レンベの海の特徴

レンベの海、以前Animal Planetでレンベ特集を見て知っていたのですが、見事にダークグレーの砂地ですね。なんでも主に砂と火山灰と生活ゴミで構成されているのだとか。まあゴミの量はマクタンの海とさほど変わらないかな。

なるほど、サウスレイテの「リトルレンベ」もそんな感じでした。トロピカルとは到底言いがたいグレーの砂地に珍しいマクロ生物がわんさかいるという。聞けば火山灰が海の生物層を豊かにするらしいし。

ロングステイすれば違う趣きのサイトにも連れて行ってもらえるのかもしれないけど、2日間7ダイブ潜った限りでは白い砂のサイトはなかったかな。

なお、レンベでは大物といえる魚も見かけませんでした。せいぜい50cm級の朱色のハリセンボンぐらい。基本、マクロに特化した海ですね。大物が見たければマナドに留まって潜ると良いでしょう。

レンベを象徴する魚がバンガイカーディナルフィッシュ。いたるところに生息していました。幼魚はクマノミが共生するイソギンチャクの周りでよく見かけますね。

バンガイカーディナルフィッシュ
体長1〜2cmの幼魚はよくイソギンチャクの側で身を守ってます
バンガイカーディナルフィッシュ
成魚になると活動域が広がります。 体長も5cmを超える頃には可愛さが失せ、ちょっとした迫力さえ出てくるので、 この写真にタイトルを付けるなら『スラウェシ番外地』かな

このバンガイカーディナルフィッシュ、もともと300kmほど南西のバンガイ島の固有種でしたが、国外の水族館向けに輸送中にアクシデントで生体が入ったビニール袋が破けてレンベの海に放流され、またたくまに繁殖したのだとか。

レンべで他に特徴的なのはタコが多いことでしょうか。何種類ものタコをたびたび見かけます。インドネシアではタコを食べる習慣がないのかも。フィリピンの海ではタコはあまり見ないのですよね。

フィリピン人、食える海産物は何だって食うらしいですね。ボホールの市場ではマンタが売られていたり、4〜5年前にはまだ目撃例が40体目ぐらいで希少価値の高いメガマウスシャークが浜に打ち上げられた際も、一報を聞いた研究者が駆けつけたときには、すでに食い尽くされていたというし。

レンベ、マクロ好きにはたまらないけど、そうじゃない人が行くと愕然とするような海でした。

コールマンズシュリンプ

レンベのコールマンズシュリンプ。ダイビング雑誌でよく紹介されていますよね。なにしろカラフルなイイジマフクロウニを住み処にしているので写真に撮ると見栄えがするから。

コールマンズシュリンプ
コールマンズシュリンプ 私は3月のサウスレイテ、リトルレンベというダイブサイトで撮ったのに続き、 今回リトルではない本家のレンベでも見ることができました

でも何だ。これイマイチな写真ですね。せっかくペアなんだから2匹と等距離になる角度から撮れば両方にピントが合った作品になるのに、その場では、そういうテクニックは忘れて大きく撮ることばかりに気がいっちゃって。こういうところでプロとの力量の差を痛感するのですよね。

レンベ旅行のおさらい

忘れないうちにレンベ旅行について要点をまとめておきます。

飛行機の重量制限:

最近発売されたガイドブック類には「シンガポール航空の預け荷物は20kgまで」とあったし、シンガポール航空のWebサイトにもそう書かれていたけど実際にはダイバー特典で30kgまで許容されるようです。

とはいえ規定は変わるかもしれないし、不安なら念のため事前に問い合わせてみるといいでしょう。

シンガポールでのトランジット:

話には聞いていたけど、シンガポールのチャンギ空港、アホみたいに広いですね。成田空港何個分なのだろう。

とはいえ各所に運行状況のLCDモニターがあるし、ターミナル間にはシャトルも走っているので困ることはありません。

トランジットなら入国審査の類いもないので、飛行機を降りてちょっと歩いたらすぐにショッピングモールみたいなゾーンに出られます。機内預け荷物もマナドまで運んでくれるので、チャンギでは身一つで乗り換えるだけ。

ただし、移動する際は構内地図を確認してからの方がいいですね。無造作にシャトルを使うと、下りたターミナルの端から端まで歩かされかねないので。

帰りなんか、無計画にシャトルに乗ったら目的のゲートまで「20min」なんて案内板が出てたような。実際はそこまで時間はかからないけど。

でも、もし遠くまで歩くのが面倒なら、大型カートみたいなやつで目的のゲートまで運んでくれたりもするみたいです。

必要な現金

関連投稿:レンベ行きにビザは必要?

マナド空港で支払う到着ビザ代が$25(US)。日本円でも払えるようですが、3,261円みたいな変な金額表示でした。硬貨は使えないのでお札で払うと、お釣りがインドネシアルピアで返ってきます。1万円も渡そうものなら約500,000ルピアが戻ってきて使い切れずに往生するので、事前にUSドルを用意しておくのがベストですね。ビザ代、きっかり3,000円とかにしてくれると楽なのだけど。

インドネシアの到着ビザ
インドネシアのビザ。旅券にかっこいいページが増えました

なお、マナドから出国する際には空港使用料として100,000ルピア(約1,000円)が必要です。ただし空港で日本円を換金すると100,000ルピア=840円ぐらいだったかな。よって少なくとも2,000円は換金しなければなりません。

3,000円分のルピア
3,000円を換金したらこうなりました

結論としては、$25 + 2,000円がカサワリレンベリゾートにダイビングに行く際に最低限必要な現金ということになります。

ラマダンの影響は?:

インドネシアは世界で最も多くのイスラム教徒を抱える国。私が訪れたときはちょうどラマダンの時期だったものの、何ら影響は見られませんでした。

滞在したカサワリ・レンベリゾートが外国人(もちろん非イスラム教徒が多い)向けだということの他にも、そもそもマナドのあるスラウェシ島ではクリスチャンの比率が高いのだとか。当然、リゾートでお昼ご飯が出てこないとか、ダイビングガイドが日中空腹でへろっへろなんてことはありません。マナド空港のカフェやレストランも普通に営業していました。

私にとってインドネシアは3回目で、シンガポールでのトランジットは始めて。でも弾丸ツアーっぽい日程を除けば、何ら不自由もない快適な旅でした。これなら(リゾートでの部屋代が上がらないように連れさえ見つかれば)気軽にまた行かれそうです。

ヘアリーゴーストパイプフィッシュ

レンベにはへアリーフロッグフィッシュをはじめ、毛に覆われた水中生物がたくさんいます。今回は見られなかったけど、ヘアリーオクトパスと呼ばれるもじゃもじゃのタコまでいるそうな。

こちらはゴーストパイプフィッシュ。ニシキフウライウオとカミソリウオの中間のようなプロポーションですが、いずれも英名だとゴーストパイプフィッシュですね。

ゴーストパイプフィッシュ

フサフサってわけではないけど、この通り体のいたるところに赤い毛が生えています。

ゴーストパイプフィッシュ

なお、「ヘアリーゴーストパイプフィッシュ」は私がそう呼んでいるだけです。他者に言っても通じないかもしれません。この個体は体長3cmぐらいで毛は肉眼では認識できないし。

ピグミーシーホース(ブラック)

レンベで見たピグミーシーホースの三色目はこちら。

ピグミーシーホース

Hipocanpos Pontohi(ヒッポカムポス・ポントヒ)。体色はこの通りとは限らず、腹が白で背中がオレンジのバージョンもいるようです。この個体は肉眼では黒に見えました。

ちなみに「ピグミーシーホース」とは、小さいタツノオトシゴ類の総称なので何種類もいます。一昨日や昨日紹介した全身にひなあられをまとったような(ヒッポカムポス・バージバンチ、もしくはヒッポカムポス・バルギバンティ)の他にもHippocampus denise(ヒッポカムポス・デニス)などがいます。

ピグミーシーホース
大きさは指示棒と比較するとこの通り
ピグミーシーホース
移動中の後ろ姿。尻尾はタコの足みたい


追記: その後、調べたらこの魚はHipocanpos Pontohi(ヒッポカムポス・ポントヒ)ではなくHipocanpos Severn’s(ヒッポカムポス・セバーンズ)のようです。ポントヒは形は同じだけど体色が白いのだそうな。