Lumix “世界最速” GH2

PanasonicからLumix GH2が発表されました。

Lumix GH2

「世界最速AF」とうたっている以上、先のSONY α55よりも速いのでしょうかね。なんだか西部劇の早撃ち比べみたい…。

基本的にミラーレス機はコンデジ同様コントラスト方式でAFを実現していて一眼レフ機が採用する位相方式よりもスピードで劣るはずなのですが、きっとその点は克服できたのしょうね。

ともかく私のようにこれから一眼レフに手を出そうという者にとっては、AFの速さ(もちろん的確さも)は重要な判断基準です。特に身動きが取りづらく被写体も逃げてしまいがちな水中では、「とりあえず被写体を液晶の真ん中に映して、おもむろにシャッターを押し込む」なんて撮り方が有効なら、見られる写真の歩留まりが上がりそうな気がします。もちろんライティングやら構図、寄りなど、向上させなければならないスキルは依然として存在するわけですが。

さて、GH2発売は10/29ですか。展示品が出たらさっそく試してみないと。プロカメラマンによるフィールドテストを踏まえた比較レビュー記事を読むのも楽しみです。

それから対応の水中ハウジングはSeatoolとINONが販売してくれるんじゃないかと期待してます。こちらは年明けかな。

ストロボを二灯立てにしたいのだけれど…

私はまだ水中写真を外部ストロボ一灯で頑張っています。アームを調節し、レンズの真上から発光させるようにしているのですが、上から見下ろすように照らすため近い被写体には影が出ます。

緑色の影が出た写真
グリーンの影が…

そこで左右二灯立てにしたいところです。レンズの両サイドから光を当てれば影は消えますよね。でも、実際どれを買って良いものか悩みます。というか現行商品はどれも買いたくないなあと。

以前はSea&SeaのYS-27を使っていましたが機能的に陳腐化したため、より小型軽量でS-TTLにも対応したINON S-2000で置き換えて今に至ります。小さいながら上位機種のD-2000 Type4と同等以上の性能を持っているS-2000はとても気に入っているのですが、残念ながらターゲットライトが備わっていません。かといってターゲットライトのためだけにD-2000を買い足すのも気が引けます。フィンやカメラもそうですが、とにかく「なりは小さいけどパワフル」が私の一貫した好みなので。

もちろんINON製とSea&Sea製のハイブリッドという選択肢もあり得ません。美観を損ねるだけでなく、光ケーブルの接続や運用が厄介になりますので。

これは私の勝手な想像ですが、INONは「D-2000 Type5」のような新製品を開発中なのではないでしょうかね。ターゲットライトのLEDをより新しいものに換え、リサイクルタイムをS-2000に劣らないように高速化した感じの。あるいは「S-2000 Type2」とでも呼ぶべきターゲットライト付きのS-2000か。ともかく「設計の古いD-2000(またはD-240)」か「ターゲットライトのないS-2000」かの二者択一状態を放置しておくのは好ましくないと思うのですがね。

いや、ターゲットライトの観点で言えば人気のLEシリーズで代用させる手もありましょう。私もLE250とLE550-Wを一本ずつ持っています。それらをストロボの底部に取り付けるためのダブルライトホルダーも買いました。ワイドのLE550-Wをビデオライト、LE250をターゲットライトとして使うのは良い考えです。

ただし、ターゲットライトには赤色フィルタを付けたいところ。その方が生き物にストレスを与えにくいとされていますので。でも赤いLED光を当てたままフラッシュを焚いても、おそらく近い被写体には赤味が乗って映りますよね。少なくとも陸上で試した限りではそうでした。いくら水中では赤い色は減退しやすいといっても近距離ならその効果は微々たるもの。ひょっとして二灯分の光量があれば…とも考えるのですが試せていませんし、マクロ撮影では光量がありすぎても困ります。

そこで、INONかサードパーティのどこかにぜひとも出してほしいのは下図のようなパーツ。

INONライトをターゲットライト化するパーツ案

この通り、LEシリーズのライトヘッドとボディ(電池ホルダー)の間にかませ、S-2000のスレーブとして接続した光ケーブルから信号を受けると一瞬ライトを消灯させるような発光遮断機です。これがあれば赤色フィルタを付けたLE250をターゲットライトとして使えるようになります。

ああ、もしそういった新製品が出るとすると、おそらく発表のタイミングは10月17日からラスベガスで開かれるDEMA Showでしょうかね。買ったそばからより高性能な新製品が出た日にはとても悔しい思いをするので、今しばらくはストロボ一灯とビデオライトで凌ぐことにするか…。

ミラーレス一眼水中カメラの時代

この春より、にわかにミラーレス一眼カメラを水中撮影用に使おうという動きが本格化してきました。知り合いのカメラマン曰く「我々は今まで何をやってたんだ?と思うくらい、あんなに小さなカメラで良い写真があっさり撮れてしまう」のだそうです。もちろんスキルが彼のようなレベルに到達していればという前提が付くのでしょうが。

で、水中で使うミラーレス一眼機の代表格は何といっても3月5日に発売となったOLYMPUS PEN Lite E-PL1。さすがはOLYMPUS、純正の水中ハウジング(防水プロテクター)を用意しています。しかも希望小売価格が71,000円とリーズナブル。レンズポート一体型なのでハウジングとカメラのセットで購入しても15万円くらいで収まるのは何とも魅力的です。

もし「耐圧40mのポリカ樹脂では心もとない」「海で誰かとお揃いになるのが嫌だ」「内蔵ストロボだけで撮りたい」という人にはSeatoo社製のハウジングもあります。そちらはアルミ製なのでお値段は張りますけど。

ただ、小耳に挟んだところではOLYMPUSのミラーレス一眼機は同じマイクロフォーサーズを採用するPanasonicの工場で作られており、OLYMPUSとPanasonicの同等機を比較すると、Panasonicの方が微妙に高性能なのだとか。自分でウラを取ってないのでこの話を真に受けていいものかは解りませんが。

でも、そう聞くとPanasonic LUMIX DMC-GF1も気になるところ。こちらの場合、純正ハウジングがないためハウジングメーカーの製品を選ぶことになります。私の知るところでは以下の通りです。

Nautilus GF1(耐圧40m)128,000円

Nautilus GF1

▼Seatool Panasonic LUMIX GF1用防水ハウジング(耐圧60m)158,000円

Seatool Panasonic LUMIX GF1用防水ハウジング
INONX-2 for GF1(耐圧75m)178,000円

INONX-2 for GF1

Promo’s Room GF1(耐圧45m) 85,000円

Promo’s Room GF1

ボディのメイン素材はSeatoolとINONが耐食アルミ、NautilusとPromo’s Roomがアクリル樹脂を採用しています。

こうしてみると正直、どれがいいのかよく解りませんが、私も面識のある鎌田多津丸さんが開発に関わっているPromo’s Roomのものが外観がカワイイので、できればこちらを推したいところです。他の3製品とは違ってレンズポートとフロントパネルが一体(使用するレンズに合わせてフロントパネルごと取り換える)とする仕様は水没対策にも有効でしょう。しかもお値段はOlympus PE1用純正ハウジングともどうにか張りあえそうな感じです。ただしズームギアはありませんので、被写体までの距離を自力で詰める感じでしょうか。

ギアがないといえばINONのハウジングもそうですが、こちらはMRSポートという磁石で操作する仕様を採用しているようです。メーカーサイトにも詳細がないのですが、レンズを操る場合と同様、ポートのギザギザの箇所を回す感じでしょうかね。 実物を見る機械があれば検証してみます。

ただし、気になるのはLUMIX DMC-GF1の発売が昨年の9月18日であること。今年のフォトキナ(9月21日~)に間に合わせるべく、早ければ来月中にも後継機の「DMC-GF2」(フルHD動画対応かな?)といった製品が発表されそうな気がしますので、これから購入するのであればGF1は微妙な機種かもしれません。買った途端に新製品登場では悔しい思いをしそうですし。でも既にGF1を持っていてハウジングも買ってみようかという人には選択肢の充実は朗報でしょうね。

で、諸々総合すると、現時点ではPEN Liteのセットがポイントが高いのではないかと。先の性能差の話が本当だったとしても、おそらく極端な差はないはず。そう考えると発売日から日が浅い上、安価な純正ハウジングが最初から用意されているPEN Liteのコストパフォーマンスの良さが魅力的に思えてきます。

GF1は各ハウジングの発売がもっと早ければ良かったのですが…。ま、GF2が出たら出たで外観が大きく変わっていなければ、すぐに対応できるでしょうから、その場合には期待できそうです。

ビデオライトが必要だ

撮影条件が良くなかったわりには良い感じの水中動画が撮れたことで俄然ビデオライトが欲しくなりました。Seatool社HX5V用ハウジングにはアクセサリシューがあるので使わない手はありません。

購入候補は小型で取り回しの良いINON LE550-W。それまでLE250を持っていたのですが、こちらは別売の拡散フィルタを付けても照射角50°。対してLE550Wは75°で明るさも倍。水中ビデオライトの用途ならLE550-Wの方が良いに決まってます。

ただし、購入には迷いました。LE550-Wのライトヘッドだけを買って互換性のあるLE250のヘッドと交換するか、それともLE250は残してLE550-Wを買うか。より明るいLE550-Wを買ってしまえばLE250は使わなそうな。とは言えLE250のヘッドだけ余らせるのもちょっと。ボディだけ後から買い足すことはできないようですし…。

あれこれ悩んだ末、新たにLE550-Wを買い足すことにしました。LE250には赤フィルタを取り付けて生物観察用に使うことを思いついたからです。INONからは二灯立て用のダブルライトホルダが販売されていますので、こちらを使ってLE550-WとLE250の両方をハウジングに乗っけて使い分けようじゃないかと。