そこら中にいて、しかも摘めるぐらい逃げないので、ついつい飽きて見過ごしがちなヨウジウオの写真を撮ってみました。
何となく「地味な象牙色のひょろ長いやつ」としか思っていなかったものの、こうしてまじまじと見てみると意外にカラフルで、ユーモラスな顔をしていたりします。
ヨウジウオもなかなかバカにできない被写体に思えてきました。
小さい海の生き物が好き。ときおりITや時事にも言及します
セブのダイビング二日目はカビラオ遠征。朝5:15にホテルからピックアップしてもらいバンカーボートで沖に2時間ほど走ってカビラオ島に到着。すると200mほど沖に見覚えのある巨大な船(フィリピンのダイビング海域では)が。パラオスポート号でした。
我々が2本目のダイブを終えてバンカーボートの上でBBQの準備をしていると20mほど先に浮上するダイバーの一団。数十秒後、これまた見慣れたボートが彼らの元に到着。フィリピンにはないタイプなのでパラスポのテンダーボートだとすぐに解ります。
それでもガイドらしき人物のウェットスーツがお決まりの真オレンジでなかったので声を掛けるのをためらっていたら、私を認識できたらしく向こうから手を振って挨拶してきました。花ちゃんです。ボート同士のすれ違いざま「次はパラオで会いましょう」と言い残して去っていきました。そういや私が最後にパラオに行ってから1年半が経っています。
パラスポ号は就航20年の老朽船のため定期的なドック入りが必要なこともあって毎年この時期はセブ近海に出没していることは知っていましたが、こんな風に会えるとはびっくりです。
さてダイビングの方ですが、1本目はライトハウスというポイントにエントリ。中層に浮かびつつストロボの位置などを調整しているとすぐ目の前にゴマモンガラ。カメラを盾にしながらアタックを避けつつ後ずさりしてコース変更。出ばなをくじかれてしまいました。
2本目はラ・インストリア。3本目はタリサイ。で、この日の成果はこんな感じです。
7月のダイビングはフィリピン、セブ州マクタン島。私にとってのホームです。
初日の一本目はヒルトゥガンというポイント。いざ水中で写真を撮ろうとしたらD7000のオートフォーカスが効かないという事態に直面。確かにモードダイヤルは「M」ですが…。仕方なくマニュアルフォーカスで撮影。でも付け焼き刃だと上手くいかんもんですね。
まずピント合わせに時間がかかってしまいます。ダイヤルを必至に回してようやく像がクリアになるところまで持っていくものの、そこから微調整しつついざシャッターを押そうとしたら被写体が移動していたりします。
それとマニュアルフォーカスだと被写体との距離が解りません。私のカメラセットは105mm microなのでレンズ端から約20cmのワーキングディスタンスが必要です。オートフォーカス時は被写体との距離が近すぎるとピントが合わないのですぐに解るのですが、マニュアルフォーカスの場合、ファインダを覗きながらだとピントが合ってないのか距離が近すぎるのかの判別がつきません。どうやら私にはフルマニュアル撮影は無理なようです。
海から上がりよくよくセッティングを確認したら、ハウジング前面左のAF/MF切り替えスイッチがMFに切り替わっていました。てなわけで以降はオートフォーカス撮影。ギアはAF後の微調整に使うだけに留めるのが正解ですね。
Lytroのライトフィールドカメラ(Light Field Camera)の話を聞いてからというもの、そのことで頭がいっぱいです。
原理がよく理解できないのですが、従来のカメラはどかにフォーカスされた(もしくはどこにもされていない)像を保存するのに対して、ライトフィールドカメラはその瞬間の光の具合を保存する感じでしょうかね。そのため撮影時にはピント合わせをしなくてもいいのだそうで。差し当たり、これを水中撮影に使えば思いっきり歩留まりが上がるのではなかろうかと期待します。
最近の私の水中カメラはNikon D7000 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED。いわゆるハゼ撮り用の中望遠セットです。性能的には満足しているのですが、なにぶん私(デジ一初心者)のスキルが追いつかず…。
実際、海の中ではオートフォーカスが結構迷います。まあ無理もありません。海底にはサンゴだのイソギンチャクだの、いかにも機械には判別がつきづらそうな模様に満ちていますので。魚や甲殻類にしても変な形だったり風景に溶け込んでいたり。そのためシャッターボタンの半押しだけではフォーカスが迷いまくって一向に落ち着いてくれないことも。マニュアルフォーカスの修業をするべきですね。
でも、ライトフィールドカメラならそういった苦労も要らなくなるはずです。ピント合わせは後からなので。それこそiPad用上で「ここが見たい」「次はここ」といった感じのタップだけで思い思いのフォーカシングが可能になるのではないかと。だったらオートフォーカスで撮った際にイソコンペイトウガニを狙ったつもりがウミトサカにピントが合ってたなんて失敗もなくなりますし、「魚の場合は目に、ウミウシの場合は触角にピントを合わせるべし」という基本テクニックも簡単にクリアできます。
本当にライトフィールドカメラが触れ込み通りの写真撮影ができて、かつ我々にも手が届く価格帯で販売されるとしたら、写真の世界はひっくり返るんじゃないでしょうか。
もちろんピント合わせだけが良い写真を撮るための極意ではありませんが。
梅雨明け直後なので昨日に続き今日も晴れダイブ。我ながら晴れ確率の高さに感心します。多分、過去のダイビングでは7割ぐらいが晴れ、2割がどんよりな曇り、1割が雨って感じです。特に自分で選んだ日程の場合、晴れ間が見られなかったことはほとんどないですね。
さて、今日の2本目は座間味の知志(ちし)。洞窟ポイントですが、私はリクエストしてカエルウオがわんさかいる根っこに置き去りにしてもらいました。こういうところに来ると私はガイドに個体を探してもらう前に撮影体制に入ります。何しろ根っこのそこら中に直径1〜2cmの穴がたくさん見つかるので。水深3mぐらいのそこは、いたるところにカエルウオが顔を出しているマンション状態。20分ほど仲間と二人でひたすらカエルウオを撮りまくり。洞窟なんかに興味はないっす。
そういやモンツキカエルウオもたくさんいると聞いていたものの、写真を撮ってたのはヒナギンポばっかり。ま、いいか。お馴染みのモンツキほどカラフルではないけど、こっちの方が目がつぶらでカワイイので。 以下、その他の写真。