水中コンパスは意外に重要かも

私は旅の機材を軽量化すべく残圧計のみのゲージにして以来(おかげで必要なウェイトは増えたけど)、潜る際にコンパスを持たなくなりました。18年前にノービスワン(BSACでの名称。PADIで言うところのオープンウォーターに相当)講習で使ったきりだったので無くてもかまわんだろうと。でも、昨年ついにコンパスが必要となる機会があったのを思い出しました。

ちょうど一年前、カパライのハウスリーフに仲間とセルフダイブで潜ったときのこと。あらかじめマップ上でコース取りの目印を覚えてエントリ。決めておいた折り返し点までは順調に行けたものの、いざスタート地点の桟橋に戻ろうとコースを逆に辿ろうにも、先ほど見たような見てないような風景の連続。カパライのハウスリーフにはやぐら状の構造物が点在しているのですが、行きと帰りでは見る向きが反対になるので、もうどれがどれだか。

まあ、水面に浮上してしまえばリゾートの建物が見えるはずですが、そのために浮上するのもなんなので、できれば水中で解決したいと思うもの。結局、水深を上げつつそれらしいところをうろうろしている内に見覚えのあるイソギンチャクが見つかり、あとは写真を撮りながらのんびり引き返すことができました。

そこで思ったのは「コンパスを持っていれば、帰路を探さずともおおむね最短距離で戻ることもできたんだな」です。いや、一緒に潜った人のゲージにはコンパスが付いていたのですが、二人とも目印を頼りに戻ってくるつもりだったので方角を覚えていなかったのですよね。

さて、今週末のマブールでも一年ぶりにセルフダイブで潜ることになりそうなので安価なコンパスを買買おうかと。目をつけたのはこちらの製品。

BBC コンパスQ

回転ベゼルがないので方角を覚えておく必要がありますが、まあ良いでしょう。地形も知らない見知らぬ土地でのセルフダイブの時ぐらいしか使わなそうなのでこれで十分です。

ちなみに時計のリストバンドに付けるタイプを選ばなかったのは、今のが電池切れしたら以後リストタイプのダイコン使わなくなるかもしれないから。このタイプのコンパスならカラビナを使ってBCDに掛けたりもできるので。

ダイブビズショー2012

知らないうちにDIVE BIZ SHOW(ダイブビズショー) 2012のサイトが用意されていました。

DIVE BIZ SHOW 2012のバナー

ダイブビズショーはかつて「ダイビングフェスティバル」という名前でビッグサイトで開催ていた年次イベントが、今年から新宿にてリニューアル実施されるようになったものです。

残念ながら業界関係者向けのイベントなので一般のレジャーダイバーがふらっと行っても入れてもらえないのですが、その分こぢんまりした会場内で濃密な時間を過ごすことが出来ます。私がINONの魚眼マクロレンズやLight & Motion(Sea & Seaブース)のSOLAライトシリーズを始めて見たのもこのイベントでした。

今年は第一回目ということもあり、新製品のカタログをちゃんと準備できていなかったメーカーもあったのですが、来年は改善されているのではないかと。まだ出展者などは発表されていませんが、続報を楽しみに待ちたいと思います。

SOLAライトが一新!

Light&Motion社(日本の代理店はSea&Sea)のSOLAライトシリーズがリニューアルされたようです。旧製品を買ったばかりの人はちょっとショックかな。この時期に新たにギアを買いたい場合、ベテランダイバーなら毎年DEMA Showまで待つところですが、ビギナーはそのあたりの事情は解らないでしょうね…。

さて、まずはビデオライト。7月のマリンダイビングフェアでも参考展示されていたSOLA 4000Vが正式に発売されました。$1,599だそうです。他はすべて同じ形ですが、こいつだけはサイズ・性能・価格すべてが別格です。

Sola 4000V
SOLA 4000V
Sola 2000V & 1200V
SOLA 2000V(左)/1200V(右)

また、従来のSOLA 1200に替わる形でSOLA 2000V($899)とSOLA 1200V($699)が登場しました。

次にフォトライト。SOLA 1200P($699)、SOLA 800P($499)、SOLA 500P($299)のラインナップに変わっています。

Sola 1200P, 800P, 500p
SOLA 1200P(左)/800P(中央)/500P(右)

そして新たなカテゴリとして「ダイブライト」が追加されました。SOLA 1200D($699)、SOLA 800D($499)、SOLA 500D($299)です。

SOLA 1200D(左)/800D(中央)/500D(右)
SOLA 1200D(左)/800D(中央)/500D(右)

なんかスペック的に重複が多く悩ましい感じですが、ルーメン数は同じでもシリーズごとに照射角やLED構成、付属品が違うはずです。例えば赤色LEDはフォトライトの上位2機種のみですし、鮮やかなライトブルーが印象的なダイブライトにはガングリップやリストバンドが用意されています。買うなら自身の利用目的を見極めて最適な機種を選ぶ必要がありますね。

差し当たり私はライトは間に合っているので買うことはなさそう。私がライトに求めるのは光量よりも軽さ。あまり明るいとピグミーシーホースは顔を背け、エビは逃げますし、スペック表からは水中での重量が解らないものの今ターゲットライトに使っているINON LE-250よりは重たいでしょうから。

それにバッテリ内蔵型というところにも一抹の不安が。今のところSOLAライトの飛行機持ち込みが空港で止められたという話は耳に入ってきませんが厳密には航空安全規定に抵触しています。これまで黙認されていたものの、ある日、他のバッテリ内蔵ライトが飛行機内で発火事故を起こし、以降とばっちりでもって一律取り締まられるようになる可能性も否定できないわけです。取り締まりが気まぐれな海外から帰国する際、前回大丈夫だったからとスーツケースに入れていたら知らぬ間に抜き取られて、替わりに「没収しました。安全規定へのご協力感謝します」などという紙切れが入っていた日には呆然となりますし。

ま、このライトは機内持ち込み手荷物にするのが良いのでしょうね。物言いがついてもメーカーが用意している証明書の紙切れを見せたり、「この通り、すぐにOFFに出来る」といった具合に交渉の余地もあるので。

バックアップ用ダイビングコンピュータ

イントラクラスになるとダイコンを複数個持って潜る人もいますよね。予備のダイコンをBCDに引っかけるなどして。そんな用途に最適なダイコンをDEMA show 2011のレポートを物色していて見つけました。Oceanic(オーシャニック)のB.U.Dです。

Ocianic Diving Computer B.U.D

形状からしてもうBCDのフックにぶら下げることが前提で作られています。

実は私の今のダイコン(MARES NEMO SPORT)が4年前に買ったもので、そろそろ電池切れが近いのではないかと。ただし輸入品なので国内サポートが受けられるかは不明、しかもNEMO SPORTは海外では既に流通してないっぽいので、もはや安価に電池交換はできないかも。ならば次のダイコンを買うのが良さそうです。

また、ちょうど3mmのウエットスーツを着るようになり(愛用の2mmスーツが大破したので、しばらく昔の3mmでしのぐことにした)、手が回しづらくリストタイプのダイコンが見づらいと思っていたところです。

B.U.Dは定価で$329.95。今のレートだと約26,000円、送料込みでも3万円ぐらいに収まるかと。

しかもユーザ自身で電池交換ができるらしいので、メイン機にするにしろ予備機にするにしろ融通が利きそう。

まだ発表されたばかりなので香港あたりの販売店に流通し始めたら購入を考えてみようと思います。

曇り止めの新製品の効き目

先日買ったこちらの曇り止め、結論を言うと「効果絶大」でした。まだ下ろしたてに近いマスク(GULL VADER)がぜんぜん曇りませんね。

[rakuten]mic21:10029082[/rakuten]

ただし、液がねっとりしているためか、すすぎは入念に行わないと目に入って少々しみることになります。おそらく成分は洗剤みたいなものなのでしょう。「ママレモンを半分に薄めると手製の曇り止めになる」と聞いたこともありますし。

さて、この商品はmic21の限定商品のようです。そのmic21、先日渋谷店が閉店となり、池袋店に併合されました。mic21の店員は親切で感じのいい人ばかりなのですが、いかんせん入れ替わりが多すぎ。せっかく馴染みになったスタッフがいつの間にか退社しててガッカリってことが多々あります。よほど働きにくい会社風土なのでしょうかね。それでいてクリスマスパーティがなどと言われても…。

mic21は物販だけでなくCカード講習や各方面へのダイビングツアーも実施していますが、こんなことを続けてたら客は離れますよね。顔ぶれがコロコロ変わるというのは客商売としては最悪。そもそも買い物だけならネットでも十分なことも多いので。

もちろん会社の内情は私は知る由もありませんが、このご時世に辞めていく人が多い会社は「何かしらブラックなところがあるに違いない」と思ってしまいますし、せめて今いるスタッフやこれから入ってくる人たちにはもっと腰を据えて働いてもらえるよう待遇なり何なりを見直してもらった方が良いかと思います。