コーナー、プリクラ(シーサー&琉神マブヤー)、コーヒースタンド。

自販機&プリクラ&ベンチ

コーヒーは1杯100円。サンゴでドリップしてあるそうな。モノレールの那覇空港にあるのと同じお店ですね。

コーヒースタンド 35コーヒー

LCCターミナルからは那覇空港ビルにシャトルバスが約10分間隔で出ています。直線距離だとさほど離れてはいないものの、ぐるっと回るので所要時間は10分ぐらい。まあ、もうちょっと余裕をもっておかないと不安ですね。

よってエアアジアかピーチで沖縄から各地に飛ぶ際は、那覇空港のバス停には出発の1時間半前(チェックイン済みで、かつ荷物を預けない場合でも75分前)ぐらいには着くようにした方がいいですね。

 

LCCターミナル(成田空港)

エアアジアの国内線で那覇に飛んだ時のエアアジア専用ターミナルの紹介です。 成田空港第二ターミナル(到着フロア)の一番奥にエアアジアのチェックイン機が並んでいます。 自動チェックイン機

他にはなにも見当たらないものの、出発の2時間前にこの機械の右手の壁面のシャッターが開き、預け荷物用のX線検査機とカウンターが現れました。

荷物を預ける場合は有料。事前にWebで申し込んでおくとスムーズかつ割安です。ちなみに機内持ち込みは7kgまで。

チェックインカウンター

10月31日だったので、カウンター奥のお姉さんたちの写真がハロウィンバージョンになってました。

エアアジアのお姉さんがた

手作業による搭乗者リストの照合(原始的な手法だけど、グアム空港のトランジットもそうですね)を経て、出発ゲートへの通路を歩きます。

通路1

ドラクエのダンジョンみたいな通路の角を曲がって…

通路2

さらに角を曲がると、ようやく奥に部屋らしきものが見えてきます。

通路3

手荷物のX線検査所でした。

手荷物検査所

手荷物検査所を通過すると、出発ゲート前の待合室にたどり着きます。専用ターミナルのオープン直後だったので、まだ花が飾ってますね。

出発ゲート前控え室の入り口

ピッカピカの待合室には売店とトイレとベンチ以外、何も設備はありません。見た限り、喫煙所らしきエリアはありませんでした。まあ私には不要ですが。

待合室

別角度。奥に売店が写っています。

待合室

出発案内は手書き。

出発ゲート

売店。左隣がトイレです。

売店の遠景

カップ(250円)を買うとコーヒーサーバーで飲み放題。4個のボタンがあり、上からコーヒー、エスプレッソ、カプチーノ、カフェラテ。もちろん全部飲みました。ノンシュガーのカプチーノが美味しかったです。

コーヒーサーバー

私が一番乗りでしたが、利用者の少なさを見越して陳列のおにぎりやサンドイッチ類は少々。

食品

エアアジアグッズ。

エアアジアグッズ

エアアジアボールペン。可愛くねぇ。

エアアジアボールペン

飛行機にはバスで向かいます。

バス

バスの内装はこの通り。どこかの市営バスの払い下げでしょう。

バス 長い距離を走ってようやく飛行機のそばに到着。 エアアジアの機体

顧客を捨てるコナミスポーツ

コナミスポーツのダイビングスクールが来年3月末をもって終了する予定です。その後の受け皿も用意されないらしいので、我々会員は「お前らはもう客じゃないから、散らばってどっか行けよ」とばかりに見捨てられるのでしょう。コナミスポーツ、なんてとんでもない決断をしてくれる企業なのだろう…。

エグザスダイブカレッジのステッカー
秘蔵のエグザスダイブカレッジのステッカー。 コナミスポーツダイビングスクールの前身ですね

いや、同社のダイビング事業がどうにも不採算続きで、もはや存続が困難というのなら致し方ないと思います。でも、どうもそうではなさそうなのですよね。なぜなら年会費の値上げや店舗の再編、営業時間の短縮といった試行錯誤がまったく見られなかったので。馴染みの店長も「ちゃんと売り上げてた」そうですし。ならば「90万人規模のフィットネスに比べたら、せいぜい数千人が相手の商売なんぞちっぽけでやっておれん」ってことなのか、あるいは「設備とトレーナーを用意すれば大勢をさばけるフィットネスのような旨みがない」と見切ったか…。

より小さなところが頑張っている中で、規模や施設、集客力で圧倒的に有利な同社が我先にと逃げ出すわけですから、無理解な経営トップが突如へそを曲げたとしか思えません。きっと自社のサービスすら自らは使ったことがないような、お偉い方々なのでしょう。私の勝手な推測ですが…。

ああ、ダイビング事業を畳む理由として思い当たる点が一つ。今春、同社は不幸な死亡事故の当事者となったことがありました。確かにダイビングは人間が通常なら生存できない環境下のレジャーなので、ごく稀にそういうことも起ります。でも、それは他のスポーツやエクササイズでもあること。運動中に心臓発作で倒れるとか。確率から言えば、とりわけダイビングが危険とまでは言えないわけです。

しかもコナミスポーツはスパルタではなく、むしろ過保護的なサービスを提供してきた方です。だったら業界最大手としてやるべきことは、そそくさと事業を畳むのではなく、率先して更なる安全性の向上に尽力することでしょう。でなければ亡くなられたその方も浮かばれません。自身がきっかけで好きだったダイビングの事業体がなくなるなんて…。

そして何よりも拙いのが経済的なマイナス面。同社がダイビング事業からの売り上げを失うだけならまだしも、国内外の関連業界に少なからずダメージを与えます。

フィットネス業界最大手のコナミスポーツのダイビングスクールは全国に19店舗あり、その他の店舗にも随時分校を開きながら毎年大勢のダイバーを誕生させてきました。そして多くのダイバーが憧れるのは沖縄や小笠原、パラオ、モルディブなどの南国リゾートの海。そういった海へのツアーでは毎回十数万円~数十万円 × 人数分のお金が動きます。旅行社、航空業界、現地のホテル、ダイビングサービス、飲み屋さんなどが潤ってきたわけです。

もちろんコナミスポーツ以外にもダイビングスクールはたくさんありますが、紹介もなしに街のスクールには入りづらいという話はよく聞きます。中にはイジメのような過酷なトレーニングを課したり、何も解らないうちから何十万円もする機材一式を強制的に買わせる悪質なところもあるようですし…。その点、コナミスポーツには広く名が通っている安心感や敷き居の低さがありました。

それでも大手のコナミスポーツが退くことで他社が潤うなら良いのですが、そうはならないでしょう。なにしろコナミスポーツのフィットネス会員がスタッフに勧誘されたり、店舗やPOP類がふと目に止まって興味を持つというのが定番のコースだったので。そういった人たちは他所に流れることもなく、単にダイバーになる切っ掛けを失うだけです。

おそらくコナミスポーツの影響力、経済への貢献度は彼らが考えている以上です。コナミスポーツでライセンスを取った人たちがスクールを巣立ち、思い思いのダイビングサービスやツアーを利用しているのだから。ここで新たなダイバーの養成をやめれば関連業界に「コナミ不況」「コナミショック」が起こって少なからず恨まれるでしょうね。コナミスポーツのフィットネス会員にも、その業界の人が大勢いるはずなのに…。

いや、そもそもコナミスポーツの親会社のコナミは「いかにして人々の余暇を充実させるか」という観点から、そのための商品開発やサービス展開に日々腐心している企業のはず。にもかかわらず子会社が真逆な決断を下すとは…。

確かにイベントを見る限り日本のダイビングの業界は縮小傾向にあるようですが、その一方でダイビングは、この厳しい経済状況下でありながら、いまだ個人に数十万円単位の消費をさせる力を持っている希少な分野なわけです。年に1~2回の一点豪華主義的な消費意欲の受け皿需要をみすみす放棄し、関連業界を巻き添えにしながら撤退するのはあまりに身勝手でしょう。

大きく伸びることはなくとも底堅く売り上げる商品力が保たれていて、競争条件の優位性もある以上、経営的なテコ入れならいくらでもやりようがあるはずなのに。

てなわけで、コナミスポーツには、ちゃんとした引き継ぎを行ってから撤退していってもらいたいと切に要望します。

一番好ましいのはダイビング部門の分社化でしょうか。もしくは他社に事業売却して、改めて業務提携を結ぶとか。経営が変わってもおおむね体制が維持されれば、スタッフ、会員、関連業界も一安心できますしね。

ぜひ、そうしてもらえないかな…。

AirAsia報告

先週、AirAsiaで沖縄に行ってきました。チケットは往復で2,985円。まあ、手数料やらで実際にはもうちょっとかかりましたが、ともかく激安です。

さすがに5円チケットは就航記念のあれっきりでしょうが、2,980円ぐらいのキャンペーン価格はこの先もちょいちょいありそうな気がします。

搭乗タラップ
シャトルバスから下り、前後のタラップから乗り込みます

機体はA320。昨年羽田⇔コタキナバルで使ったのと同型でシートのサイズは普通です。

でも、前の席との距離は、私のサイズでいうと小学校の隊列の「小さく前にならえ(2列目以降)」ぐらいのスペースしかありませんでした。胴の横で肘を直角に曲げた際の指先が5cmほど余るかなという。当然、足下も窮屈なので身長が180cm以上あるような人だとけっこう辛そうです。

シートの間隔
シートの端から前のポケットまでは23cmぐらいだったかと

今回ダイビングでお世話になったGallery H主催の及川さんは、「そんなに安いなら帰省に使ってみようか」とおっしゃられてましたが、お子さんがまだ小さいらしいので無理でしょうね。赤子を抱きかかえたままだと前の人がシートを倒さずとも身動きが取れなさそうな感じです。

なお、機内のエンターテイメントは一切ありません。かろうじてシートポケットに機内誌が入っているものの、海外便と同じもの。もちろん英語版です。

天井の操作部
シートにはリクライニング用のボタンしかなく、読書灯のボタンも天井に付いています

機内サービスは有料販売のみで、自身で持ち込んだ飲食物の飲食は禁止とのこと(成田空港のエアアジアの売店で買ったものはOK)。機内で買うと350mlの水が150円、ジュースやお茶が200円でした。知人が乗った時は、近くに座った外人さんがおもむろにチキンラーメンを食べだしてアテンダントさんに怒られていたそうな。お湯はどう調達したのだろう…。

シートの列
A320の機内は未来的な雰囲気で何度見てもかっこいいです

飛行時間は成田→那覇が3時間、那覇→成田は2時間10分。どちらも定刻に出て、予定時間通りに到着しました。

LCCとはいっても安全性までは犠牲にしていないので、諸事情を解った上で使う分には申し分ないと思います。ただ、ネックは欠航の可能性でしょう。そもそも予備の機体がないので、例えば那覇発の夜便の出発が遅れれば容赦なく欠航(成田着便の23時のリミットに間にあわないため)になるし、翌朝の成田→那覇も連鎖的に欠航になるので。

なお、LCC専用ターミナルについては、また改めて。