旅のお供はiPadか、それともMacBook Airか

iPadとMacBook Air、旅行(仕事抜き)にどちらを持っていくかというと、今のところiPadでしょうかね。決め手はバッテリの持ちと充電の容易さ。航空機によってはエコノミークラスでもUSB端子から電力を取れる場合がありますし。

それと旅先で撮った写真を他の人に見せるときなども、やはりiPadの方が有利です。

また、ラップトップPCは鞄に入れたままだとX線検査で引っかかりますが、iPadならスルーですし(必ずじゃないかも)。

いや、でもCyber-shot HX5Vで撮ったフルHD動画はiPad + SDカードリーダでは読み込めませんね。動画重視ならばMacbook Air + iMovie + SDカードリーダということになるでしょう。

加えて旅先で無性にテキストを打ちたい場合もなきにしもあらず。うーん、両方必要ですかね。

Macbook Air到着

11/2、Apple StoreのCTOでメモリを4GBに増設したMacBook Air(11.6インチ/64GB SSD)が到着しました。これでようやくPowerBook G4を引退させられます。

ちなみに私のPowerBook(12インチ)は2003年1月に発表されたものを発売直後に買ったので、かれこれ8年近く使ったことになります。

PowerBook 12 2003

途中、ゴム足がすべて外れ、バックライトの光量が半減し、液晶モニタ固定用のマグネット機構も破損。しかもバッテリは枯渇して3分と持たないため、すっかり据え置き専用機でした。

それでもベッドサイドに置いてネットブックとして使う分には何とか事足りていたのですよね。重ための動画やらFLASHはコマ送りになりますが…。

そうやって「これなら買ってもいいかな」と思える機種の登場を待っていたところに新型MacBook Airが発売になり購入に踏み切ったわけです。iPadもiPhone 4も進歩は感じつつもそれほど斬新ではありませんでしたが、このMacBook Airは何というか時代をまた少し進めた印象です。いきなりその他の機種をヤボったいものに見せてしまうという感じでしょうかね。

で、MacBook Airの使用感。第一印象は「ずいぶんモニタが小さい」です。PowerBook G4の液晶画面が12インチでMacBook Airは11.6インチ。数字上は大差なく、どちらも縦が768ピクセル。ただしAirの画面は横長なのでドットの一粒一粒が小さいのですよね。実際G4の液晶画面が縦186mmなのに対してAirは145mmしかありませんし。

次なる印象は「腹に乗せると刺さるなぁ」です。ベッドで仰向けになって使う際、G4をみぞおちの辺りに立てると画面まで程よい距離が得られ快適に使えたのですが、Airはあの形なので体に食い込みがちです。痛いほどじゃないにせよ、安定感には欠きますね。ま、いいけど。

玄関先にゴミを置いていくNTT

一昨日、帰宅したら玄関先にタウンページの冊子が置いてありました。

でもインターネットが当たり前になった今、タウンページなんかゴミ同然です。資源ゴミ。というか紙にしろインクにしろ運送にまつわるあれこれにしろ、まったくの無駄です。そんなもの希望者にだけ届ければいいものを。

私は数年前、今の住居に引っ越す際、NTTに「電話帳いらない!」とはっきり伝えましたし、フレッツ光ユーザでもあります(引っ越し当時、他のブロードバンドサービスは範囲外だったので…)。それでも連中は顧客管理やら顧客サービスなんぞはまるっきり考えてなくて、どうせ下請け、孫請けの業者に丸投げして黄色い資源ゴミを町中に撒き散らしているのでしょう。もちろん顧客から徴収したお金の一部を使って。

私は通信会社としてのソフトバンクもあまり好きではないものの、例の孫さんの「光の道」提案では、ぜひともお役所体質が色濃く残るNTTを市場競争のど真ん中にぶち込んでもらいたいものです。

AppleがSONYを買収するわけがなかろう

AppleがSONYを買収するかもという憶測報道を受け、26日のSONYの株価は一時3%近く上昇したそうです。確かにAppleには潤沢なキャッシュフローがあって世界中の企業を物色しているでしょうけども、今のSONYがジョブズの眼鏡に適うかというと…。

かつてSONYはAV界の主役でテレビなりWalkmanなりで一世を風靡しました。少し後の時代もPS/PS2や映画部門(スパイダーマンなど)で市場の牽引役だったと思います。でも今日のSONY(というか、国内の電気メーカーすべて)はもはや黄昏時を迎えているような…。

たとえばこちらを見渡しても、果たしてAppleの食指が動く製品がどれだけあるものか。まあ、個々の開発部門単位で切り売りされるのであれば、ぜひとも買いたいところがあるかもしれませんが。例えばここにきてカメラ部門は元気ですよね。Cyber-shot HX5VやαNEXはベストセラー機になりましたし、α55もエントリ機ながら斬新なアイディアを具現化するなどして元気です。

いまだにα55よりもNEX-5の方が売れているのには驚くのですが、それだけ基本性能より軽さや小ささを重視する人が多いのでしょうね。

でも、やっぱりSONYを買うとは思えません。Appleは大胆に見えてもその実冒険はしませんので(というか、よくも悪くもジョブズの美観にそぐわないことはしないという…)。Appleの今のポジションからしてそんなことに大金を費やすより世界の要所に巨大データセンターを設置してiTunesを半クラウドモデルに移行させるなんてことを目指すのではないかと思います。

これが「SAMSUNGがSONYを買収」って話ならと私も浮き足立つのですがね。

Apple Special Event ,Oct. ’10で最も重要な発表は…

今年も残すところ2ヶ月半といったタイミングで「年内に驚くべき製品の発表を、まだ二個以上も残している」とフリーザのような大言を吐いたスティーブ・ジョブズ。これで今年の分は打ち止めなのかは解りませんが、10/20にAppleのスペシャルイベントが開催され、いくつもの発表がなされました。

イベントではiLifeの中途半端な新バージョンや新型MacBook Airが登場し、Mac OS X 10.7 Lionがチラ見せされたのですが、中でも私が最も大きな発表だと思ったのは「Mac App Store」が3ヶ月以内にスタートするというもの。売り文句の6個を意訳するとこんな感じでしょうかね。

Best place to discover apps
もう、あちこち探し回らなくてもいいよ。

One-click downloads
ダウンロードはポチッとやるだけさ。

Free & paid apps (70/30 split)
他のサイトや販売店が潰れたってしかたがないよね。

Automatic installation
おまかせでインストールされるし…、

Automatic app updates
アップデータの確認もやってくれるんだ。

Apps licensed for use on all your personal Macs
しかも自分のだったら何台のMacでアプリを使ってもOK。

我々ユーザにとってはiPhoneアプリと同様に、さまざまな手間を省いてくれる点がメリットですね。ソフトウェアメーカーにとっても大きな変化はなし。パソコンソフトのオンライン販売自体は以前から行われていますし、むしろ販売チャネルを一元化できるのでスッキリします。歓迎でしょう。ただしMac用アプリの売り上げを見込む販売店は打撃を受けるはずです。まあ街のCD屋さんやレンタルDVD屋さんが淘汰されるのと同じ構図、仕方がないですね。だって、ユーザにとってその方が便利なんだから。

さて、これで中小のソフトウェアメーカーや個人はこぞってMac App Storeを利用することになるでしょう。売り上げの3割を天引きされるにしても、Appleを通すだけで世界中に販売が可能になるのですから。しかも、おそらく違法コピーも手放しで防止できるのでしょうし。iPhone向けと開発環境も共通なので、比較的小規模なアプリが多数登場するようなiPhoneのハロー効果もあるやもしれません。

そこで気になるのは大手の出方。具体的にはAdobeの。Microsoft OfficeはWin版とMac版の違いが少なくないので、どうとでも対処できるでしょう。でも、Adobeの方は多くの製品をMac版とWin版で同様に振る舞うように作って同一価格で販売していますので悩ましいかも。Mac App StoreはあってもWin App Storeはありませんし、どう差別化するのか、それとも今まで通りのやりかたを貫くのか。でも、CDの末路と同様、Macアプリをお店で買う習慣自体がそう遠くない内に無くなりそうな気も…。

それと懸案はMac App Storeにボリュームライセンスの制度が付くのか。というか、これがなければ大きな成功はあり得ないでしょう。おそらく法人アカウントを登録できてディスカウントを受けられるようになるのでしょうね。この点も興味深いので続報を待ちたいと思います。