新Kindle Fireは安かろう悪かろう

新しいKindle Fireを買いました。amazonプライム会員は4,980円と安かったので。

Kindle Fire 2015モデル

でも、これの出来栄えは「機能削減版Android端末」って感じです。

例えばKindleアプリのテキスト表示。汚い…。

Kindle Fireの表示例
Kindle Fireの表示例

一見すると普通だけど、「都市」「急激」「間違」といった単語の文字間が不自然に詰まっています。

ちなみにiPhoneのKindleアプリならこう。

iPhone 6 Plusの表示例
iPhone 6 Plusの表示例

iPhone 6Plusの方が解像度が高いのは差し引いても、文字間隔が自然に表示されています。この差は以外に大きいです。

まあKindle Fireは4,980円だから、読めれば良くて読書用端末が1台欲しい人にはいいかも。iPad mini 2のKindleアプリの方が圧倒的に美しいけど価格は6倍だし。

新Kindle Fireが4,980円で買える

新しいKindle Fireが登場しました。9月30日の発売だそうな。さっそく予約を受け付けています。

Kindle Fire 2015モデル

定価は8,980円だけど、amazonプライム会員ならカートのページでクーポンのフィールドに「FIREPRIME」と入力すれば4,000円オフで買えます。

画面は7インチでメモリは8GBとかなり控えめだけど読書端末と割り切れば納得できようかと。もともとiPadやAndroidタブレットほどの多様なアプリはないのだし。

私も作った電子書籍のプレビュー用にちょうどいいので注文しました。

イベントのアンケートはスマホ対応にしてほしい

kindle direct publishing ロゴ昨日、目黒のアマゾンジャパンで開催された『Kindle ダイレクト・パブリッシング (KDP) 初心者セミナー』に出席しました。

会場に辿り着き、着席したら机にA4のアンケート用紙が置いてあり、帰りまでに書いてくれとのこと。でも、いまさら手書きは面倒なので何も書かずに帰ってきました。

イベントのアンケートではQRコードを撮影して、スマホで回答できるようにしてほしいです。

ちなみにセミナーの内容は、KDPで漫画を販売している漫画家の記伊孝さんの経験談と質問コーナーが1時間半、残りの約30分がKDPスタッフへの質問コーナーでした。

記伊さんのお話はKDPの使い方うんぬんではなく「迷ってるなら踏み出せ」といった心構えの話が多かったかと。ご自身は出版社の編集者とソリが合わずKDPでのセルフ出版に辿り着いたようだから。まあそれもありですよね。KDPを使えば無償で出版でき、amazonで販売されるので、インディーズ市場としても機能します。メジャーデビューを目指すのでも、そうやって活動していれば僅かながらそこからメジャーに引き上げられる人も出てきましょう。

他には「カバーアートにも手間をかけなさい」とも。amazonで陳列される際の画像のことですね。そうじゃないと作品が安っぽく見られてしまうから。

それから記伊さんは本のマーケティング方法にも言及されていました。「KDPで出版しただけでは注目されないから、SNSなどで積極的にコミュニティに関わって広報しましょう」とのこと。当然です。セルフ出版では出版社や編集者の助力を得られないので。

とはいえ、多くのセミナー参加者の関心は自身でKDPを使う際の疑問解消にあったようです。最後の質問コーナーは30分では足りず、時間切れで打ち切られたので。まあ、ほとんどの質問は自身でKDPを試すかドキュメントを読めば解決するものでしたが、kindleの仕様は難解な部分が少なくないので無理もないか。

JPEG写真集はありか?

TRISEC Internationalという会社の電子書籍写真集制作サービスは閲覧環境をKindleに限っています。

ただしKindleはEPUB3.0(固定レイアウト)を表示させたときのテキストの再現性が悪いので、文字も画像化した写真集電子書籍です。まあそれもアリでしょう。

そこで私のFROGFISH.JPでも真似してみようかと思いました。現状、iBooks & Google Play用とKindleでは作り方を少し変えないといけないので、だったらKindle版を別途生成しても良いかもしれません。

差し当たり画質はJPEG2000の圧縮率をかなり落としても文字はたいして荒れませんね。これは嬉しい発見です。

FROGFISH.JPの3ページ目
FROGFISH.JPのP.3
FROGFISH.JPのP.13
FROGFISH.JPのP.13

ただし、画像化すればせっかくテキストに施したハイパーリンクは機能しません。当然、目次や索引から各ページにも飛べなくなります。

FROGFISH.JPの各写真には、撮影でお世話になったダイビングサービスのサイトへのリンクを掲載しています。被写体の多くはありふれた種だけど、中には希少種も載っているし、それが見たいと思ったときはそのサービスに連絡を取れば遭遇する確率が高いので。

よってKindle用に画像だけの写真集を作るとなると、ハイパーリンクを切り捨てる必要があります。やっぱこの点がネックかな。

電子書籍の写真集を作ってくれるそうですよ

かねてより私も電子書籍の写真集制作を研究しています。それを副業にしたいなと。仮に盤石経営の会社に勤めていても、自身や家族が体調を大きく崩そうものなら収入の道を断たれ兼ねないので。

そんな中、気になるWebページを見つけました。TRISEC Internationalという会社の電子書籍写真集制作サービスです。

TRISEC Internationalの写真集電子書籍
TRISEC Internationalの写真集電子書籍制作例

おおむね私が考えていることと同じですね。「オリジナルの写真集を出したいけど、自費で印刷物を作って売るのは難儀」という人から依頼を受けて、制作を代行するという。まあ順当な発想なので探せば他にも業者が見つかるでしょう。

私の考えと違うのは閲覧環境をKindleに限定していること。なるほど、私はiBooksとGoogle Playも対象にして苦労したけど、Kindleに限れば制作の難易度が下がります。iBooksにはAndropid版もWindows版もないけど、Kindleは主要なプラットフォーム(Mac、iOS、Android、Windows)向けアプリが揃っているし。

とは言えKindleはテキストの再現性がイマイチ。環境によっては文字が欠落したり、文字間が詰まったり、二重に表示されたり。そこでこの業者がそれらをどのように回避しているかというと画像化していました。

TRISEC Internationalの写真集電子書籍のテキスト表示
TRISEC Internationalの写真集電子書籍のテキスト表示

写真とテキストを配置した各ページを1枚の画像にすると。妥当な選択です。これなら簡単に作れ、文字の表示不全は起こり得ないし、JPEGの圧縮率を下げれば文字の表示品質もさほど劣化しません。

でも、私としてはこれでは面白くないのですよね。テキストを画像化する分データ容量が増えるし、PowerPointで作れそうな写真集になりがちだから。

とは言え私もこのサービスの発展に期待します。アプローチは違えども目指すところは同じなので、盛り上がれば私にもおこぼれが回って来ないとも限らないし。