Cyber-shot HX5Vの動画撮影能力に感激

今回はダイビングではなく動物園で撮った映像です。私は動物好き、生き物好きなため、カメラ練習も兼ねてよく多摩動物公園に足を運びます。以前はPowerShot G9に長いテレコンバータレンズを付けて頑張っていたものの、今はポケットに入るHX5V一台です。

私の定番のコースはお昼前後に一番奥のオランウータン区域に出向くところから始まります。動画にあるように、一番若い雌の「ミンピー」が渡しロープ(通称「スカイウォーク」)でうんていをする様子を撮るのが目当てです。他の大きな個体は足もロープについてしまうので絵のダイナミックさが欠けます。

余談ですが、現在の分類方法ではオランウータンは「ヒト科」なのですね。それと、英語の猿類の分類には「エイプ」と「モンキー」の他にも「マカク」ってのがあるのだとか(ニホンザルのような短尾種が属するのがマカク)。最近まで知りませんでした。ニホンザルは「スノーモンキー」と呼ばれていると聞いていましたので。

さて、正午を過ぎると飛び地で草をむさぼっていたオランウータン達がスカイウォークを伝って飼育場に戻ってきます。このタイミングが狙い目です。立ち位置を決め、5mmほど上空のミンピーにHX5Vを向けてズームを利かせます。さすがにx10で見上げるとなると、どんなに脇を締めて頑張っても凄まじく手ブレするのですが、アル中の人の迎え酒よろしく(?)、ひとたびシャッターボタンを半押しすると手ブレがぴたりと収まります。動画撮影ボタンを押したときも同様で、このカメラの手ブレ補正機能はかなりのものです。急に撮影が上手くなったように錯覚させてくれます。

他社の同等モデルがどんな感じかを知らないので比べられないものの、Cyber-shot HX5Vはかなり自信を持ってお勧めできる機種です。

セブの水中動画HD

このブログの最初のエントリーにも貼った動画です。6月にマクタン島近海で撮影しました。

実際のところ写真を撮るのに夢中だったのと、わざわざマニアックなポイントに出向いたこと(南国リゾートに来ておきながら泥地ダイビングをリクエストした)で、あまり良い条件ではなかったように思います。カクレクマノミは多分水深15m前後で色が減退してますし、チョウチョウコショウダイの幼魚とメリベウミウシは泥地のポイントの近隣なので海の色がそれっぽいグリーン。もっと明るいところでカラフルな対象を撮っておけば良かったなあと。

とは言え、カクレクマノミの動きの滑らかさには感動を覚えました。内心、HX5Vのあの筐体にフルHD動画は無理があるんじゃないかと予想していたのですが、良い意味で裏切られました。動画のプロや熱心なハイアマチュアの方が見たら違う感想かもしれませんが、HX5Vの動画、私の評価は★★★★★。3万円のカメラでこれなら大満足です。

ただ、メリベウミウシのパートを見ると細かく揺れています。強力な手ブレ補正機能もカメラの傾きにまでは効きませんので、そこは自身のスキルを向上させないと…。

ちなみに最後の水面を泳ぐミカドウミウシは、すべてのダイブを終えて干潮の浅瀬を歩いているときに見つけたものです。遅ればせながら潮が引いて取り残されたことに気付き、一生懸命沖に向かって泳いでいたようなのですが、悲しいかなあの動きなのでなかなか前に進まず…。でも、おかげでちょっと面白い絵が撮れました。

ミカドウミウシ

タイトル:「水面のスパニッシュダンサー」
露出補正:-2

露出時間:1/125
Fナンバー:10
ISO感度:125
レンズ焦点距離 : 8.83mm