いよいよFacebook離れが加速か?

unlike_icon最近、私のFacebookウォールに他者の近況があまり流れてこなくなりました。そもそも私の友達登録が少ないからってのもあるだろうけど、斜に構えて使っていて「自分からは友達申請はしない」と決めているのですよね。

よって、ウォールが賑わったのは元日と大雪の日ぐらい。でもそれは結構なことだと思います。皆の利用方法がこなれて、書き込む頻度も落ち着いてきたのでしょう。欧米でもその傾向が顕著になったとも伺っています。

なにしろSNSによってかえって人間関係が悪化する話はよく聞くし、時おりSNS絡みのトラブルや犯罪事例も聞こえてきます。そもそも自身の行動を監視するための情報を自ら差し出しているようなものですからね。

それに、日常をさらして「さっきこんなことしたんで見てみて」などと言われても、読む方は結構疲れるのですよね。近況アップデートの多くは知ったところでどうとも思わないことだったり、知りたくないことだったり。なので、いつしかスルーの感覚が培われます。よほど気になったものだけ読む感じの。

そのため、書く方はレスポンスの薄さから次第に張り合いを無くして筆無精になるというのが定番のパターンですね。

それと誰かから占いの結果の類いがウォールに流れてくると残念な気がします。「あなたは○○のタイプです」ってやつ。アプリが友達リストを元に勝手に勧誘を始めるので「ああ、この人は無造作にアプリ使っちゃってるんだ」と。

かくいう私の軸足はこのblog。自動的にFacebookにも流す設定にしてあるものの、あくまでもblogの方がメインです。個人の情報発信の手段としては、過度に拡散したり半ばレスポンスを強要されがちなSNSよりも控えめで、かつコントロールもしやすいのが好都合なので。

また、リアルタイム感が鍵のSNSとは違ってblogには即時性も求められないため、1回のダイビングで撮った写真を毎日小出しに発表しても成り立ちます。それこそ魚類発祥の地と言われるフィリピンのように生物の種類も個体数も豊富な海で潜った後には写真ネタがたんまりストックされるし。

そしてblogのアフィリエイト報酬は私のダイビング費の足しになっています。皆さんがこのblogの広告をクリックして見たり、このblogに立ち寄ったあとにAmazonや楽天でお買い物してくれると、その都度報酬が発生します。まだまだこれで食っていかれる状況にはほど遠いものの、ささやかな1件でも積み重ねればそこそそ使いでのある金額になり、それでもって次の写真を撮りに行かれるわけです。

なお、つい先日Facebookが「Graph Search」という新機能を発表しました。簡単に言うと「友達の行動をより分析的に見られる機能」でしょうか。私はこれも勘弁だな。あまりに余計なことは知りたくも知らせたくもないので。

まあ、Facebookも情報収集(例えばエアアジアの激安キャンペーンなど)に使ったり、「blog更新しました」を投げる場所としてはいいのですが、現状以上に「私生活相互覗き見社会」みたいになるのは嫌なので、今後の方向性や動向次第では私もFacebookの利用を止めてしまうかも知れません。

コナミのダイビング事業を買い取って!

KONAMI SPORTS CLUBコナミスポーツが来春でダイビング事業をやめてしまうため、最後の思い出作りとばかりに3月までの発表済みダイビングツアーが異例のハイペースで埋まっているようです。これに味をしめて「前言撤回。こんなに儲かるんなら、やめるのやめた」となって欲しいところですが、さすがにそれはないか…。

どのツアーもインストラクター同行なので、もちろんお値段は高め。例えば「セブ(マクタン島ステイ)3泊4日6ボートダイブ付き」が178,000円とのこと。私の感覚だと2回分ですね。まあ、私が一人で行くときに使うような安ホテルやゲストハウスではなく、もっと★の数が多いホテルに泊まるらしいけど。

さすがに今回は最初で最後の閉店記念特需みたいなものですが、これまでもほとんどのツアーに多くの参加希望者がいました。なにしろダイビングのライセンスを取り立てのビギナーや体力面に不安のあるシニア、海外を旅慣れてない人などは、少々値段が高くとも自分の性格やスキル、諸般の事情も知ってくれている顔見知りのインストラクターに引率してもらえれば心強いので。

もちろん純粋に接客に長けたインストラクターも少なくありません。そのため「この人のツアーしか行かない」とか「この人のツアーなら必ず行く」という気合いの入ったお客さんもでてきます。

そう、これこそがサービスツーリズムの典型例。この先の厳しい時代において最も有望なビジネスモデルの一つです。「他では得られない経験」と「個別ニーズへの対応」の両方を満たしているので。その付加価値分はもちろん代金に上乗せできます。

逆にコナミスポーツの主業務であるフィットネスのようにマスを相手にした大括りな商売は他でも代替がきくため、際立った特徴があるか地域独占でもなければ、どんどん厳しくなっていきます。

業界最大手ということは、それだけ切り崩される素地が大きいとも言えます。まだ激変の時代の入り口とおぼしき今、特徴の一つであるダイビングスクールをやめてしまうのは、明らかな戦略ミスに思えるのですが…。

ダイビングスクールビジネスの優れたところは、自分たちで旅行商品の固定客を育成できる点です。とりわけコナミスポーツでは頻繁に広告を打ったり街頭で呼び込みなどをしなくても、フィットネスの会員を存分に勧誘できます。

もちろん関心を示さない人や既にCカード取得済みの人も大勢いますが、乗り気になってくれる人もポツポツ見つかるので、全店合計で毎年何千人もがコナミスポーツのダイビングスクールを通じてライセンスを取得してきました。

中にはライセンスは取ったけどもダイビングを止める人や、逆に完全にダイビングスクールから巣立つ人もいますが、一方でコナミスポーツに軸足を置く人や時たま使うという人が残り、そのまま先のようなツアーのお客さんになるわけです。

これが単なる旅行会社だとどうしても「参加者公募型」のビジネスになってしまいます。既にCカードを持っている人、もしくはCカード取得希望者を旅先に送り込むタイプの。いずれも広告を打って反応を待つ以外のアプローチは難しいわけです。

しかも客の方はあまたある会社のあらゆるダイビング込みツアーから選べます。あるいは航空券と宿泊だけのダイナミックツアーで現地に赴き、顔なじみのダイビングサービスを直で利用するとか。そしてもはや旅行商品もWebで簡単に比較可能です。当然、普通の旅行会社はダイビングスクールの同行ツアーほどの利幅は乗せられないばかりか、容赦なく価格競争にさらされることになります。

また、コナミスポーツの施設には例外なくスイミングプール(一部店舗にはダイビング用の深いプール)があり、施設内でプール講習も可能な点は街の小さなダイビングスクールにはない優位点です。学課講習を受けたそばからプールに移動し、耳抜きやマスククリア、中性浮力の取り方などを教われるので。いわゆる体験ダイビングも随時実施できますし。

ということで、どこかコナミスポーツのダイビングスクール事業を丸ごと買収しようという企業が現れてくれませんかね。

現状、コナミスポーツが売却先を探しているという話は私のところまでは聞こえてきませんが、どうせ来春には切り捨てられる事業です。交渉すればきっとお安く買えるのではないかと。彼らも営利企業。たとえダイビング事業を手じまう気でも、売れるものを売らずに葬り去って幕引きなんてことはしないはずです。

しかも今なら大勢の固定客を掴んでいるスタッフを丸抱えする形で譲り受ることができましょう。ダイビング業務のオペレーション全般も彼ら彼女らが熟知しているので、異業種からの参入でも大丈夫です。

当然、買う側の業種によってシナジー効果の有無、大小はありますが、それこそ大手旅行会社なんかが傘下に収めれば効果は大。なにしろ自ら新人ダイバーを養成して、自社の旅行商品のリピーター、ヘビーユーザーに仕立て上げられるので。

競争が厳しい中にあっても、人気インストラクターを立てれば集客力が増し、その同行(添乗)を付加価値としてツアー代金に上乗せできます。

また、同行者を必要としなくなり、ダイビングスクールを巣立って思い思いのツアーに行くようになった人も、ポイントサービスなどで囲こめば、依然として自社のツアーを選んでもらえる可能性は高くなります。

直前にキャンセルが出たり、見込みが外れて売れ残った南の島へのツアーがある際は、ちょっと値引きして「ダイビング会員の皆様だけに特価ツアーを案内します」なんてこともできましょう。

よって、事業買収にあたってコナミスポーツから「フィットネス会員の勧誘の許可」と「学科講習と接客用の場所」、そして「講習時のプールの使用権」さえ取り付けられれば、当座の成功は約束されたようなもの。早い話が経営権だけ委譲してもらい、これまで通りに営業すると。

それに、なにもコナミスポーツに限らず同業他社とも業務提携して、もっと手広くやることも可能でしょう。

これって例えるなら「ダイビング界の讀売巨人軍が廃業予定」みたいな話。またとないお買い得商品だと思いますよ。

今の経営者が内向き思考に陥って情熱を失ったものの、決してビジネスが行き詰まったわけではないばかりか、依然として同業他社よりも有利な立場にのあるのだし。

もし私が資産家だったら自ら出資して経営に参画したいぐらいです。

コナミスポーツが手放そうとしているもの

KONAMI SPORTS CLUBコナミスポーツが来春でダイビング事業をやめてしまいます

もちろん私は同社の内情を知る立場ではないものの、それでも拙い決断を下したように思えてなりません。なぜなら、よりによって底堅い事業を切り捨てて先細りしそうな事業にリソースを集中させようとしているように見えるので。

「サービスツーリズム」という概念がありますよね。中でも最も有名なのは医療ツーリズムでしょうか。例えば中国の富裕層が日本に来て、自国では受けられない医療サービスを受けるといった感じのものですね。

そう、目的を明確に絞った旅行分野は大昔から行われており、この先も有望です。たとえ取り巻く環境が悪化しようとも「そのためにならお金を払っても良い」と思ってもらえるので。

一方で、漠然としたお買い物ツアーなんかは先行き厳しいでしょうね。中国人観光客が大型バスで銀座やらに乗りつけ、各人が何十万円も買い物して帰るなんてことはいずれ減るのではないでしょうか。この先、貿易や物流が発展すれば目ぼしいものは来日せずとも買えるようになるので。

これからの時代のキーワードは「他では得られないサービスを提供しているか?」および「個別のニーズに柔軟に対応できるか?」です。それは何も旅行に限った話ではありません。

コナミスポーツの主たる事業はもちろん全国90万人規模の会員を誇るフィットネス。でも、同社のフィットネスクラブは定番の4大要素を中核に成り立っています。

  • 有酸素系(エアロバイクやトレッドミルなど)
  • スタジオ(エアロビクスやヒップホップダンス、ボディパンプ、ヨガなど)
  • マシンジム
  • 水泳

これらのニーズを包括的に満たすように設計されているわけですす。つまり、大勢が似通った価値観と運動意欲を持っていることが前提のビジネスモデルです。

でも、最近では女性専用フィットネスのカーブスや街のヨガ教室なんかが流行っています。既にフィットネスに対するニーズは細分化しつつあるわけです。なるほど泳がない人にプールは要らないし、筋トレが嫌いなら本格的なマシンジムも不要です。ヨガやピラティスでも、総合フィットネスクラブのお試し的なそれよりも専門点の方が良いでしょう。それでいて総合フィットネスクラブよりも会費が安かったりもしますし。

プールなど過剰な設備を持たず、商業ビルの1フロアで少人数を相手に展開できるそれらでは、マンツーマンに近い小回りの利いたサービスが可能です。一方、施設が大きく、大人数を相手にした総合フィットネスクラブは、どうしても「放牧監視型」になりがちです。各人の個別のニーズに対応するのは短時間だけ、もしくは有料オプションという感じで。

加えて、昨今の経済状況からしてこの先も福利厚生を絞る企業は増えるので、必然的に総合フィットネスクラブの法人会員は減ります。そして「自費なら安いところに行く」という人は多いはずです。

今後、総合フィットネスクラブのビジネスは、先に挙げたような目的限定型の小規模フィットネスに容赦なく切り崩されていくことでしょう。あるとき再開発で商業ビルが建つと、その中に小規模フィットネスがオープンし、そちらのサービス内容で満足できる会員が続々と移るといった流れですね。

ただし、総合フィットネスクラブにも対抗策、生き残る術はあります。それは「メニューを充実させること」です。よそにはない多くの選択肢から選べ、自由に組み合わせできることこそが大型店の存在意義なので。

中でもプールを使うものが有望でしょう。これだけは小規模フィットネスでは到底真似できません。逆に、他の有酸素系、スタジオ、マシンジムなどは既存の商用ビルにも出店可能です。

よって、コナミスポーツがダイビングスクールを手じまうのは得策ではありません。というか、厳しい時代を戦い抜くための武器の一つを自ら放棄するに等しい、明らかな戦略ミスです。フィットネスの会員をダイビングに誘い、自前のプールで講習を行うなんてのは、小規模フィットネスや街のダイビングショップにはできない優位点だというのに。

おまけにダイビング事業はサービスツーリズムそのものです。スタッフが同行するショップツアーは主にビギナー&シニア向けのものですが、慣れない人、誰かに頼りたい人にとっては、費用がが高くなっても利用したいと思ってもらえます。ライセンスを取るまではもちろん、取った後も遠くの海に出かけて実際に潜る際の手厚いサポートは付加価値として確実にお金になります。

従って、もし私がコナミスポーツの経営陣ならば、いきなり廃止するようなことは絶対にやりません。ローコストな小規模フィットネスと競争条件面で足並みを揃えてどうするんだと。

仮にダイビングスクールを社内に抱え続けられないにしても、いったん分社化して様子を見ますね。高齢化が進む日本では、例えば「もう運動はおっくうだけど、南の海でのスキューバダイビングならやりたいと思う」というシニア層が増えないとも限らないわけです。もし全国19店舗が負担過剰なら適切な規模に再編成すればよいだけなのだし。

どうも経済界ではリストラをすると株価が上がり、経営陣が高く評価されるような風潮があったりしますが、それも有望な事業を残せてこそのもの。それができなかった国内大手電機メーカーは、いまや存亡の危機に見舞われています。

後になって「実はダイビングスクールが意外に重要だった」「ダイビング部門を残しておけば、生存競争に有利だった」などと後悔してみても遅いのだし。

コナミスポーツが手放そうとしているものは、彼らにとっての生命線の一端のように感じられてなりません。

dream screen AIR

成田空港と那覇空港、共にできたばっかりのLCC専用ターミナルの出発ゲート付近は閑散としています。もちろんテレビなんて金がかかるものはありません。

でも那覇空港には「ドリームスクリーン AIR」というサービスがありました。

ドリームスクリーンAIRの立て看板

まだ試行段階だそうですが、簡単にいうと映画のダウンロードサービスです。開放されている無料のWi-Fiを通じて、スマホの専用アプリで好きな映画をダウンロードすれば、飛行機の中で見られるという。

残念ながら現状はAndroid版のみらしく、iPhoneでは試せなかったのですが、おそらくダウンロードから2〜3時間後か、もしくは目的空港に着いたとおぼしき時刻には見られなくなる仕組みなのでしょう。

でも良いところに目をつけたサービスですね。LCCターミナルってところがミソです。なにしろ機内のエンターテイメントは一切ないので。専用アプリで無料だからCMが入るのかな。まあ、それでもいいでしょう。

ただし、動画の再生はバッテリーを消費するので注意しないと。成田到着後、目的地までの移動中にスマホのバッテリーが尽きたら悲しいので。

実はこの時の私もiPhoneのバッテリーが心もとなかったので充電すべくコンセントは見つけたのですが、たまに街中で電気泥棒(1円分かそこら)が捕まった話を聞くので、フロア責任者みたいな人に掛け合おうとしたものの見当たりませんでした。LCCなんで人員も配置していないのでしょうね。

ドリームスクリーンAIRのHP

LCC専用ターミナル(那覇空港→成田空港)

那覇空港のLCC専用ターミナル、エアアジアのカウンターで荷物を預けると、やはり手作業による搭乗者名簿のチェックと手荷物検査を経て、出発ゲートのある待合室に進むことになります。

通路

いかにも倉庫を改造したような、無駄に天井が高い待合室には売店と喫煙室がありました。

待合室

飛行機には歩いて乗り込みます。タラップはANAの流用です。

飛行機とタラップ(ANA)

成田に到着。プレハブではないしっかりした建物に通されます。

成田の到着通路

エスカレーターを上ってたどり着いた手荷物受け取り所には高性能なベルトコンベアーもありました。

ベルトコンベアー

荷物を取ったら道なりに進んで…

手荷物受け取り所からの出口

出口の外には見慣れない風景。

出口の外

すぐそばにはジェットスターのチェックイン場所がありました。

ジェットスターのチェックインカウンター

壁に見取り図があるものの、フロアの全体図が書かれていないので、そこがどこなのかが解りません。

フロアの見取り図

とりあえず、あてずっぽうで突き当たりを右奥側に進んでエスカレーターを降りてみたら、来た時にも利用したエアアジアの自動チェックイン機が見えてきました。どうやらLCCが到着したのは成田空港第二ターミナルの真ん中あたりだったようです。