パラオかぁ…

仲間から来年2月にパラオに行かないかと誘ってもらいました。確かに2月は昔からパラオのベストシーズンとされていましたよね。今もそうかは知らないけど。一昨年の2月に行ったときはブルーコーナーやニュードロップオフが激流過ぎてサメ類すらまばらという大外れだったよなぁ…。

行くなら祝日の2/11(月)を有効に使いたいところですが、困ったことに2/10(日)~12(火)が旧正月なので台湾や中国からの旅行客でごった返すのではないかと。私とて彼ら彼女らに悪感情はないけど(※)、その前後は目ぼしいホテルを軒並み押さえられてしまうのでしょうね。

※ 尖閣の問題は石原都知事の「要らんことしい」と野田総理以下、政府の大失態にほかならないです。

JALのチャーター便で行くとすると2/7(木)~11(月)はその期間にあたるので、2/15(金)~19(火)の方が無難でしょうか。どちらのツアーも競争率は高そうです。4ヶ月も先だけど早めに申し込まないと厳しそう。とはいえデルタの機内食は飛びっきり不味いし、ユナイテッド(旧コンチネンタル。グアム経由)や大韓航空(仁川経由)では時間のロスが多くて。

それにパラオの海って個人的にはつまんないのですよね、どうにも大味で。今の私は完全なマクロ派なので中層の生き物にはさほど、地形に関してはまったく関心がありません。パラオにも魅力的なマクロ生物はわんさかいるものの、ハイシーズンだと私だけマクロダイブってわけにもいかないし。これがシパダン・マブール方面ならワイドダイブとマクロダイブをほぼ半々にもできるのですが…。

パラオのマンタ
マンタは久しぶりだと興奮するけど、次第に飽きるのですよね。あんまり近寄れないし…

加えて、もはやブルーコーナーも昔ほど賑やかではなくなった印象があります。10年前はまだ棚上は果てしない水族館に潜ったかのような魚影の濃さだったのですが…。

おそらく元凶はカレントフックの発明ですね。かつてブルーコーナーは中級者以上のポイントと言われていたものの、いまやCカード取り立てのビギナーでも行かれるそうだし。登山ルートの開発みたいなもので初心者でもOKのダイビングプランが確立されたことで誰でも潜りやすくなったのでしょうが、反面カレントフックが棚のフチの岩や珊瑚を削るものだから生物相が悪い方に変わってしまって。とは言えシパダンのような入域制限はパラオではできなさそうだし…。

私の父にパラオ人の友人がいたこともあり、かつてパラオは私にとっても憧れの地だったけど、今では特に魅かれる海ではなくなってしまいました。まあ、大物好きの人やそれこそビギナーかパラオ暦が浅い人ならけっこう楽しめるかもしれませんが。海の劣化といえば沖縄もそうだし。

てなわけで、もし大人数でわいわいやるのが旅の目的なら行ってもいいけど、少人数でってことなら今回はパスさせてもらおうかな。それだったら一人ででもマクロダイブ前提のフィリピンに出向いた方がいいので。

パラオのゴマモンガラ
シュノーケリングポイントは楽しいです。 それまでできなかったジャックナイフを急きょ練習してスキンダイブで撮ったゴマモンガラ

白タイツ

イロブダイの幼魚、1cmぐらいの個体でした。残念ながらこちらを向いてくれず。

イロブダイの幼魚2

イロブダイの幼魚1

この通り、幼魚はオレンジの顔に真っ白な全身タイツのような姿ですが、次第にくすんだ色が出始め、さほど可愛くなくなります。

イロブダイの幼魚(成長期)
以前、別のところで撮った数cmの個体。背びれの斑紋が出現し、所々に色が付き始めてます

森の人の面構え

熱帯の海ではお馴染みのオランウータンクラブ。

オランウータンクラブの正面

ミズタマサンゴなどに住んでいるオランウータンクラブを撮る際、たいていは見下ろす形になりがちですが、この時はラッキーな位置にいたので正面から狙ってみました。

顔だけをアップにするとこんな感じ。

オランウータンクラブの顔

こうして見ると、赤茶色の体毛だけでなく、顔つきも霊長類っぽかったりします。特に口もとあたりが。