Illustrator CS5の利用を止めました

もう我慢の限界です。ここに来てIllustrator CS5を使うのを止めました。理由は局所的な拡大を実行するとかなりの確率でフリーズするからです。ひとしきりホイールが回った後、復帰するケースもあれば、ひたすら無反応で強制終了を強いられるケースもあります。高倍率への拡大は多用する機能なので、そう頻繁に止まられると仕事になりません。とりあえず次のアップデートまで使用を止めることにします。せっかくY座標の逆転に慣れてきたころなのに、また逆戻りとは…。

そういえば、AppleがiPhoneやiPadでFLASHを締め出す理由は「バグが多すぎるから」とされています。Appleの真の意図は他にあるという説も根強いですが、それでもAdobe製品にバグが多いというのは紛れもない事実のようです。

 

Illustrator CS5に馴染めない…

私の本業はソフトウエア製品のGUIデザインおよびドキュメンテーション。なのでほぼ毎日2Dデザインワークの三種の神器(Adobe Illustrator、Photoshop、InDesign)を使います。

1年半ごとのお約束ということでAdobe CS5も早々にアップグレード版を導入して利用しているのですが、困ったことが一つ。Illustratorの座標です。CS4までとは上下の考え方が入れ替わってしまいました。

Illustratorでイラスト類を描く場合、数量指定によるオブジェクトの移動を多用することになるのですが、以前はマイナス値を指定すると下方向に移動していたのが、CS5では上方向に変更されてしまいました。InDesignと同じ考え方ですね。IllustratorはInDesignよりもずっと歴史の古いアプリですが、本格的な電子書籍時代の到来を見据え、その中核に位置づけるべきInDesignに仕様を合わせたのでしょう。下から上に書き進む言語はありませんので、下方向がプラスの方が自然です。

とは言え10年以上もIllustratorを使ってきた身としては、操作が体に染みついているため、ついつい昔ながらの数値を指定してはやり直す、ということを繰り返してしまいます。InDesignでは問題なく使えていたのでIllustratorが同じ考え方を採用すればすんなり馴染めそうなものなのですが、不思議なことにIllutratorとInDesignが不統一だった頃の方が上手く使えていました。

ひょっとしたら元の方式に戻す設定があるのかもしれませんが、まだ見つけていません。それに今後も考えると新しいやり方に慣れないといけないようにも思います。でも、そのときは随分先になるかも知れません。ああ、ストレスだ…。