買ったら後悔しそうな水中ライト

何気なく月間ダイバーの今月号を読み返していたら、P.129に気になる記事が。以下はその要約。

飛行機に乗る際、電池が取り外せない水中ライトは機内持ち込みも預け荷物としても輸送できず、トラブルが多発している

いやぁ知りませんでした。電池内蔵タイプがダメという規制にどれほどの妥当性があるのかは解りませんが、それがルールなら従わざるを得ません。

差し当たり思い当たる製品はこれら。

まずFisheyeが販売しているダークバスター LED-12。

ダークバスター LED-12

そしてSea & SeaのSOLAシリーズ

LEDライトSOLAシリーズ4機種

どちらもバッテリを内蔵し、充電器のプラグを差し込んで充電するタイプです。電池交換時の不具合で水没する心配がなくなって便利だと思ったのに…。

もちろんチェックイン時に見逃してくれればいいのですが、さすがにX線検査では見つかりますよね。それにもし海外に潜りに行った際、行きは黙認でも帰りに発見されて没収なんてことになったら悲しすぎです。下手するとスーツケースのカギも壊されかねませんし。

旅先が国内なら陸路や船便で機材セットごと送ることもできますが、実質的に上記のライトは近場に潜るとき専用ということになりそうです。そう割り切れないならこれらのライトは買っちゃダメですね。

機材軽量化計画(2)

機材軽量化計画の第二段。フィン編です。

フィリピン航空、全線で機材の重量制限は20kgだと思いきや、マニラ←→タクロバン間の国内線は15kgなのだそうで。もっとも近距離なので5kg程度の重量オーバーなら超過料金は1,200円~2,000円のようですけど。

私はスポーツプラスに入っているので預ける荷物は+20kgが許容されますが、フィリピンにしか行かないわけではないので機材は軽くするに越したたことはありません。ちなみにマレーシア航空は30kg、コンチネンタル航空は23kg、デルタ航空は20kgx2だったかと。微妙なのはパラオから帰るときのコンチですね。

そこで前回のゲージに続き目をつけたのはフィン。現在はJetFin Revo、これはこれで気に入っているものの重さが両足で約2.7kg。これにブーツを足すと約3.3kg。

そして私の行動範囲では、たまに行くサイパン以外、ビーチダイブの機会はないので、フルフットタイプに替えても問題なかろうと。

ならば候補は以下の通り。

  • GULL ミュー
  • GULL スーパーミュー
  • GULL ワープ

本当はフルフットタイプのJetFinがあるといいと思うのですが、無理があるのでしょうね。

で、今回は軽さ優先でミューかな。安めだし。

私の足だとMSかMサイズなので両足で1.5kg。JetFin Revo比で2kg弱の軽量化が実現します。良さそうです。

パワーは落ちるにしても、すぐに慣れるでしょう。 かつて頑ななJetFin信者だったイントラ連中が、加齢もあって次々にフルフットに転んでるという話も聞きますし。

Sea & Sea LEDライトの詳細

SOLA PHOTO 600
SOLA PHOTO 500

先月のダイブビズショーで展示されていたSea & Sea LEDライト4機種の詳細が判明しました。しかも来週発売とのこと。 4機種に共通なのは、長さが約10cmで充電式。完全密閉型なので充電時も外から充電プラグを差し込むだけの親切仕様。昔からライトが水没したという話はよく聞きますしね。 さて、簡単に紹介。

SOLA PHOTO 500は最もシンプルな機種。写真撮影の補助光用。最大500ルーメン、照射角60°なのでINON LE550-S+ W50°フィルター・LEの組み合わせと同程度でしょうか。42,000円とこの明るさのライトとしては高価ですが、光量を3段階で切り替えられます。撮影用のライトというとどうしても大光量の方に目を取られがちですが、ウミウシやカエルアンコウなど、ひたすら寄れる被写体のときに弱められるのはメリットですね。

SOLA PHOTO 600
SOLA PHOTO 600
SOLA DIVE 600
SOLA DIVE 600

同じくSOLA PHOTO 600は写真撮影用。最大670ルーメン。赤色光機能付き。63,000円。

SOLA DIVE 600はビデオ撮影用。照射角はワイド(60°、670ルーメン)とスポット(17°、500ルーメン)で切り替え可能。65,100円。ちなみに写真はハンドストラップ仕様時のもの。確かに手首や手の甲に装着できれば便利です。

SOLA DIVE 1200
SOLA VIDEO 1200

SOLA DIVE 1200もビデオ撮影用。最大1200ルーメン。73,500円。 で、私の評価。率直に言うと、充電式なので1日3ダイブ以上潜って撮りまくるようなケースには不向き。でも逆にスローペースで潜って時おり撮影を楽しむようなスタイルなら、水没の恐れや乾電池の用意も要らず、恩恵を受けられそうです。

ダイブビズショー2011

ダイビング総合ビジネス展ダイブビズショー2011に行ってきました。昨年までは「ダイビングフェスティバル」の名称で東京ビッグサイトで開催されていたイベントのリニューアルスタート第一回目ですね。

私のお目当てはカメラ関連機材の新製品情報収集。まず入り口から入って右側に進むとAQCUAPAZZAがブースを構えていました。

AQCUAPAZZA製品一覧

AQCUAPAZZAはカラフルなハウジングを並べていて圧巻でしたが新作はなし。昨秋、しばらくは本業が忙しいくなると言ってましたからね。

その隣のブースはINON。こちらは新製品を展示していました。水中マイクロ魚眼レンズです。それを聞いただけで解ると思いますが、簡単に言うと「ウミウシのどアップを撮りつつ背景も入れる」といった感じの絵が作れるようになる代物です。

INON水中マイクロ魚眼レンズ

INON水中マイクロ魚眼レンズの写り方

ただし、スタッフの方が「焦点距離を85mmに設定してから…」と言っていたので、展示に使っていたPowerShot S95以外のカメラでも無難に使えるものなのかは解りません。ともかく3月ぐらいに発売予定だそうです。

RECSEA(Seetool)も未知の新製品の展示はなかったようです。ずいぶん前にアナウンスしたα55用ハウジングの開発は止めちゃったのでしょうかね。もっとも私の中ではもう関心がなくなったので訊ねませんでした。αレンズ、フォーカスリングを回すとマクロレンズが50mmほども伸びるのでは…。

SEA&SEAはLEDライトの新製品を展示していました。

SOLAシリーズ機種一覧

ビデオライト2機種(写真両端)、フォトライト2機種(写真中央の2台)を展示。フォトライトはLED4灯が白色光のみで、10灯タイプの方は赤色光を照らすこともできます。エビ用(?)ですね。

これらのライトの良いところは全長約10cmとコンパクトなこと。そしてリチウムイオンバッテリー搭載で、しかも筐体の後部に充電ポートを備えていること。つまり、単にプラグを差すだけで充電でき、筐体は一切開ける必要がありません。

SOLAシリーズの充電方法

価格は6万円台と中堅クラスですが、これまでで最も取り扱いが楽なLEDライトと言えそうです。

その向かいのUEMISも「X-ray」なるLEDライトを展示していました。

X-rayライト

このライト、まるでライトセーバーの様な太い光が遠くまで届きます。16,000円とお値段も手ごろです。ただし、この通りヘッドが大きいのでカメラのハウジングに取り付けるのは苦労しそうですが。まあ撮影用ではないのでしょう。

カメラ機材ではないものの、ちょっと気になったのが村上商事ブースの「Aqua Paint(アクアペイント)」。

アクアペイント

これまでもフィンなどにペイントできる立体塗料は販売されていましたが、いかんせん見栄え良く描くには絵心が必要でした。でもこのAqua Paintはラメ入りのマニキュアみたいな感じ(もちろん刷毛付き)なので、ステンシルテンプレートを使えば誰でも美しい模様を塗り上げることができそう。これは今年流行りそうなアイテムです。

最後は今回私が一番楽しみにしていたFisheyeのブース。ありましたNauticam(ノーティカム) D7000ハウジングが(写真右)。

Nauticam D7000ハウジング & EOS Kiss X4用

今日(1/27)発売だそうです。参考までにCanon EOS Kiss X4用(写真左)と並べてみました。この通りD7000の方が一回り大きいです。まあ、カメラ自体のサイズもそうですしね。

D7000用、ギミック的にはKiss X4用(Nauticam製一眼レフ用ハウジングの前作)とほぼ同じかと思っていたら、結構違ってますね。最も顕著な箇所はリアパネル右上のグリグリ。

Naticam D7000ハウジングのグリグリ

Nauticam D7000ハウジング & 60D用

D7000が550Dよりも5万5千円高いのは、サイズ、原材料費の高騰、そしてこのグリグリが付いたからだそうな。操作箇所もエントリ機のEOS Kiss X4よりミドル機のD7000の方が多いですしね。ちなみにD7000の隣には、更なる新作Canon 60D用ハウジング(2月発売?)もこっそり置かれていました。

また、Fisyeyeのブースには同じくNauticam製のPanasonic Lumix LX5用ハウジングも展示されていました。なんでも昨日届いたばかりだそうです。相変わらずNauticamは仕事が遅いよなぁ。

Nauticam製Panasonic Lumix LX5用ハウジング

ちょっと触っただけですが、コンデジ用ハウジングとしては大ぶりなので、前面に付いていて垂直に押し込むシャッターボタンには慣れが必要だと感じました。人さし指で無理なく押さえるには、握り方を工夫しないと辛そうです。

で、総括。今回から業界向けイベントとしての再スタートとなったDIVE BIZ SHOWですが、出展者がそのつもりでブースを構えているため、おおむね良い感じだったと思います。イベントが定着すれば、どのメーカーもこの時期までに新しいカタログを作るようになるでしょうし。

Jet Finのスプリングストラップはダメだな…

夏に元のストラップがちぎれたため、Jet Fin Revoにスプリングストラップを付けたわけですが、ダメですねこれ。

なぜかというと…。

フック破損

この通りです。フィンを履こうとしているときに引っ張ったら、あっさりちぎれました。まあ樹脂なので耐性が弱いのはしかたがありません。私も筋力がある方だし…。

ただ、この商品が拙いのは、同パーツを新品に付け替えようとするとスプリングストラップの根元のネジやその周りを分解しなければならない点です。

ネジはいいとしても、このスプリングの根っこのパーツを分解して取っ手のパーツを交換した後、また付け直すのは至難の業でしょう。

接合パーツまあ、スプリングストラップのアイディア自体は悪くないので、もっと工夫してもらいたいものです。例えば「ブーツのかかとに接触する面」と「外側の面で取っ手付き」の2枚構成の張り合わせ構造にするとか。そうすればスプリング自体はフィンから取り外さずに樹脂パーツだけ交換できるので。いや、スプリングの根っこのパーツをネジ止め目貼り合わせ方式にするのが簡単のような気がします。

ちなみにmic21のスタッフに尋ねたら、Jet Finユーザであってもフィンの側面を少々改造してapolloのBio Fin用スプリングストラップを取り付けるのが密かに流行っているのだとか。あちらはネジを外すだけでハンドルパーツを交換できますしね。今回、メーカーの無償か安価な修理が利かなければ、私もそうするかもしれません。