2013年、潜ってみたい海

以下は私が今年行ってみたい海のトップ3(同率2位が2ヶ所)。

1位:レンベ

知る人ぞ知る「世界中のカエルアンコウのキャピタル」ですね。インドネシアのスラウェシ島、マナド(メナド)の近くです。

大瀬崎の湾内みたいな砂地に、毛むくじゃらのカエルアンコウを始めとする希少生物がわんさかいるのだそうな。

何年も前から行ってみたいと思っているものの、いまだ実現していないので、今年こそは。

2位:延岡

宮崎。私が九州で唯一訪れたことのない県です。

レンベが世界中のカエルアンコウのキャピタルなら、延岡はさしずめ「カエルアンコウの日本の首都」かな。とあるポイントでは1ダイブで34匹も確認されたことがあるそうな。

今となってはエビが私のメイン被写体なわけですが、もちろんカエルアンコウも大好きです。泳がない生態のカエルアンコウがそれほどいるってことは、きっと豊かな海なのでしょう。

クマドリカエルアンコウ
クマドリカエルアンコウ クマドリカエルアンコウ。 いっつも両手を左右に突っ張っていて、赤い隈取りの柄とあいまって歌舞伎の見栄みたい。 白個体の方がもっと歌舞伎役者っぽいけど

2位:錦江湾

鹿児島湾の別名が錦江湾(きんこうわん)。桜島のある湾です。

どうやら海の特定の生き物にとって火山灰は栄養満点らしく、それが桜島からふんだんに供給されるので、錦江湾の生態系は別格のように豊かなのだと聞いています。

国内の南国ダイビングといえば何といっても沖縄。沖縄の気候風土は私も大好きなのですが、マクロ写真の観点でいくと、ずいぶん前からサンゴが死にまくっている沖縄の海にはガッカリさせられることが少なくありません。

昨年はたっぷり台風が来たので、これからは海水の撹拌効果による回復が期待できるものの時間はかかるし、台風が来ない年が続けばまた悪化します。

ならば海底のマクロな生態系は、もともとハードコーラルが少ない温帯の海の南九州の方が保たれていてるのではないかと。宮崎も鹿児島も往復航空券は2万円前後〜で買えるので行きやすいし。

てなわけで、伊豆とも沖縄とも違う魅力的な海が広がっているのかどうかを自分の目で確かめに行きたいと思っています。えてして良い話ばかりが伝わってきているかもしれませんので。

ともかく両県とも土地の食べ物と焼酎が美味しそうなので、旅の連れが欲しいところですが。

4日間の海の選び方

仲間と近々ダイビングに行く話が出ました。今回の条件は金曜の夜以降の出発で火曜日帰り。ならば海外だとグアム、サイパン、フィリピン、バリに限られます。月曜日出発でよければパラオにも3泊4日で行かれるのですが…。

でもグアムは私の好みではないのですよね。過去に一度だけ行ったものの、ひたすら青い海が広がっていただけ。ドロップオフにカスミチョウチョウウオが群れていた印象しかありません。有名なブルーホールも、いびつなハート型の穴を見上げたからって何が楽しいんだか。

そんなグアムでもちゃんとショップを選び、事前にリクエストを出せばしっかりマクロ生物も見せてくれるような話も聞くのですが、それとて一緒に潜るメンバー次第ですよね。いかにもグアムっぽい海を期待して来た見知らぬ人たちと合流したら、こちらの希望は通らないでしょうし。

サイパンの海はグアムよりは楽しめる感じですが、振り返ってみれば当たり外れが大きかったような。3月は良かったけど7月は悲しいぐらいに殺風景で。しかも良かった時でも生き物はそう多くはなかったなぁと。まあそのときの仲間とガイドにもよるのでしょう。

あとはバリってのも可能ですね。今春から羽田⇔デンパサール便が飛んでいるので。金曜の夜に羽田に集合して機内泊。朝の7:30にデンパサール空港に着くため、空港のすぐ東のヌサペニダあたりならその日の午後にも潜れましょう。不幸にもかの海では最近日本人ダイバーが一人亡くなられたばかりですが…。

ただし問題は帰り。デンパサール→羽田便の到着時刻は23:30。預け荷物を待っていたら日をまたぎかねません。おそらく今回のメンバーの大半が終電を逃すので、車を用意しておくか、どこかに泊まる必要が出てきます。

これがデンパサール→成田便なら出発は00:30。8:50には成田に着きますが、帰国の前日は潜れないので観光。これも具合が宜しくないです。私はバリ観光は前に一回行ったのでもういいかなと。なにしろ車でどこまで走ってもひたすら田園風景と寺院ばかり…。

で、結局のところ消去法でフィリピンに落ち着くのですよね。さすが魚類発祥の地と言われているだけあって生き物の種類と数はすごく多いです。出発は成田9:30のマニラ行きか14:30のセブ行き。帰りもセブ便で成田13:30着、マニラ便でも20:00着と無難です。きっかり4日間で中2日潜ってこられます。

セブの海

というわけで最近の私はちょっと小金が貯まり、週末+2日間ぐらいの休みがとれるときは「沖縄もしくはフィリピン」というのが定番です。

鹿児島、宮崎、高知(柏島)あたりでも潜ってみたいとは思っているのですが、ついつい南国に足が向いてしまって。

Olympus OM-D用の水中プロテクタが微妙すぎる

今週末、920hPaというとてつもない台風が沖縄本島を直撃しそうな気配。波高12mなんて予報も。さすがのプレフリもしばらくはお手上げのはず。

街では街路樹が倒れたりするでしょうが、大事に至らないでほしいものです。


アンサー野本の水中天国 Vol.16が公開されました。今月2本目ですね。気合い入ってるなぁ。

今回紹介するのはOlympus OM-D用の水中プロテクタ(水中ハウジング)「PT-EP08」とマイクロフォーサーズ用ズームレンズ「ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ」。

このレンズは35mm判換算で24〜100mmと水中使用では特に何てこともない、まあまあ広角のズームレンズですが、「マクロモード」とやらが付いているそうで。あくまでもモードなので最大撮影倍率も0.72倍止まりですが(通常、マクロレンズだとフルサイズ判なら1.0倍、APS-Cなら1.5倍)、上手く使えば面白いマクロ写真が撮れるでしょう。

ただし、動画の中でも触れられているようにカメラとプロテクタの仕様が…。

プロテクタにカメラをセットする際、なぜかストロボを畳んでおく必要があり、その状態でストロボを光らせるのは強引すぎます。しかもそのために特殊な設定を要するなんて、ヒューマンインターフェースの考え方からして邪道中の邪道、下の下。設計思想や開発力すら疑ってしまいます。

近年、Appleがどうしてここまで躍進できたのか、未だに理解できていないようですね。もはや「扱いが難しい高機能製品」は「簡単で必要十分の製品」に惨敗するのは周知の事実なのに。

私は以前からOlympusのカメラは使いづらい、ユーザーフレンドリーではないと思っていたのですが、その点をまた再認識させられました。

折しもOlympusは資本提携先の選定が難航しているようですが、引く手あまたの医療機器部門はともかく光学機器部門の先行きは不安です。個人的にはテルモがベストパートナーだと思うものの、その場合、不要な光学機器部門は他社に売却でしょうね。

そうそう、野本さんが撮影した動画に映っている魚はバンガイカーディナルフィッシュ。ならば撮影地はインドネシアのレンベですね。今私が一番潜ってみたい海です。

燃油高にため息

ガソリン高いですよね。半年前の昨年十月末比で約12%値上がりなのだとか。

灯油も高いですね。南関東は桜も咲いてすっかり春めいてきましたが、北の地方ではまだ暖房も必要でしょうに。

飛行機の燃油サーチャージだけは時間差があるため今は落ち着いていますが、この原油高の影響が出てくるのは夏以降。その時期に国際便を利用する予定なら安いうちに発券してもらっといた方がいいですね。

ガルーダ・インドネシア航空のロゴ今月の28日からガルーダ・インドネシア航空の羽田ーデンパサール便の運航が始まるので、10月ぐらいにバリのお隣のヌサペニダに行こうと仲間内で計画しているのですが、ツアーの航空券が発券される頃には燃油サーチャージがアホみたいに上がっていたらパスするかも。うーん。

それにしても、つい最近まで歴史的な円高を嘆いていたはずなのに、いざ多少なりとも円安に振れたら振れたで輸入物価が上がって大変だと。原油高は為替のせいではないにせよ上手くいかんものですね。

インドネシアを攻めようと思うが

ガルーダ・インドネシア航空のバナー

マレーシア航空の羽田⇔コタキナバル便はあと一週間でなくなっちゃいますが、入れ替わりに4月28日からガルーダ・インドネシア航空の羽田⇔デンパサール(バリ)便が就航するそうな。飛行機好きの仲間が教えてくれました。

フライトはこんな感じ。

 
羽田→デンパサール 01:00 07:00
デンパサール→羽田 15:30 23:30

うん、これなら2泊4日で3日潜れるパターンとか、休暇が1日分お得なツアーが組めそう。私はバリ島の海にはあまりいい思い出がないので、有名なマンボウ&マンタポイントのヌサペニダを狙うのがいいかな。マクロも充実していそうだし、バリ方面には年間を通じて台風も来ないはずなのでプランも立てやすかろうと。

ならば、ならば私の悲願のレンベがさらに近くなるかも。初日のデンパサール→メナドと帰国日の逆区間の時間さえ合えば…。

ということで期待を持って調べてみたら、ガルーダ・インドネシア航空でメナドに行くにはジャカルタを経由する必要があるようです。

 
デンパサール→ジャカルタ 14:20/15:50 15:05/16:35
ジャカルタ→メナド 18:35 22:55

どうにもその日の内にリゾートに着けそうにない24時間コース。しかもデンパサールでトランジットに7〜8時間。厳しいなぁ。その間、バリ島を観光すればいい気もするけど…。

ちなみに復路はこう。

 
メナド→ジャカルタ 06:20 08:25
ジャカルタ→デンパサール 10:00 12:45

これに乗るには現地リゾートを4:00前には出なければなりません。最終日前夜はメナド空港近辺に泊まるべきでしょうね。そうすればホテルを5:00出発。

なお、ガルーダ・インドネシア航空ではなくLCCのライオン・エアにはデンパサール→メナドの直行便がありました。

 
デンパサール→メナド 18:20 22:00
メナド→デンパサール 06:45 10:30

往路は丸半日観光になりますね。ま、それもいいかも。復路の5時間をどう過ごすかも問題だけど。

せっかくなんでガルーダ・インドネシア航空のみを使うとして、例えば4泊6日(実質5日間)だとこんなツアーが組めそうです。

  • 1日目:夜、羽田に集合
  • 2日目:羽田→デンパサール、バリ観光、デンパサール→メナド、陸路でレンベへ。レンベ泊
  • 3日目:終日ダイビング、レンベ泊
  • 4日目:終日ダイビング、レンベ泊
  • 5日目:AMダイビング、PM陸路でメナドへ。メナド泊
  • 6日目:メナド→ジャカルタ、ジャカルタ→デンパサール、デンパサール→羽田

どうも復路の1区間が余計だなぁ。

現行のマレーシア航空の羽田⇔コタキナバル便のあの絶妙なスケジュールのように、ガルーダ・インドネシア航空が08:30発のデンパサール→メナド便と13:30着のメナド→デンパサール便を作ってくれると最高なのですが。曜日限定でも良いし。でも、やっぱ無理でしょうかね。メナド&レンベはシパダン&マブール&マタキング&ポンポンなんかに比べたらマイナーなんだろうし…。

ま、4月以降のフライト情報が出たら、また調べて見ようと思います。でも、メナド・レンベに行くんならオーソドックスなシンガポール経由の方が無難かな。