Google PlayブックスもAndroid版はもうちょい

かねてより電子書籍の写真集制作を研究しています。

試行錯誤の末、iOS版のiBooksアプリ、Google Playブックスアプリ、Kindleアプリで無難に表示できるEPUB3.0(固定レイアウト)ファイルの作り方が把握できました。

ただし、同じGoogle PlayブックスアプリでもAndroid版は表示がイマイチですね。Googleにとってはそちらが本流のはずなのに。

こちらがAndroid版Google Playの表示例。「Hairly Frogfish」のベースラインが下がり、フォントもHelveticaから丸ゴシックに変わっています。

Android版Google Playブックスの表示
Android版Google Playブックスの表示

ちなみにこちらが正解。iOS版Google Playの表示例です。

iOS版Google Playブックスの表示
iOS版Google Playブックスの表示

なぜiOS版の表示が正解かというと、Adobe InDesignで作った通りだから。

Kindle for Androidも残念ながら

かねてより電子書籍の写真集制作を研究しています。

試行錯誤の末、iOS版のiBooksアプリ、Google Playアプリ、Kindleアプリで無難に表示できるEPUB3.0(固定レイアウト)ファイルの作り方が把握できました。KIndleには苦労したなぁ。

さあこれで一安心。と思いきや、Android環境(BlueStacks for Mac)のKindleアプリで写真集FROGFISH.JPを表示すると表示がボロボロでした。

Kindle for Androidの表示例
Kindle for Androidの表示例

KindleはEPUBに収録されているフォントのサブセットを使わないので、フォントが置き換わるのはしかたがないとしても、テキストが消失したり、英文の単語間が詰まったりするのは明らかなバグでしょう。

InDesignのEPUB3.0書き出し機能はiBooksに最適化されているからかもしれないけど、Android版のGoogle Playブックスでもおおむね正しく表示できるのだから、やはりKindleの出来が悪いとしか言えません。

いや、ひょっとしてBlueStacksがAndroid環境を再現しきれず、そのように表示されているだけかも。その可能性は低そうですが。Kindleアプリのフォント周りだけバグっているなんてことはないよな。

Kindleがやっぱりネックだ…

Kindle Comic Creator Icon以前、Kindleは鬼門と書きました。電子書籍の写真集を作る上で、iBooksやGoogle Playブックスと比べて不都合な点が多いためです。このエントリはその続編になります。

Adobe InDesignで制作したEPUB3.0(固定レイアウト)のファイルはKinele Previewerというアプリを使ってazkファイルに変換し、iTunesのUSB転送で渡せばiPadやiPhoneのKindleアプリで表示できるようになります。

でも、Android端末に送って表示確認する方法が解らなかったのでKindleダイレクト・パブリッシングに問い合わせたところ、このような返答が。

Amazon.co.jpにお問い合わせいただき、ありがとうございます。

このたびは、Kindleのご利用に際し、ご不便をおかけいたしましたことをお詫びします。

大変申し訳ございませんが、Kindle for AndroidではUSB転送にてファイルを転送していただくことが出来ません。

Kindle for Androidにてコンテンツをご覧いただくためには、当サイトで購入されたコンテンツおよびSend-to-Kindleで送信されたファイルのみとなっております。

そんなアホな…。

ということは、Android版のKindleでコンテンツの表示状態を確認するには、amazonに出品して公開を待ち、それをダウンロードするしかないのか。

でも出品から公開に数時間〜半日程度かかるし、早く改善してもらいたいものです。

続・Kindleの不都合な真実

mascot of FROGFISH.JPKindleの不都合な真実に書いた通り、amazonから過去に購入した電子書籍が改版されてもKindleアプリ内の書籍には繁栄されないとのこと。

この仕様を不審に思って再度Kindleダイレクト・パブリッシングに問い合わせたところ、新たなサポートメールにはamazonのWebサイトの「コンテンツと端末の管理」という個所内で「コンテンツの自動更新」をオンに設定すればOKと書かれていました。

でもこの「コンテンツと端末の管理」はWebブラウザの表示幅が小さいと表示されないのですよね…。

さっそくamazonの自身のアカウントにアクセスして設定を確認したところ、なるほど「コンテンツの自動更新」の値がオフになっていました。

でもなんだ。やっぱamazonですね。こんなのはKindle側でも設定できるようにすべきだろうに。個別の端末の振る舞いをWebブラウザのamazonアカウント内で行わせるなんて、どうかしていると思います。しかもデフォルト値がオフだし。

Kindleの不都合な真実

mascot of FROGFISH.JP写真集の電子書籍を出版する際、Kindleアプリ(iOS版)ではiBooksやGoogle Playでは起こらない表示の不具合が発生します。

でも回避策が解ったのでFROGFISH.JPをKindle用に改版したのですが、また新たな問題に突き当たりました。

新たなEPUBをKindleダイレクト・パブリッシングにてアップロード。数時間待つと「お客様の本『FROGFISH.JP』が Kindle ストアで販売開始されました。」というメールが届いたのでさっそくダウンロードしたら古いバージョンでした。書籍を削除してもう一度ダウンロードしたものの状況変わらず。

しかたなくKindleダイレクト・パブリッシングに問い合わせたらこの通り。

現在のところ、Kindle 本を購入された読者が、修正版のコンテンツを自動的にダウンロードすることはできません。 当社はこの問題の改善に向けて、修正版のコンテンツを自動的にダウンロードすることを検討しています。

つまり、書籍が改版されても過去の購入者には届かないのだと。これにはびっくり。iBooksやGoogle Playにはあり得ない話です。

でも少し考えると納得しました。AppleやGoogleはソフトウェアの会社です。OSやアプリを改版したら無償で公開して、広く適用してもらうのが当然と考えます。

対してamazonは印刷本のオンライン販売からスタートした会社です。本は改版されても差分のページが読者に届くことはありません。修正版が欲しければ買い直す必要があり、時に修正前の希少本が価値を持つことすらあります。

でも、電子書籍はソフトウェアなのだからamazonも倣ってもらわないと。Kindleアプリを起動したら購入履歴から改版の有無をチェックし、新バージョンがあればバッヂ表示で知らせ、タップされたらダウンロードを開始するだけです。

この点でもKindleは未成熟と言わざるを得ません。早く世間並みの電子書籍プラットホームに成長してもらいたいものです。