パグ

パグ犬…ではなくコクテンフグ。先々月のリロアンで撮影。

コクテンフグ

岩陰に潜んでいたところを潜り込んで撮ったからか、ちょっとびっくりして膨らみ気味です。

OLYMPUS XZ-2はお勧め

先週、OLYMPUS XZ2が発売されました。ダイバーの間では定番感のあるXZ1の後継機種ですね。

OLYMPUS XZ-2

スペック表を見るとXZ1の頃は弱かった動画などが順当に強化(HD→フルHD)され、モニターの解像度も向上しています。

一方で新たにバリアングルモニタやタッチスクリーンも搭載していますが、それらは水中で使うことはありません。内蔵メモリーの容量やデジタルズームの倍率は下がっていますが、こちらも水中利用では特にデメリットにはならないでしょう。

ということで、さっそく量販店で触ってきました。

今回、私が確かめたかったのはマニュアルフォーカスの仕様。水中でマクロ撮影をする際にピントの位置を微調整できるかどうか。結論は「可能」です。遂に実現しました。

前作のXZ1にもマニュアルフォーカスの機能はあったものの、操作が液晶モニタの右隣のサブダイヤル(十字ボタンの外周)に割り当てられていて、純正品の水中ハウジングではアクセスできなかったのですよね。サードパーティ製の水中ハウジングなら操作できるものもあるようですが、何しろ高価で…。

でもXZ2ではしっかり改善されてきました。モードをC1(カスタム1)などに設定しておき、カメラ前面にあるコントロールレバーを「アナログ」に倒すと、以後はレンズ周りのコントローラーリングでフォーカスをグリグリ調整できるようになります。

コントローラーリングは純正の水中ハウジングの上からも回せるので、Canon PowerShot S100/S110と並んで、「最も水中撮影(マクロ)に適したコンパクトデジカメ」と言えそうです。Olympusの純正水中ハウジングの作りはCanonのものよりも優れているので、むしろPowerShot S110よりも上に評価しても良いかも知れません。

リビングストンリュウグウウミウシの顔
クローズアップレンズとズームを駆使すれば、 こんな感じに、リュウグウウミウシの触角のヒダヒダまでしっかり撮れるでしょう

私はOLYMPUSの歴代のコンパクトデジカメはあまり高く評価していなかったのですが、XZ-2は減点要素が無い良い機種だと思います。お勧めします。

注意すべきなのはアーム展開。外部ストロボやライトを拡張するためにトレイとアームを選ぶなら、コントローラーリングを回しやすいかどうかを確かめるべきですね。

リロアン・マリンビレッジの難点

リロアン・マリンビレッジは気が利くスタッフ揃いで美味しい食事(ブッフェ)が出てくる、とても感じのいいダイビングリゾートなのですが、一点だけ改善を望みたいことがあります。それは遠征用ボートでのエントリ。

リロアンの周辺で潜るときは簡素な小船でポイントまで移動するのですが、バリカサグやアポなど遠くに遠征する際にはバンカーボートを利用します。正面から見るとヤジロベエの形をしたフィリピン特有のあれですね。

マリンビレッジのバンカーボートでのエントリ方法は以下の通り。

  1. 中央の深くなっているところでフィンを履き、BCを背負う
  2. 30cmぐらいのステップを1段登り、ラダーの近くまで歩いて移動
  3. ジャイアントエントリ
マリンビレッジのボートエントリ
マリンビレッジのバンカーボートでのエントリ方法の図解 (奥が前方)

一連の動作の中で、フィンを履いた状態で1段ステップを登り、数歩といえど歩くというのが難関。ボートが揺れようものなら転べと言わんばかりです。案の定、私も機材を背負って1回コケました。

ちなみに私がよく利用するマクタンのショップでも同じタイプのボートを使っているものの、エントリ方法はもっと洗練されています。

具体的な手順はこんな感じ。

  1. 先端の船べりに座ってフィンを履く
  2. ボートスタッフがBCを持ってくるので、座ったまま着る
  3. お尻を少し浮かせて足からエントリ(電車で座っていて隣に席をずれるような感じ)
パラダイスゴビーズのボートエントリ
パラダイスゴビーズのバンカーボートでのエントリ方法の図解 (奥が前方)

これなら揺れるボートの上でフィンとBCを身に付けて段を上がったり歩くこともなく、ただただBCを着せてもらって潜るだけです。体力を使わない楽ちんさもさることながら、安全面でも格段に優れています。これ以上に理に適ったボートエントリを私は知りません。

というわけで今度マリンビレッジのスタッフと話す機会があったら同じようにできないかと掛け合ってみましょうかね。前方の船べりの柵を取り払えば可能だと思うので。

最後の生き残り

オーバーホールに出していたAIR2が返ってきました。

オーバーホール後のAIR2
右がAIR2。このクラシカルなフォルムが気に入っています。左の袋入りが今回の交換部品

最近、給気していないのにBCDがパンパンに膨らむことが何度かあったのですよね。まあ前回のオーバーホールから数年経っていたので細かな不具合は出るでしょう。

実はこのAIR2は私が最初に買った機材の唯一の生き残りです。20年選手ですね。モデルチェンジした最近のAIR2はいかにも今っぽくて買い替える気になりません。

今回、マウスピースも交換対象だったものの換えずに戻してもらいました。なにしろ赤のマウスピースは今となっては入手困難なので。見ると細かな亀裂程度で深刻な欠損もありませんし、もうしばらくこれを使います。幸いこれまでも海でAIR2からエアーを吸ったことは無いし。

AIR2を導入するとオクトパスを省略でき、重量面で旅行に有利になります。
海中でエア切れした仲間にはレギュレーターを明け渡し、自身がAIR2から吸うわけです。

クロスジリュウグウウミウシ

リロアンのクロスジリュウグウウミウシ。

クロスジリュウグウウミウシ

クロスジリュウグウウミウシ

私はこのウミウシを見かけると、ついついパリパリ細麺の長崎皿うどんを思い浮かべてしまいます。食べ終わりそうなときに皿に残っている細切れの麺に似ているので。