ど肝を抜かれた水中写真

こちらは米国のダイビング雑誌Scuba Diving Magazineの11周年記念フォトコンの入賞作品。CONCEPTUAL部門の1位です。

Kiyoung Jangさんの作品(Scuba Diving Magazine's 11th Annual Photo Contest)
Kiyoung Jangさんの作品(Scuba Diving Magazine’s 11th Annual Photo Contest)

これには驚きました。そしてしばし悩みました。一体どうやって撮ったのかと。ウミウシの卵ではないですよね。フォトコンに応募するぐらいだからコラージュでもないはず。

でも背景に着目して謎が解けました。シライトウミウシが大きく映っているので。なるほど、カメラの前で気泡を発生させ、無数の宙球(ソラタマ)として写し込み、それを撮ったのですね。

気泡を通して像を見たことがないのでこんなに写るのか解らないけど、ライトと鏡を駆使しているようです。

I used a compact camera, hand torch and mirror.

カメラはOlympus TG-3だから顕微鏡モードを使ってるかも。

ともかく、私がこれまで見た中では最も技巧が凝らされた水中写真の一枚です。これを撮ろうと思いついたJangさんは凄いなぁ。

オリンパス OM-D E-M10

Olumpus-OM-D-E-10
近年流行りのクラシカルな外観路線を踏襲しています。 やっぱ買うならシルバーモデルですよね

一昨日、オリンパスがOM-D E-M10を発表しました。OM-Dシリーズの下位モデルですね。

でも、スペック的には上位機種のE-M5と比べても、さほど遜色なし。それでいて小さく軽くなっています。

残念な点は、専用オプションの着脱式グリップ「ECG-1」が拡張バッテリーにならないこと。そして水中ハウジングが用意されていないことでしょうか。

今回オリンパスが純正ハウジングを用意しなかったのは、そこまでする余裕がなくなったのか、それとも単に方針を変更したのか解らないけど、悪くない判断だと思います。純正ハウジング、廉価だけどあんまり良い作りじゃなかったから。

うん、最下位とはいえOM-D。このクラスのカメラを買う人は水中ハウジングの予算もケチっちゃいかんです。いずれNauticamを始め何社からか発売されるはずなので、よりしっかりした水中ハウジングを買うと良いでしょう。

Olympus OM-D E-M1が登場

OlympusがOM-D E-M1を発表しました。E-M5の上位機種で、かつフォーサーズのE-5の後継機種だそうな。

なにもオリンピック招致発表と新iPhoneの発表の間に出さなくてもよさそうなものなのに…。

カメラ自体はマイクロフォーサーズ機ですが、フォーサーズとの統合が図られており、フォーサーズレンズ装着時でも高性能なオートフォーカスが出来るそうです。なるほど、そいつは魅力的だ。

OMD-EM-1
大きくせり出したグリップがかっこいいなぁ

機能や性能はひとまず置くとして、ダイバーの関心はこちら。例によって純正の水中ハウジング(防水プロテクター)が用意されています。

PT-EP11

仕様はE-M5のものと同様、レンズポーと別売りのようです。まあ順当でしょう。フォーサーズの8mmフィッシュアイを使いたいものな。

ただし、システムチャートには気になる点が。フォーサーズレンズを使う際のマウントアダプターが見当たりません。記載漏れなのか、それとも直接装着しても機能するのか。まあ前者でしょうね。マイクロフォーサーズとフォーサーズはサイズ的にも互換性はないはずだから。その内、しれっと改版されていることでしょう。

予約キャンペーンとしてフォーサーズアダプターをプレゼントするぐらいだから、やっぱマウントアダプターがなければフォーサーズレンズは付かないはずです。アダプタを咬ました際にありがちなオートフォーカスの速度低下は起きないようになっているのだろうか…。

さて、そのシステムチャートによれば、今回もやはりフォーサーズレンズではマニュアルフォーカスが使えないようです。よって8mmフィッシュアイレンズだけしか使わないのであればこのハウジングでもいいでしょうが、マクロ写真も撮りたいならサードパーティ製のハウジングを待つべきですね。

OLYMPUS XZ-2はお勧め

先週、OLYMPUS XZ2が発売されました。ダイバーの間では定番感のあるXZ1の後継機種ですね。

OLYMPUS XZ-2

スペック表を見るとXZ1の頃は弱かった動画などが順当に強化(HD→フルHD)され、モニターの解像度も向上しています。

一方で新たにバリアングルモニタやタッチスクリーンも搭載していますが、それらは水中で使うことはありません。内蔵メモリーの容量やデジタルズームの倍率は下がっていますが、こちらも水中利用では特にデメリットにはならないでしょう。

ということで、さっそく量販店で触ってきました。

今回、私が確かめたかったのはマニュアルフォーカスの仕様。水中でマクロ撮影をする際にピントの位置を微調整できるかどうか。結論は「可能」です。遂に実現しました。

前作のXZ1にもマニュアルフォーカスの機能はあったものの、操作が液晶モニタの右隣のサブダイヤル(十字ボタンの外周)に割り当てられていて、純正品の水中ハウジングではアクセスできなかったのですよね。サードパーティ製の水中ハウジングなら操作できるものもあるようですが、何しろ高価で…。

でもXZ2ではしっかり改善されてきました。モードをC1(カスタム1)などに設定しておき、カメラ前面にあるコントロールレバーを「アナログ」に倒すと、以後はレンズ周りのコントローラーリングでフォーカスをグリグリ調整できるようになります。

コントローラーリングは純正の水中ハウジングの上からも回せるので、Canon PowerShot S100/S110と並んで、「最も水中撮影(マクロ)に適したコンパクトデジカメ」と言えそうです。Olympusの純正水中ハウジングの作りはCanonのものよりも優れているので、むしろPowerShot S110よりも上に評価しても良いかも知れません。

リビングストンリュウグウウミウシの顔
クローズアップレンズとズームを駆使すれば、 こんな感じに、リュウグウウミウシの触角のヒダヒダまでしっかり撮れるでしょう

私はOLYMPUSの歴代のコンパクトデジカメはあまり高く評価していなかったのですが、XZ-2は減点要素が無い良い機種だと思います。お勧めします。

注意すべきなのはアーム展開。外部ストロボやライトを拡張するためにトレイとアームを選ぶなら、コントローラーリングを回しやすいかどうかを確かめるべきですね。

Olymplus XZ-2が登場間近?

今週、ドイツのケルンで開催されているフォトキナには間に合わなかったようですが、来週ドイツのケルンで開催されるフォトキナまでに発表されるかは不明ですが、Olympusの人気デジカメXZ-1の後継機、XZ-2が登場間近なようです。

Olympus XZ-2
グリップ部が付いてホールドしやすくなっています

レンズの付け根に謎のレバーがある点が皆の関心を呼んでいます。レバーの操作部品は水中プロテクター(水中ハウジング)にも設けられているので、何か重要な役割が割り振られているのでしょう。

Olympus XZ-2用水中プロテクター(水中ハウジング)
ストロボ窓のケーブルソケットが2個に増えていますね

まだリーク写真が出回っているだけの段階なので、詳細は追って。