動画に見るAppleとSONYの差

先日、ダイビング仲間の一人が月末からラパスに行くということで、長旅対策としてPSPに動画類を入れてくれるよう頼まれました。PSPのバッテリがどれだけ持つのかは別として、動画のリッピングは私も普段iPhone向けによくやっているので「連休中に終わらせるから」と気軽に承諾。PSP本体と地デジなどの録画DVDを預かりました。

まずはDVDの録画データをMacに落とすためにCPRM対応のDVDプレイヤーからHDDレコーダにダビング。実時間を費やしてのデジタル→アナログ→デジタルのデータ変換はナンセンスですが、他に方法を知らないのでしかたがありません。

次にHDDレコーダからDVD+RWにダビング。さらにDVD+RWをMacに挿入してHandbrakeで.M4Vファイルに変換。ちなみにこの作業、昨年iMacをCore 2 duo搭載機→Core i5機に買い替えた際、64bit化も手伝って所要時間が約1/5~1/10と劇的に短縮されました。快適、快適。

さて、ここからが苦労したところ。PSPの仕様を調べてみると解像度が480×272でMP4の視聴が可能だそうで。なんでも、メモリースティック下の「MP_ROOT/100MNV01」というフォルダに「M4V0****.MP4」といった命名規則に則ってファイルを格納せよとのこと。しかもサムネイル用の「M4V0****.THM」なるファイルも要るような要らないような。取り合えずaltShiivaというユーティリティを探してきて変換を掛けてみます。でき上がったファイル2個をメモリースティックの所定のフォルダに格納し、PSPに挿してみるものの「破損データ」との表示が。「.mp4」という小文字の拡張子が悪かったのかと「.MP4」に直して試みるも状況変わらず。

Mac環境での作業と相性が悪いのかと思い、滅多に使わない低速のPC(Celeron、Windows XP)に久々に電源を入れ、携帯動画変換君で変換。処理の進み具合の遅さに閉口しつつ、ああWindowsを買っておけば、iMacのCore i5環境でキビキビ動いたんだよなぁ。でもDSP版でも売価がSnowLeopardの5倍だし…」などと思いながら処理が終わるのを待ちました。変換が無事完了し、メモリースティックに移してPSPで見ると、やはり「破損データ」。何が違うのか、どこを直せば良いのか皆目見当がつきません。

改めてネットを検索してみると「VIDEOフォルダに入れるだけ」なる記述を発見。なんのことはない、新しいファームウェアをPSPに適用すれば、100MNV01だのM4V0****.MP4だのといったファイル管理のルールが緩和され、再生可能な形式も増えるのだそうで。なるほど、こちらの方法は楽です。Macでお馴染みの.movファイルや480×272を超えるものは無理でしたが、.m4vなどPSPに適用する動画ファイルであればファイル名に配慮する必要もなく普通に再生できるようになりますね。

でもまあ、この最新ファームウェアが提供されるまで、動画を見たいユーザはデリケートなファイル管理を強いられていたってことですよね。なんだかなぁ。調べてみるとPSPが発売されたのは2004年。既にiPod & iTunesが隆盛を誇っていた時です。音楽でも動画でもとにかくiTunesに放り込んで同期させるだけというiPodの快適さは認識していたはずなのに…。

もちろんiPodとは違ってPSPは単体でも使えるように設計されたデバイスなわけですが、もともとメディアプレイヤーの用途も想定されていたのですし、ユーザがどうやって音楽や動画を用意するかを考えれば自ずと答えは出たはずです。実際、出来の善し悪しはともかく近年のWalkmanにはSonicGateなりx-アプリが付属していたのですし。結局SONYも事業縦割りで、かつソフトウエアの真価、重要性、緊急性、重点投入箇所を理解できていなかったのでしょうかね。

何と言うか、「この後もSONYはAppleの後塵を拝しつづけるんだろうなあ…」と思う一件でした。

α55

昨日、発売されたばかりのSONY α55を触ってきました。これ、ヤバいです。

α55

近くに置いてあったCanon EOS Kiss X4と握り比べても一回り小振りなサイズ。そして、何がいいってオートフォーカスのスピードが速いのなんの。Cyber-shot HX5Vのフォーカスが「キュッキュッ」という感じだとしたら、EOS Kiss X4は「キュッ」。そしてα55は「パッ」。コンデジのフォーカス合わせでは往々にして距離感を探るようなもたつきが見られますが、α55だとシャッターボタンに触れた瞬間に画面がカッチリ固まります。これならうっかり半押しせずに押し込んでも、それなりの絵が写せそう。ああ、ぜひとも水中で使ってみたい…。

プロや気合いの入ったマニアからすればいろいろと注文もあるのかもしれませんが、私のようにずっとコンパクトデジカメを使ってきた者にとってはレンズやら画質やらに強いこだわりもないため、この基本性能だけでも十分すぎる感じです。

9/23からのセブ行きに合わせてαNEX-5を買う気満々だったのですが、どうやらNauticamのハウジングが間に合わなそうなので見送るかも知れません。それに同じαでもαNEX-5は一眼レフよりもCyber-shotに近いカメラのような気がします。重量こそ倍ほども違いますが、HX5Vと併用するのであればαNEX-5よりもα55の方が面白い組み合わせなのは間違いないでしょう。

ならば対応ハウジングの発売待ち。これまで一眼タイプのカメラ市場ではとにかく二社が強かったので、αシリーズの水中ハウジングはオーダーメイド以外で聞いたことがないのですが、今ならきっと出ますよね。

最近の流れからしてSeatool社は真っ先に対応することでしょう。INONは最近Panasonic機に注力しているので出すことはないかな。Sea&SeaやZillionもCanon&Nicon路線を続けるのではないかと。そこで新進気鋭のACUAPAZZAやNauticamが乗り出してくれれば嬉しいです。どちらも仕事が遅いのが気掛かりですが…。

SONY製iPhone用ヘッドフォン

Fisheyeのblogが更新され、NauticamのαNEX-5用ハウジングの価格が発表されました。 本体138,000円、ズーム用レンズポート24,000円、ズームギア13,000円(すべて税抜き)ですか。 また、以前から気になっていた点にも言及がありました。

光ファイバーケーブル差込プレートにより、外部ストロボの接続も簡単です。

着脱方式は相変わらず不明ですが、アタッチメントが用意されるみたいですね。 さて、今日はヘッドフォンの紹介。AppleのライバルでもあるSONYから「iPhone向け」と銘打ったヘッドフォンが発売されるようです。

前々からiPhoneにはSONY製がベストマッチという評判がありましたが、いよいよSONYもiPhoneビジネスに参入ですか。まあ、このヘッドフォンが売れたとしてもAppleをアシストしたりWalkmanの売り上げに影響を及ぼすことはないでしょうから、良い判断ではないでしょうか。

マイク付きで、ボリュームコントロールもボタン式。ダイヤルやスライダの方式とは違ってiPhone本体の音量をコントロールできるので快適です。

お値段も3,500円強と、同タイプのApple In-Ear Headphones with Remote and Micやradius RK-AHF11と比べてもリーズナブル。

私は度々ヘッドフォンを断線させてしまうので、次はこれを買ってみようかと思います。

ScanSnapを買いたいのだが…

私も電子書籍を自炊したくなりました。会社には裁断機とScanSnapが設置してあるのですが、裁断はともかく、スキャナをプライベートな書籍のスキャンに使うのは遠慮したいところ。なにしろ数十枚ごとに原稿を給紙しなければならないので。そのため自宅にもドキュメントスキャナを導入したいと思って調査を始めました。

まずは機種選択ですが、やはり定番のPFU(Fujitsu)ScanSnapが良さそうです。当初、よりコンパクトな下位モデルのS1300にしようかとも思ったのですが、ドキュメントスタッカの収容枚数が10枚と少ないので却下。読み取り速度は遅くても良いのですが、原稿の給紙回数が増えると厄介なので。

だとすると、私はMacユーザなので必然的にS1500Mとなります。こちらのドキュメントスタッカは50枚対応なので快適に使えるでしょう。

ただし、引っかかるのが添付品。Acrobatのバージョンが8のままなのです。Win版(S1500)のAcrobatは9なのに。PFUになぜかを訊ねると「Adobeとの契約です」というつれない回答。推測するに、Adobeとはバージョンあたりのライセンス数で契約していて、Macの方は想定ノルマまで達しておらず、切り替えられないのでしょうかね。

と言うか、私はAdobe CSを所有していてAcrobat 9(Mac版)を既に持っているのですよね。ノルマの話が本当なら相反してしまいますが、ぜひAcrobatなしで割安なS1500Mも発売して欲しいところです。そもそも売価4万円程度の製品に36,500円相当のソフトウエアが添付されているというのも妙な話でしょう。

それと気になるのがScanSnap S1500Mの発売が2009年2月で、既に1年半が経過していること。某量販店の店員さんに訊ねても「情報は持ってませんが、周期的にそろそろ新製品が発表されてもおかしくないです」とのこと。もちろん実際にそうなるかは解りませんが、買ったとたんに新製品が出た日にはやり切れないので今はまだ買えませんね。念願の自宅での自炊生活はもう少し先になりそうです。

理想のiPadケース

私はiPadをTUNEFOLIO for iPad(ホワイト)に入れて使っています。iPadを買った当初、むき出しで使っていたら地面に落として、へりに傷をつけてしまったので。ちなみにその傷物(?)のiPadは使用開始から一ヶ月経った頃に画面が映らなくなったため、渋谷のAppleストアで新品に交換してもらったので上手い具合に代替わりしました。当時は今よりも品薄でしたが、故障と見るや即座に茶色い箱に入った交換用のiPadを出してきてくれました。Appleストアのサポート体制は完璧に近いと思います。

さて、私がこのケースを選んだのは以下の理由から。

  • 白がある
  • ストラップが付いている
  • スタンドになる

ただし、意気込んで買ってはみたものの不満な点も見つかりました。これらの不満店を解消したiPadケースが私にとっての理想です。

▼スタンド状にiPadを立てる仕組みが貧弱

このケースが採用している仕組みはスタンド下部に付いた黒いベルクロ(マジックテープ)風のかすかなトゲトゲ(↓写真の手前の黒い部分)を土台部分の布地に突き立てる方法です。

ベルクロ風のトゲトゲのアップ

そのため角度を自由に調整できるのですが、ちょっとした弾みでトゲが外れるため、ズルッとすべって角度がずれてしまいます。はっきり言って設計ミスですね。

▼iPadがずり下がる

このケースではiPadは単に袋状の箇所に挿入しているだけです。しかも締めつけが緩い上、スタンド状に立てた場合は挿入口が下になります。そのため往々にしてiPadがずり下がり、ホームボタンと切り欠きの位置が揃わず不細工です。iPadの下端もはみ出します。

ケースのスタンド状態

挿入口にファスナーを付けるなりして、しっかり固定できるようにしてくれれば良かったものを。

▼ポケットが無い

この点は実に惜しいと思います。iPadが最も活躍する場面の一つは飛行機に乗っているときなので、パスポート/航空券/ボールペンをしっかりホールドできるポケットなりホルダーなりが設けられていれば、機内持ち込みの荷物がスッキリしたでしょう。