My Blog Postはダメ、RSS Graffitiもダメ

私はいまだにTwitterやFacebookではなくblogに軸足を置いています。主な理由は訓練のため。ビジネスシーンでは他者を説得する、納得してもらうための文章を書く機会が多いもの。あるいはスピーチの。自分の考えを他者に伝えるという行為は意外に難しいものです。そのための論理建て、スキルを向上させるには140文字の呟きなどよりもblogの方が適しているだろうと。

My Blog Postsのロゴマークさて、せっかく書いたblogなのでFacebookにも流そうと思い、ずっと「My Blog Posts」を使ってきました。でも、My Blog Postsはどうも動作に信頼がおけません。投稿の欠落が起きるのですよね。しかも規則性が解りません。数日置きにエントリを書くような人にはいいのかもしれませんが、1日1本以上書くようにしてる人には役不足です。

My Blog Postsには「Manual Publish」とうコマンドも用意されています。こちらを実行すると確かにblogのエントリがFacebookのニュースフィードに流れるものの、それが最新のエントリとは限りません。blogに新しいエントリを書いてManual Publishを行ってもニュースフィードに投稿されるのは古いエントリだったりします。古いエントリを削除して再度Manual Publishしても変化なし。

推測するにMy Blog Postsのロボットが皆のblogを定期的に巡回した際に最新エントリの要約を作成して記憶し、規定の周期が来るかManual Publishが実行されるとそれをニュースフィードに投稿していると思われます。システム負荷の都合でしょうかね。せめてManual Publishが実行されたときに要約を作成・投稿する仕様に変えてくれれば、手間が増えるものの欠落なしに流せるようになるのですが。

RSS Graffitiのロゴマークそこでもう一つの手段である「RSS Graffiti」を試してみました。こちらは巡回サイクルを指定できることもあって投稿の欠落は起きません。

でも、すぐに難点に気付きました。デフォルトの設定だとblog更新のお知らせが異様に長くなる場合があるのです。こんな感じに。

RSS Graffitiの投稿例(Standard)

そう、全文です。これをニュースフィードに流されては適いません。大画面のデスクトップPCならまだしもスマートフォンの画面には到底収まらないし。

なお、オプションの表示形式を「Standard」から「Compact」に変更すると、こう変化します。

RSS Graffitiの投稿例(Compact)

すっきりしたものの、タイトルしか表示されておらず寂しい感じがします。それとタイトルにblogへのリンクが張られてないのも減点。人の習性として目に付いたタイトルがあればクリックするものなので。

さらに「Status Updates」に変更すると、もっと寂しくなります。

RSS Graffitiの投稿例(Status Updates)

やはりタイトルに加えて書き出しの数行ぐらいは一緒に表示して欲しいといころです。

ちなみにMy Blog Postsではこんな感じに。

MyBlogPostの投稿例

まあ許容半以内かな。でも、これでも長い気がします。

よって、My Blog PostsとRSS Graffiti、現状はどちらもペケ。ひょっとしたらWordPressとの相性が悪いといった個別の事情があるのかもしれませんが。

ともかくMy Blog Postsの更新サイクルが早くなるか、RSS Graffitiのオプションに「テキストの冒頭からn行(もしくはnnn文字)にトリミング」という設定項目が設けられれば解決するはずですが、その日は来るのかな…。

スマートフォンならぬスマートガラケー

昨日、docomoがスマートフォン3機種を発表しました。でも、これが脱力モノで…。

例えばNECカシオ製の「MEDIAS N-04C」はスマートフォンと言いながらワンセグ、おサイフ機能搭載。おサイフはまだいいです。6月発表と目されるiPhone 5でNFCが搭載されれば海外でも活用できるようになる可能性があります。でもワンセグの方は…。

「ユーザのニーズに応えた」と言うならそうかもしれませんが、何だかなぁ。今、日本のキャリアなりメーカーがやんなきゃいけないことは国内限定ビジネスからの脱却だと思うのですが、またまた日本でしか売れないガラパゴッシーな製品を開発してしまったわけです。目ぼしい機能を全部入りにして「どうだ凄いだろう」という旧態然とした。スマートフォンならぬ「スマートガラケー」って感じがします。おまけにSIMロックフリー対象ではないみたいですし。そうだ、確かauも昨年末、同じような製品を売り出していたような。あれ、どれぐらい売れてるんでしょうかね?

それに、最近は「Androidを採用しさえすればスマートフォンと名乗れる」的な安易さも感じ取れます。もはや独自OSは現実的ではないにしても、矢継ぎ早の新機種投入も手伝って、何か「安易な作り込みで、iPhoneの足下にも及ばない感」が伝わってくるのですよね。

Appleにプレッシャーを与えるには

Mac App Storeが始まってから半月、誤発注でもキャンセルが利かず釈然としない思いをさせられた話を良く見聞きします。

たちが悪いのはAppleがMac App Storeにキャンセルの仕組みを用意しないことが彼らの立場を補強している点です。Appleにしてみれば「正規の注文と誤発注の見分けがつかない」と言い張れます。

ただし、キャンセルの仕組みを作ることは技術的には可能なはずです。今でもApple IDによるライセンス管理を行っているわけですし。ひとしきり使ってからキャンセルするという悪質なケースを防ぐため、「起動時間の総時間が120秒以内」といった制限(ダウンロード完了後に自動起動したアプリをすぐさま終了させた場合のみ有効)を設け、それ以内であれば、Mac App Storeのメニューから「キャンセル」を選ぶとキャンセル手続きができるような仕組みがいいでしょう。当然、手続き後は改めて買い直さない限り、そのアプリは正常起動しなくなります。

いや、もっと簡単な方法は下図のようにMac App Storeの状態を明示することかな。1クリック購入がONになっているときだけ赤バックのメッセージエリアが表示されるような。

Mac App Storeの改善案

1クリック購入解除ボタン

単にこうしておいてくれれば注意が促されて誤発注もずいぶん減るでしょうし、仮に操作ミスをしてもユーザは納得するというものです。上述のようなキャンセルの仕組み提供はアプリとサーバ側の両方にそれなりの改変が必要ですが、これならアプリの少しの改良ですみます。

さて、どうやらAppleはキャンセルの要望、申し立てには黙殺を決め込む方針のようです。これを改めてもらうために我々個人ユーザができることは「有力メディアに対して、問題として取り立ててもらうよう働き掛ける」でしょうかね。外圧です。今なら飛ぶ鳥を落とす勢いのAppleへの批判を好むマスメディアは少なくないだろうと。

その場合の決め手は「アクセシビリティ」かな。世の中にはマウスポインタを正確に合わせてクリックすることが難しい人も大勢おられます。言い換えると「狙っていない場所をクリックしてしまうことが多々ある」となります。それはなにも身体障がい者だけの問題ではなく、パソコンに無縁だった高齢者にも当てはまる事象です。なのに「決済機能を持ったアプリが1クリック購入のON・OFFの設定もできず、無条件に1クリックが有効になる仕様は、あたかもユーザが誤操作することに期待してるようだ」と。

まあ、一つの嫌な出来事でアンチApple的なメンタリティになるのもよろしくないので、Appleには誠実さや課題をスマートに解決するさまを見せてもらいたいものです。

Appleは凋落の周期に入るのかも

ご存知の通りスティーブ・ジョブズCEOが無期限に病気療養することになりました。病状の程度や善し悪しは解らないものの、私はこれがAppleの凋落の始まりになるのではないかと懸念しています。

いや、もちろん今のAppleは過去にないほど堅調です。スマートフォンのシェアでAndroidに抜かれはしても、相変わらず高収益を上げ続けるでしょう。

かつてのMac vs. Windowsの図式はパソコンがまだ普及期にある頃の争いだったため、あのような結果になりましたが、今回は既に携帯電話が広く普及した上での付加価値競争、ユーザ体験比べなので、1社提供のiPhoneでもMac以上のシェアを保ち続けるのではないかと見ています。

その一方で、カリスマ不在に人々が抱く印象は変わってくるだろうとも。例えば、新製品の売り上げが奮わなければ、「ジョブズの審美眼や哲学が行き届いていないからだ」などと言い立てるようになろうと。それが及第点レベルであってもお構いなく。何しろネガティブな批評は受けが良いので。

ほんでもって、そういう事実に反した風評が定着し、期せずしてAppleも成長の限界に直面して、凋落と言われる周期に入っていくのではないかと。ま、盛者必衰。とは言え腐っても鯛ならぬ林檎。それでも他者よりは強いままかもしれませんが。

もっともスティーブがまたまた現場復帰してくれるのが一番です。

Mac App Store止めました

操作ミスで買ったことになってしまったアプリの返品、返金が利かずに嫌な思いをしたため、Mac App Storeを使うのを止めました。アプリケーションフォルダには残してあるもののDocからは削除。

まあ、そんなMac App Storeも気をつけて使えば良いだけなのですが、実際のところ特にMacアプリを買いたいと思わないのですよね。私も自宅のMacはすっかり用途が決まっていて、過去に購入済みのかわせみ、Jedit、Adobe CS、QuickTime Pro以外で有償のアプリはいらんなぁと。

それでも、先の件で返金が利いたならPagesやKeynote、Apertureなど、ちょっと気になるアプリを何点か買ってみたはずですが、すっかり購入意欲を削がれてしまったもので。Mac関連のソフトウェア製品で次に買うのはMac OS X 10.7 Lionになりそうです。それかiWebの新バージョンが出れば…。

Mac App StoreはLionが登場して、もう少し進歩している姿を見せてくれるまで封印します。