INON製LUMIX GF2用ハウジングの虚しさ

INONからPanasonic LUMIX DMC-GF2用の水中ハウジング『X-2 for GF2』が発表されました。

GF2 housing

例によってレンズのフォーカス調整はダイヤルではなくレンズポートを回す方式。
グリップを握った手で上手く操作できるのかな…

ただ、悲しいことにPanasonicは既にGF2の後継機であるGF3を発表済みなのですよね。先に発表されたNauticam NA-EPL2もそうですが、専用のオプション品を発売する頃には既にカメラ本体の新製品が出ているというのは実に虚しい…。

もちろんGF3発表後もGF2は流通していて価格も手頃になっていますが、日進月歩のデジタル機器の分野では新製品があるのに旧製品を買うことに抵抗感を覚える人は少なくないのではないでしょう。特に今回は半年でのモデルチェンジ(通常は1年周期)だったので、GF2には何か欠陥があったのではという憶測も働きますし。

もちろんデジカメを水中で使うユーザは全体の内のほんの一部でしょう。でも、そこには根強いニーズがあるわけで、Panasonicが順製品を出すつもりがないのであれば、手を上げたハウジングメーカーと協調して、もっと早いタイミングで対応ハウジングの発売をアナウンスできるようにしてもらいたいものです。

ライトフィールドカメラを水中で使いたい(マクロ撮影編)

LYTRO社のロゴいやあ、ライトフィールドカメラ(Light Field Camera)、非常に気になります。特にマクロ撮影は劇的に変わりそうな予感。

マクロ撮影で難しいことの一つは被写体との距離。例えばコンデジの像は小さいので、ウミウシなどを大写ししたければUCL-330やUCL-165M67といったクローズアップレンズを使うことになりますが、そうすると今度はピントが合う距離が限られてしまうのですよね。ズームの掛け方次第では「レンズ端から15cm〜16cmの間だけ」なんてシビアなことに。

マンジュウイシモチ
マンジュウイシモチ クローズアップレンズを使ってテレ端側で撮ったマンジュウイシモチ。 トリミングなしで大写しにはできたけど何ともビミョーな出来栄え…

ビギナーダイバーのマクロ写真はえてしてピンボケ(と手ブレ)が大量だったりしますが、ライトフィールドカメラは撮影時にピント合わせをする必要がないらしいので、ライティングと手ブレに気をつけて高解像度で撮っておけば、まあまあ及第点の写真にはなるはず。不要な部分はピント合わせの後でトリミングしてしまえばいいわけです。もちろん絵作りの部分だけはセンスが問われますが。

とは言え、「ピント合わせが必要ない」は「像がぼやけていてもOK」ではないはずなので、ライトフィールドカメラならクローズアップレンズを何枚も重ねて拡大し放題とはいかないだろうことは心得ておかないと。どうやってもクリアに写らない状況なら、さすがに後からのピント合わせも効かないと思うので。

INON(イノン)UCL-330

INON[イノン] UCL-165M67

エネループを水中で使ってみた

単4が単3にになる電池アダプター私の水中カメラセットは約7kgの重量があります。そこで少しでも軽くしようと変換アダプタを使って単3電池を単4に置き換えることにしました。数十gでも軽くなれば片手撮りが少々楽になりますので。

先の慶良間ではINON S-2000ストロボx2に8本の単4エネループを入れて使用。エネループの説明書には「水中用機器では使うな」といった注意書きがありますが、一方でINONの方が動作保証をしているので、まあ良かろうと。自己責任ですが。

で、使用感は当然ながら乾電池と一緒ですね。変換アダプタも問題ありません。普通に使えます。

ただし気になるのがスタミナ面。単4(750mAh)の容量は単3(1,900mAh)の4割弱。実際に試してみたところ、200枚目あたりから急に暗い写真が増えました。おそらく200回ほどストロボを焚いたところで電池残量が枯渇しかけ、ストロボのリチャージに時間がかかるようになったのでしょう。ニッケル水素充電池は、残量が寂しくなると急に電圧が下がるそうなので。なるほど単3アルカリ電池のときに3日間9ダイブでも余裕だったのは500回ぐらい発光できる容量があったからですね。

とは言え今回の主題は軽量化なので単3に戻るという選択肢はなし。単4のスタミナでやり繰りするしかありません。

結論。

  • 撮影枚数が100枚を超えた日の夜には充電すべし

撮影条件にも左右されますが基本的にはこのルールでやっていかれると思います。二日以上のダイビング旅行の場合、充電器の携行が必要ですね。単4エネループ4本の充電時間は約3時間半。2セットで7時間。タイミングを逃さないようにしないと。


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INON(イノン) S-2000 ストロボ

Nikon D7000用水中ハウジングセットの構成

改めて私の水中ハウジングセットを紹介。

  • カメラ     :Nikon D7000
  • レンズ     :Nikon AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
  • ハウジング   :Nauticam D7000 スーパービューファインダーセット 4FG
  • レンズポート  :Nauticam NA-マクロポートN105VR
  • ギア      :Nauticam NA-N105VR-F
  • ランヤード   :Nauticam NA ランヤードセット23cm
  • ストロボ    :INON S-2000(2個)
  • 光ケーブル   :INON L型光DケーブルL(2個)
  • ダイレクトベース:INON マルチダイレクトベースII(2個)
  • アーム     :INON フロートアームM(2個)
  • クランプ    :INON クランプなど(4個)
  • ターゲットライト:INON LE-250
  • ライトホルダ  :INON シングルライトホルダー・LE
  • シューベース  :INON シューベース

すべてが新規購入ではないものの我ながら奮発したものです。私はプロでも裕福でもないので最低でも10年ぐらいは使うつもり。いや、できればその先もずっと。

その時々の流行にも大きく影響されるコンデジと違って一眼レフカメラはそれほど陳腐化しなさそうですし、将来ハウジングよりも先にカメラの方が故障しそうなことを考慮して代替機の入手や修理パーツで困らないようベストセラー機のD7000を選びましたので。

INON(イノン) S-2000 ストロボ

機材軽量化計画(3)〜電池編〜

私の新しいカメラセット(↓)は合計で7.4kgもの重量があります。

D7000のハウジングセット(フル装備)

それだけでフィリピン航空の手荷物の7kg制限を超えるのも悩ましいのですが、海中でもけっこう重いのですよね。私は割と腕力がある方ですが、それでも片手で写真を撮るのは困難だったりします。

そこで軽量化作戦。まず外せそうなのはLEDライト1本。これで約280gのマイナス。

次に目をつけたのは電池。S-2000ストロボ2灯に計8本、ライトに3本、全部で11本の単三電池を要します。1回の旅行(6~9ダイブ)で単三電池を使いきったことはないので、単4→単3のスペーサー(↓)を使って単4電池に置き換えても良かろうと。

単4が単3にになる電池アダプター

結果、1本あたり8g、先のライトと合わせて370g、約5%の軽量化が実現します。プラスチック製スペーサーの比重は乾電池よりも軽いでしょうから海中ではもう少し効果を発揮してくれそうです。まあ、微々たるものかもしれませんが。

さて、どうせなら充電式をということでeneloopを考えています。初期投資は割高ですが旅行前に10本以上の乾電池を買いに行く手間も省けますし。説明書には「水中ライトの類いには使うな」とあるものの、INONのLEDライトおよびS-2000の仕様にeneloop対応と書かれているので、まあ良いのではないかと。

果たして単4電池が実用的なのかは追い追い試してみないと。アルカリ電池ではLEDライトの光量が次第に減りますがeneloopはそれがないそうなので、軽量化はともかくその面での効果は得られるかもしれません。