Nikon D7000カメラセットの使用リポート

サウスレイテの旅にはNikon D7000とNauticam(ノーティカム)のハウジングを持参しました。

Nauticam D7000ハウジング

ただし、ハウジングの入手は出発直前の日曜日だったため事前に海はもちろんプールでも試すこともできず、現地でのぶっつけ本番。しかも私にとって初めてのデジイチ。案の定、最初から上手くはいかないものですね。

レンズは105mmマイクロ。レンズポート端からのワーキングディスタンスが約18cm必用なのですが、ついついコンデジ&マクロレンズのときの癖で、カエルアンコウやウミウシなどには数センチまで寄りたくなってしまいます。でもそれをやっちゃうと当然写真はピンボケ…(一応シャッターは切れますが)。

蛍光色なウミウシのピンボケ写真

次に、解ってはいたものの105mmマイクロレンズは視界が狭いのなんの。ピグミーシーホースのように数mmの被写体を狙おうとするとファインダー越しではなかなか探せなかったりします。まあ、この点には次第に慣れてきましたが。

そして一番困ったのはストロボが思うように発光しなかったこと。光ケーブルで繋いだのS-2000が反応するときもあれば、しないときも。これには参りました。度々ストロボの上げ下げを調整してみるのですが状態変わらず。結果、マクロでありながら単色調の寂しい写真が何枚も残ることに。

で、その原因はおそらく撮影モードを「オート」にしていたから。ストロボを上げてさえ入れば常時発光するのかと思いきや、フォーカス先が明るければカメラが気を利かせて光らないようなのです。なるほど、それが「オート」の仕様ですか(※追記)。確かに理屈は通っていますが気付きませんでした。慣れるまで手始めにとオートにセットし、かつターゲットライトとしてLED-250を使っていたのが裏目に出た形です。

結局、その後はマニュアルモード、シャッタースピード1/125秒にセットして撮ることにしました。そうすると毎回フラッシュが焚かれますね。

そうして撮ったのがこの写真。10mm未満の被写体お大写しにできたのは良いのですが、よく見ると顔の後ろあたりにピントが合っていて肝心の顔はボケてしまってます(そもそもそっぽ向いちゃっているという のは別として…)。

ピグミーシーホース1

さらに、こっちは少し引いて同じ個体を撮ったのですが、やっぱり胴体にピントが合っちゃってます。

ピグミーシーホース2

ほんの1mmかそこらの違いでこうなるのはコンデジでは考えられなかったシビアな世界です。さすがにこのサイズだとファインダーで見極めきれないので、もうちょっと絞って撮らないといけないんでしょうね。いやぁ奥が深い。

まあでも思い切って高いカメラセットを買っちゃったわけで、10年は使い込むつもりで修業するしかないでしょう。バッテリにしてもコンデジでは考えられないほど長時間持つありがたいところもありますし。

次回の海は5月ごろを考えてるので、それまでに陸上でもあれこれ試すことにします。

ピグミーからジンベエまで

海の最終日にしてようやく晴れダイブ。一本目は「ゴーストタウン」なるポイント。ミミックオクトパス狙いの泥地ダイブです。

なるほど、ゴーストタウンというだけあって、一見殺風景な泥の海底が広がっています。でも、よくよくみるとハゼの類いがわんさか。ハゼ好きには天国ですね。

ゴーストタウンのハゼ

後から聞いたら、ゴーストタウンという名前は、以前ゴーストパイプフィッシュ(ニシキフウライウオ)がたくさん居たので付けられたのだとか。

残念ながら目当てのミミックは見つかりませんでした。 二本目の狙い目はピグミーシーホース。こちらはガイドがあっさり見つけてくれました。イエローもピンクも両方。ここでは、比較的よく取れた方の一枚を。

ピグミーシーホース1
ピントが…

三本目は実に単調なダイビング。さして目ぼしい被写体も見つけられず。60分が経過し、ああ残念だったなぁと思っていたところ、ガイドがタンクを激しく鳴らします。見ると6m大のジンベエが。

残念なことに水面付近から眺めることになっちゃいましたが、2本で切り上げた仲間は見れていないわけで、まあラッキーな部類でしょう。

サウスレイテ、侮れません。何の変哲もないコーラル系のウォールダイブで平然とジンベエが出没するのですから。

サウスレイテのゴーストパイプフィッシュ

この日は終日雨天、良いコンディションではなかったので私にとっては珍しく午前の2ダイブで切り上げ。目ぼしい収穫もなかったので昨日の写真を。

クマドリカエルアンコウのどアップ。

クマドリカエルアンコウ

そしてナイトダイブのニシキフウライウオ。いっしょに潜った外人さん(いわゆる西洋人の方)はこれが好きらしく、大喜びでした。

ゴーストパイプフィッシュ

リゾートホテル評(カパライリゾート)

カパライリゾートでの宿泊は水上コテージ。まあ、すべての客室がそうなので。

私が利用したのが4号室。外観はこう。

水上コテージの玄関

内装は板張り。ベッドは一室につき3台。今回は二人で利用しましたが。

コテージの内装

エアコンはなく、天井でサーキュレーターが回っています。それでも快適です。

内装(サーキュレータ)

バスタブはベランダ際。大きな扉を開けると海を見ながら入れます。

バスタブ

そのベランダはこんな感じ。

ベランダ

4号室のベランダは西向きなので夕日も見られます。

夕日

水面を見下ろすと、ダツ、エイ、ゴマモンガラなんぞがふんだんに見られます。そして亀も。夜は亀が呼吸しに上がってくるところが見られますね。

サービス面で言うと、お部屋の冷蔵庫とテーブルに飲み水の容器があって、なくなるとベッドメイクのタイミングで給水してくれます。

難点は、スタッフに言わないとタオルを取り換えてくれないことぐらいでしょうか。まあ、それでも極上のリゾートという印象でした。

シパダン×4

旅行三日目、ダイビング二日目はシパダン。早朝5:30にボートで出発。もちろんお目当てはバッファローフィッシュの行進。 ただし、エントリしたときにはもう行進のお終い間際でした。慌てて撮った写真がこれ。

バッファローフィッシュの行進
ちょっとしか写ってないのは解っていたものの撮り直すこともできず。 不本意です…
バッファローフィッシュ
単体も失敗作。ハレーションと誰かのフィンが…

後刻、2m超級のトラフ鮫も。ちょうど私の50cmほど先を泳ぎ去っていったのに、装着していたマクロレンズを咄嗟に外すことができず、こんな1枚に。

レパードシャーク
せっかくダイナミックなアングルで撮るチャンスだったのに…。 これまた不本意です

シパダンの海の私の印象は「ちょっとしたパラオみたい」です。バラクーダやギンガメのトルネードは、むしろこちらの方が大きかったかな。

魚群
濁りがちな中層の先に黒い一帯。 近寄るとバラクーダだったりギンガメだったり

そうそう、シパダン4ダイブのコースだと、1ダイブ終わるごとにシパダンビーチで休憩するパターンのようです。よってその日は、ダイビング→朝食→ダイビング→軽食→ダイビング→軽食→ダイビング→カパライリゾートに帰還という感じでした。

ビーチ
シパダンビーチからの風景
ミズオオトカゲ
休憩中、ビーチにはミズオオトカゲが遊びに来ることも。 韓国人の一人がうかつに触って尻尾で叩かれていました