4日間の海の選び方

仲間と近々ダイビングに行く話が出ました。今回の条件は金曜の夜以降の出発で火曜日帰り。ならば海外だとグアム、サイパン、フィリピン、バリに限られます。月曜日出発でよければパラオにも3泊4日で行かれるのですが…。

でもグアムは私の好みではないのですよね。過去に一度だけ行ったものの、ひたすら青い海が広がっていただけ。ドロップオフにカスミチョウチョウウオが群れていた印象しかありません。有名なブルーホールも、いびつなハート型の穴を見上げたからって何が楽しいんだか。

そんなグアムでもちゃんとショップを選び、事前にリクエストを出せばしっかりマクロ生物も見せてくれるような話も聞くのですが、それとて一緒に潜るメンバー次第ですよね。いかにもグアムっぽい海を期待して来た見知らぬ人たちと合流したら、こちらの希望は通らないでしょうし。

サイパンの海はグアムよりは楽しめる感じですが、振り返ってみれば当たり外れが大きかったような。3月は良かったけど7月は悲しいぐらいに殺風景で。しかも良かった時でも生き物はそう多くはなかったなぁと。まあそのときの仲間とガイドにもよるのでしょう。

あとはバリってのも可能ですね。今春から羽田⇔デンパサール便が飛んでいるので。金曜の夜に羽田に集合して機内泊。朝の7:30にデンパサール空港に着くため、空港のすぐ東のヌサペニダあたりならその日の午後にも潜れましょう。不幸にもかの海では最近日本人ダイバーが一人亡くなられたばかりですが…。

ただし問題は帰り。デンパサール→羽田便の到着時刻は23:30。預け荷物を待っていたら日をまたぎかねません。おそらく今回のメンバーの大半が終電を逃すので、車を用意しておくか、どこかに泊まる必要が出てきます。

これがデンパサール→成田便なら出発は00:30。8:50には成田に着きますが、帰国の前日は潜れないので観光。これも具合が宜しくないです。私はバリ観光は前に一回行ったのでもういいかなと。なにしろ車でどこまで走ってもひたすら田園風景と寺院ばかり…。

で、結局のところ消去法でフィリピンに落ち着くのですよね。さすが魚類発祥の地と言われているだけあって生き物の種類と数はすごく多いです。出発は成田9:30のマニラ行きか14:30のセブ行き。帰りもセブ便で成田13:30着、マニラ便でも20:00着と無難です。きっかり4日間で中2日潜ってこられます。

セブの海

というわけで最近の私はちょっと小金が貯まり、週末+2日間ぐらいの休みがとれるときは「沖縄もしくはフィリピン」というのが定番です。

鹿児島、宮崎、高知(柏島)あたりでも潜ってみたいとは思っているのですが、ついつい南国に足が向いてしまって。

サイパン方面に不穏な動き

以下、セブ滞在中に小耳に挟んだ未確認情報です。 でもダイビング業界内では公然の事実らしいので本当なのでしょう。

この先、サイパンではダイビングショップを経営する上でグリーンカードが必須となるらしく、さりとて急には取得できるはずもないので、現地の日本人経営ショップはことごとく撤退モードに入り、続々と周辺各国への転出に動いているそうな。米国のルールだとも聞いたのでグアムも同じかな。

だとしたらこの先サイパンへのダイビングには行きづらくなるかも。いや、グリーンカード保持者(そんな人がいれば)やサイパン人経営のショップを使えばいいだけなのですが、おそらく日本人ガイドや日本語を話せるガイド、そして彼ら彼女らによる団体観光的な日本スタイルのダイビングサービスは減り、欧米で主流のバディダイブが多くなるでしょう。もちろんブリーフィングも英語。ことダイビングに限ればサイパンは日本人向けとは言えなくなりそうです。

まあ、私としてはサイパンの動向にはさほど関心もなく、セブに大きな影響が出ないことを願うばかり。観光客が増えて飛行機の便が良くなれば◯。ならずに航空券が圧迫されるなら×。新参のダイビングショップが増えて海が荒れるならそれも×。

サイパンのビーチ
サイパンではカラッと晴れるのでセブよりもビーチリゾート感は高いのですが、 海の中の賑やかさはセブには遠く及びません

サイパンエアーが就航できないらしい…

サイパンエアーのロゴ7月1日から日本⇔サイパン間でチャーター便の就航を開始する予定だった期待のサイパンエアーが就航を無期延期するとのこと。機材を提供するはずだった米国のスウィフトエアーという会社が契約を履行しなかったのが原因だそうです。そんなのありかよ。

まあ別に利用する予定ではなかったし、7月のサイパンには良い思い出がない(魚が少なかった)ため、個人的には影響は受けないのですが、何となく残念です。

いや、これでサイパンに行きそびれた人が近場の海外ということでセブ方面に向かうようだと割を食いかねないなぁ。

早く計画を立て直して、就航を始めてもらいたいものです。

 

 

またサイパンに行きやすくなるな

日本からもっとも近い海外リゾートと言えばサイパン。でも2005年10月にJALが撤退して以来、どうにも行きづらいところになっていました。おかげで顔なじみだったイントラも店を畳んでしまったし。 成田からはデルタ航空(機内食がひときわ不味い)で行くか、ユナイテッド航空(コンチネンタル航空)でグアムを経由するか。一時、韓国のアシアナ航空が成田⇔サイパンに就航するという噂もあったのですが、実現しませんでしたね。 さて、このたびサイパンエアが成田⇔サイパンおよび関空⇔サイパンを飛ぶことになりました。 サイパンエアのロゴ サイパンエアは昨年設立されたばかりの航空会社。ひとまず7月から成田⇔サイパン、8月から関空⇔サイパンにチャーター便を飛ばし、12月には定期便に移行する予定とのこと。 ならばLCCかと思いきや、チケットは旅行会社で売るそうな。客席が埋まらず欠航なんてことはないのかな。 ちなみにチャーター便の発着時刻は以下の通り。

成田 12:30 サイパン 17:00
サイパン 09:00 成田 11:30

まあ、往復とも利用しやすい時間帯です。 かつて冬の名ダイブサイトだったイーグルレイシティには、もはやマダラトビエイの大群は来ないとも聞きますが、それでもマクロ好きならグアムの海よりも楽しめるはず。サイパンエア、機会があったら使ってみようと思います。

トロピカル・ディプレッション

この連休、私の知り合いが二組、フィリピンに潜りに行っています。片方はセブ島西岸のモアルボアル、もう片方はボホール島。

そんな中、フィリピンの東海上にトロピカル・ディプレッション(Tropical Depression)、いわゆる熱帯低気圧が発生しました。明日には(Tropical Storm)に発達している模様です。これが西に移動するようなら両者の日程に影響が出ますね。さしあたりモアル組は明日帰国予定ですが、コースとスピード次第では延泊なんてことにもなりかねません。

また、そのようなコース取りをしたならボホール組は波が高くなって潜れないはず。そもそもボホール島はセブ島の防波堤的な位置関係にあるので。

衛星画像_2011.09.24
衛星画像(2011.09.24)
予報天気図_2011.09.24-25
気象予想図(2011.09.24-25)

まあ彼らのことはいいとして、気になるのはこの熱帯低気圧が先週の台風15号と同じようなところで発生したこと。もちろん気圧配置は毎回違うのでまた沖縄近海で停滞したり同じコースを辿る可能性はかなり少ないでしょうが、オーソドックスな秋の台風として沖縄方面から北東にカーブして進まれても、やはり少なからず被災が予想されます。

日本の多くの天気予報は台風になるまで報じないため、広域を注視していないとある日突然台風が日本の南海上に出現なんてことになりかねないのですが、このところ台風の被害が甚大なので、TD、TSの段階から知らせて、1週間後に備えるように促した方がいいのではないでしょうかね。

個人的なことを言えば、来週末は伊豆大島。たまに行くダイビングの計画が半月で二回も潰れた日には凹みますよね。名目も馴染みの人のサヨナラツアーだったりしますし。