iPad 2、こうなれば買うんだけど

ジョブズがそれなりに元気そうに見えて何よりでしたが、iPad 2は思いのほか順当なアップブレードに留まった印象です。

予想外だったのは背面にHDカメラが付いたこと。iPhoneとは違ってiPadをデジカメ代わりにするのは無理があるのでFaceTime用の前面カメラのみになるだろうと見ていたのですが。もっとも背面カメラの実用性、有り難みは誰かのアイディアを待たないと何とも言えません。

また意外だったのが白モデルの登場。ならばiPhone 4も出せなくはない状態なのでしょうが、iPhoneのモデルチェンジ(おそらく6月発表)も近いことですし、白いiPhone 4はこのまま幻になるのでしょう。

そして残念な点は一部で噂されたRetinaディスプレイ搭載ではなかったこと。まあ、あのサイズのRetinaはまだ高価なのかもしれません。人気のiPadと言えどiPhoneほどは数が出ませんし。

そんなわけでiPad 2で最も魅力的に思えるのはアクセサリのiPad Smart Coverだったりします。お風呂のフタのような構造の。背面は保護してくれないものの、iPadぴったりサイズの薄型スタンドと考えると、なかなかのアイディア商品だと思います。iPadスタンドは飛行機で映画を見るときの必需品ですし。

でも、iPad 2、食指が伸びるかと聞かれると、どうにも…。

いや、iMovieを使えば出先でHDビデオが取り込めるのはナイス。私の場合、海にはMacを持参する気にならないため、これまでCybershot HX5Vで水中のHD動画を撮っても、ショップに戻ってテレビを借りるか、帰宅するまで大画面では見られなかったのですが、iPad 2ではその場で取り込んで、写真同様に撮れたてを仲間でわいわい言いながら見れたりしますね。だったらもう一息。RAWファイルの読み込みと現像がiPadでできるようになると嬉しいところです。

ということで、私はiPad版のiPhotoもしくはApertureが出ればiPad 2を買いたくなると思います。


NGPって…

SONYのPSPの次世代機「Next Generation Portable」が発表されました。略称はNGPだそうです。パプアニューギニアかと思った…。

それにしてもしっくり来ない名前。いくらなんでもPortableはないでしょうに。だったら「PSP Next Generation」の方が良かったのでは?スタートレックの人気シリーズみたいに。

ま、NGPってのはコードネームらしいので、発売時までにはもう少しいい感じの正式名を冠しておいてくれればいいか。

Nikon D7000用水中ハウジングがさらに増加

Nikon D7000用の水中ハウジング、これまで確認した範囲では以下の通り。

  • Nauticam D7000 for Nikon D7000
  • IKELITE SLR-DC Housing for Nikon D7000 Camera
  • Aquatica AD 70000 housing for the Nikon D7000 camera
  • Nautilus D7000

そしてさらに二機種追加されます。一つ目はSEACAM prelude NIKON D7000。

SEACAM prelude NIKON D7000(前面)

SEACAM prelude NIKON D7000(背面)

この液晶サイズからしてかなり大振りなハウジングですね。重量も2.95Kgと他社製よりもいくぶん重めです。

また、SEACAM社はオーストリアのメーカーのようで、米インディアナのIKELITE、カナダのAquaticaと同様、日本での入手と保守は困難かもしれません。

そして二つ目はジリオンのZAP-D7000。まだCAD画面の段階でちょっと出足が遅いのですがジリオンと協業関係にあるPROMO’S ROOMによると1月末の発売予定のようです。

ジリオン ZAP-D7000(前面)

ジリオン ZAP-D7000(背面)

ジリオンというメーカーは約10年前のデビュー当時こそ信頼性が心もとなかったものの、以来着実に実績を積んできて近年は評判もよろしいようです。ABS樹脂なので重量も標準的なサイズの一眼レフ用ハウジングで1.6~1.7Kgとアルミ系の他社製より軽く作るようですし。そして何といっても日本(確か東京都杉並区)の会社でメンテナンスに便利なのが嬉しいところです。カラーリングも自在で、お値段も過去の製品から推測するに多分25万円ぐらい。Nauticam(ノーティカム)より8万円ぐらい安くなろうかと。

で、発売2ヶ月弱にしてこれほど対応ハウジングが立て続けに登場するのですから、Nikon D7000は水中カメラとして現在最も有望と言えるでしょう。水中ハウジングは数十万円するわけで、プロやお金持ちでもない限りそうそう買い替えることもできません。加えてハウジングよりも先にカメラ本体が故障するケースも考えられます。その点でも数年後も代替機が入手しやすいベストセラー機種を選んでおくことが、あとあと後悔しない秘訣ではないでしょうかね。

さて、D7000に比肩できるデジタル一眼レフカメラといえば、Canon EOS Kissシリーズぐらいでしょう。中堅機が厚いNikonとは違い、Canonはエントリ機の出来が良すぎるとさえ言われていますよね。

そして新モデルのEOS Kiss x5は来年のCP+(2月9日~、パシフィコ横浜)に合わせて発表されるのではないかと。そうなるとまた機種選択で迷わなくもないです。

CP+バナー

でもまあ、x5がx4とまったく同型のボディを採用していなければハウジングは作り直しになるわけで、そうして半年ごとに登場する新製品を待っていては、いつまで経っても買えません。

一応2月9日まで様子を見て、それまでによほど気になる製品が発表されていなければ私はNikon D7000に決めようと思います。

SONY α55の水中利用はあきらめよう

私は来春の水中デジ一デビューを画策するにあたって、Nikon D7000を機種選択の第一候補に挙げつつも、より小振りなSONY α55に未練があったのですが、ここに来て思いを断ちきりました。理由は純正マクロレンズの仕様です。

αマクロレンズ

SONYのα用マクロレンズはインナーフォーカスではないのですね。知りませんでした。つまり、水中ハウジングに入れて使うとなると、伸び切ったときの長さに合わせた冗長なレンズポートが必要になり、ポートの径次第では撮像の四隅がケラレるのではないかと。実機で試してないので正確なことは解りませんが。かといってマクロ撮影なのにドーム型や極太のレンズポートというのも…。

もっともαはボディ内手ブレ補正機能搭載なので、シグマのマクロレンズ(インナーフォーカスで全長が変わらない)を使うといった方法はあります。でも、ハウジングが現時点ではIKELITE製(日本では入手しづらい)しかないみたいですし、わざわざオーダーメイドってのも。

いや、そもそもSONYのαが水中撮影ではあまり使われてこなかった理由の一つが、こういったレンズの仕様だったのかなと。もちろんNikon&Canonにシェアで大きく水を空けられていた点が最大理由なのでしょうが。

ならば、香港の新鋭ハウジングメーカーNauticam(ノーティカム)がαNEX-5用ハウジングは開発したのにα55用をスキップしてPanasonic LUMIX GH2用を作ろうとしているのも頷けるというものです。つまり、NEXではないαシリーズはお世辞にも水中撮影用に向いているとは言えないという判断が働いたのだと。

まあ、そこそこの性能のマクロレンズさえあれば、私はNEX-5でも良いと思っています。でも、NEX用のマクロレンズは漠然と来年発売がアナウンスされているものの、どの距離になるのかは不明です。1本しか出ないのであれば、おそらく無難な60mm(35mm換算で90mm相当。マイクロフォーサーズ用と同じクラス)ぐらいなのではないかと。これだと私には足りません。

で、結論。α55(そしてαNEXも…)はマクロ系水中カメラとしては不適格。よって選択肢から外すことにします。

というか、2月の前半にCanon EOS KISS X5なんかが出てなければ、やはりNikon D7000で決まりでしょうね。