ダイビング最終日

ダイビングの最終日。「いよいよマブールでのマクロ三昧だな!」と思いきや、まさかのシパダン。これには愕然としました。いや、シパダンも決して悪いわけではないのですが、何というかマクロ派ダイバーの感覚からすると大味で…。

シパダンで見られる生きものの代表格はバラクーダ、ギンガメアジ、カンムリブダイなどの群れやウミガメ類。確かにカメの個体数は多く、バラクーダやギンガメアジのトルネードはパラオのそれよりも巨大なのですが、パラオの海のあのスカッと抜けるようなブルーがここにはありません。シパダンの海の中はたいていクリーミーな色なので、少なくとも私のコンデジではワイドの写真を撮ってもあまり気持ちよくないのですよね。

バラクーダの大群
大群を育む芳醇な海はプランクトンも多く、概してクリーミー

それにそういった群れはドロップオフのある南国の海には割とありふれた景色。バラクーダはどこに行ってもバラクーダです。アオウミガメだってそう。シパダンだからと別段変わったことはありません。

アオウミガメ
保護区だけあってデカく育った個体が多く、しかもかなり接近できたりはしますが…

例えるならフランチャイズレストラン店のメニューみたいなものでしょうか。せっかくの旅先なのに他所でも食べられる定番メニューを食すってのもどうなんだか。その点マクロダイブなら、たとえ顔ぶれが同じでも環境要因に左右される面が多く、その土地土地の特色のある味わいが堪能できます。

まあ、中には定番メニューが初めての人や、ひたすら気に入ったものばかり食べたがる偏食家もいるのでしょうが。それにマクロを楽しむには着底したり、お宝探しや観察のスキルが要求されますしね。

てなわけでチーム編成を変えてもらいたかったものの、この日の3チームのうち2チームはシパダン組。もう1チームがマブール&シアミルでしたが既にゲストが11人の定員いっぱい。移籍は適いませんでした。

おまけにこの日はトルネードなし。欲張るものじゃないですね。

それでも中層ダイビングの隙を見て、コンデジで頑張ってこんなのを撮ったりはしましたが。

アカホシカニダマシ

アカシマシラヒゲエビ

フタイロカエルウオ

カパライリゾートに到着〜3dive

旅行二日目。朝6:30にシャングリラホテルをピックアップ。コタキナバル空港からさらにタワウ空港に飛びます。これが約一時間。タワウ到着後、お迎えのバンに乗り込み走ること約一時間、波止場(リゾートの陸側事務所?)に到着。 リゾートの陸側事務所

事務所前の桟橋

ここからボートに乗り込んで、これまた約1時間後、お昼過ぎにようやくカパライリゾートに到着。

カパライに到着

桟橋からの景色

家を出たのが昨日の朝が5時半だったので、ここまでに約30時間かかったことになります。事前に聞かされてはいたものの長い道のりでした。

ちなみに11/16からは羽田〜コタキナバル間の定期便が就航し、しかも羽田発は01:20なので当日の内にリゾートに入れるようですね。

昼食後はカパライのハウスリーフでチェックダイブ。もっともマスククリアなどの儀式はなく普通に潜れているかを見てもらう程度のファンダイビングでしたが。ちなみにガイドはリト。笑顔が麻生太郎に似にたミンダナオ島出身のフィリピン人です。その後はカパライ周辺でボートダイブ。こちらでは少し前に入っていた韓国人チームの一人が崖でくつろいでいたウミガメをがっちり掴んでガイドに怒られていましたね。どこの海でもタブーな行為ですが他ならぬこの海域では国外追放モノです。まったくもう。もちろん韓国人が皆そうだったわけではありません。早まった行動は彼だけでしたし。

チョウチョウコショウダイ 最後にもう一度カパライのハウスリーフにてサンセット・セルフダイブ。ちょっと近場を一回りしただけでも各種のクマノミがわんさかいて楽しい感じです。なるほど、わざわざ他所のリゾートからボートで乗りつけてエントリしたりするってのも解る気がします。夕暮れ時、チョウチョウコショウダイが桟橋下の階段に3匹x3列できちんと整列している様はギョッとしましたが。写真撮っとけば良かった…。

ピンクスクワットロブスター(サクラコシオリエビ)
ピンクスクワットロブスター。カパライのハウスリーフにて
ハダカハオコゼ
ハダカハオコゼはこの色のやつがいっぱいいました
カメ
もちろん亀もいっぱい

マクタンの海 Sep ’10

9/24、25は両日とも晴れ。しかもこの通りのべた凪。まるで空と海が溶け合っているような幻想的な風景…。

べた凪の海

水中は少々流れと濁りが入っていましたが、結局6ダイブ中4ダイブまでが60min超というのんびりコースで水中を堪能しました。

で、写真はというと残念ながら今回は特に目ぼしい成果は無し。というか反省点が多々。例えばこのカエルアンコウのアップ。

カエルアンコウのアップ

カメラの液晶モニタを見て撮る分には上手くいっていたのですが、後刻iPadで見てみるとクローズアップレンズによる遠近感がもろに出てしまっています。両目が微妙にボケていて鼻先(?)にピントが合ってしまっています。さすがに大画面はシビアですね。この場合、単純に顔の真ん中を撮るのではなく、左目にピントを合わせたままカメラをこの通りの画角に移動させてシャッターを切るべきでした。

それから私が苦手としているツバメガイの仲間。

ツバメガイ

精いっぱい頑張ってもこの程度。白い砂地に黒い個体の撮り方を私はまだマスターできていません。チームで潜っていると一箇所に長居できず、あれこれ試せないため、陸上でシミュレーションしておくべきですね。

さらに難しいのがオランウータンクラブ。かなり頻繁に見ているのですが、私はまだ満足がいく写真を一枚も撮ったことがありません。どうにもボケた写真か、色が飛んだ写真ばかり。まだまだ修業が足りないと実感した次第です。

オランウータンクラブ

大瀬崎&宇佐美バスツアー

先週末、mic21の大瀬崎&宇佐美バスツアー(一泊二日3ビーチダイブで29,800円)に参加してきました。

先に感想を言うと「楽しかったけど面白くはなかった」かな。仲間に恵まれて、土曜の夜の宴会や帰りのバスの中も笑いっぱなしだったのですが、なにぶん肝心の海の方が…。

21日の朝7時、30人弱を乗せたバスで新宿を出発、大瀬崎の到着が12:30。長旅でしたが朝が早かったので良い睡眠時間になりました。

昼食後、湾内で一本目の潜水。天候はいつもの通り快晴。ただし残念なことに透視度は3~5mぐらい。豊かな海もこうなってはお手上げです。視界不良のまま、とりわけ感激するような収穫はなし。

そして夕食後は同じく湾内でオプションのナイトダイブに挑むも透視度は改善しておらず。近辺を散策してはチームの居場所を確認し、写真を撮っては確認してを繰り返すのですが、なにしろ視界不良下のナイトダイブ。いつしかチームを見間違え…。後発エントリだったチームのライトの明かりを横目に、ついつい一人水中に長居してしまいました。まあ、勝手知ったる湾内。流れはないので上がってしまえばどうにでもなったのですが、本来のチームからはぐれたという意識がなかったもので…。後から考えるとちょっとおっかない話です。

エイ
寝ぼけるエイ
タコ
眠そうなタコ
コブシガニ
このとおり平謝りするしかないなぁ… (はぐれた後のロスタイム中に見つけたコブシガニ) 関係者の皆さん、お騒がせしました

その後は宿の山さくら(新規オープンとなったmic21大瀬崎店の活動拠点だそうです)のテラスにて大宴会。micの関東各店だけでなく名古屋や関西からも合流があってかなりの大所帯。見ず知らず、初めて会った名前も知らない人たちと飲むのも楽しいものです。数十人(その内、しっかり飲む人は限られていましたが…)で備え付けのビアサーバの樽をいくつも飲み干し、私が持参した瑞泉も空け、同じく私の大好物「テングのビーフジャーキー(デスソース味)」に悶絶してもらい…。結局お開きは3時過ぎ。いやあ楽しい一時でした。

翌日、9時に大瀬崎を出発し、伊豆半島を横断して10:30頃宇佐美に到着。先ずはビーチのゴミ拾いに勤しみ、大崎で2ビーチダイブ。このポイントは初めてでした。エントリ場所は大小の丸石が敷き詰められた岩場なのですが、高目の波が打ち寄せるところでカメラセットを片手にフィンを履くのは難しいものです。うっかり片方のフィンを落としてしまったときは身動きが取れず「ここで死ぬんじゃないか?」と思ったくらい…。少なからずダイビングをやっきていながらガイドにフィンを履かせてもらうという情けないありさま。

で、やはり透視度も3~7mくらい、案の定狙いだったネコザメも見当たらず。いたのはいつでも見かける魚ばかり。2本目はカメラを持たずに入ったぐらいです。

そして昼食はお馴染のサヤン(マリンスポーツオフィスと併設)のインドネシア料理ではなく民宿にて。エスニック食好きの私としてはちょっと残念。

17時、バスが宇佐美を出発。18時半、熱海で電車帰りの人を下ろし、ビールと摘みを買い込んで東京へ。わいわいやりながら21時過ぎに新宿に到着。予想より早く帰ってこられました。

で、総括するなら「足つきでリーズナブルな価格は良し。ツアーの内容もまずまず。ただし、いかにも夏の伊豆の海では不運」といったところでしょうか。10月ぐらいに開催してくれれば、もっと楽しめるかもしれません。