AirAsia報告

先週、AirAsiaで沖縄に行ってきました。チケットは往復で2,985円。まあ、手数料やらで実際にはもうちょっとかかりましたが、ともかく激安です。

さすがに5円チケットは就航記念のあれっきりでしょうが、2,980円ぐらいのキャンペーン価格はこの先もちょいちょいありそうな気がします。

搭乗タラップ
シャトルバスから下り、前後のタラップから乗り込みます

機体はA320。昨年羽田⇔コタキナバルで使ったのと同型でシートのサイズは普通です。

でも、前の席との距離は、私のサイズでいうと小学校の隊列の「小さく前にならえ(2列目以降)」ぐらいのスペースしかありませんでした。胴の横で肘を直角に曲げた際の指先が5cmほど余るかなという。当然、足下も窮屈なので身長が180cm以上あるような人だとけっこう辛そうです。

シートの間隔
シートの端から前のポケットまでは23cmぐらいだったかと

今回ダイビングでお世話になったGallery H主催の及川さんは、「そんなに安いなら帰省に使ってみようか」とおっしゃられてましたが、お子さんがまだ小さいらしいので無理でしょうね。赤子を抱きかかえたままだと前の人がシートを倒さずとも身動きが取れなさそうな感じです。

なお、機内のエンターテイメントは一切ありません。かろうじてシートポケットに機内誌が入っているものの、海外便と同じもの。もちろん英語版です。

天井の操作部
シートにはリクライニング用のボタンしかなく、読書灯のボタンも天井に付いています

機内サービスは有料販売のみで、自身で持ち込んだ飲食物の飲食は禁止とのこと(成田空港のエアアジアの売店で買ったものはOK)。機内で買うと350mlの水が150円、ジュースやお茶が200円でした。知人が乗った時は、近くに座った外人さんがおもむろにチキンラーメンを食べだしてアテンダントさんに怒られていたそうな。お湯はどう調達したのだろう…。

シートの列
A320の機内は未来的な雰囲気で何度見てもかっこいいです

飛行時間は成田→那覇が3時間、那覇→成田は2時間10分。どちらも定刻に出て、予定時間通りに到着しました。

LCCとはいっても安全性までは犠牲にしていないので、諸事情を解った上で使う分には申し分ないと思います。ただ、ネックは欠航の可能性でしょう。そもそも予備の機体がないので、例えば那覇発の夜便の出発が遅れれば容赦なく欠航(成田着便の23時のリミットに間にあわないため)になるし、翌朝の成田→那覇も連鎖的に欠航になるので。

なお、LCC専用ターミナルについては、また改めて。

死ぬかと思った

11/1日(木)の沖縄本島は北風が吹きつけていました。 一本目、ホタテツノハゼ狙いで砂辺No.1というビーチポイントで潜ったものの、エントリーとエキジットは満潮の中の高波での水面移動が延々と。私が最も苦手なパターンです。

砂辺N0.1のビーチポイント
波が容赦なく打ち寄せていました。遠くにサーファーが写ってますね

案の定、往路では息が切れるし、復路ではエアーも尽きかけた上にエキジットで波にもまれることに。私もそこそこ筋力はある方ですが、なにぶんウエイトトレーニングで鍛えた筋肉なので、波への対処力がないばかりか、体のパーツがことごとく太い分、波の圧力を受けやすいわけです。しかもデカいカメラセットを携えているし。いやぁ、あの時は死ぬかと思った。もちろんガイドが助けてくれましたが。

よって二本目と三本目は恩納村に移動してのボートダイブ。こちらも波が高く、ボートが左右に揺れたものの命がけのビーチダイブに比べれば。ただし、1本目のダメージはすぐには抜けず…。

てなわけで納得のいく写真もあまり獲れませんでした。この日も、次の日も、また次の日も…。

ツマジロオコゼの顔
ツマジロオコゼ。blog用だと解らないものの、元の画像ではピントがあまい失敗作です

コナミスポーツ消滅

正確には「コナミスポーツのダイビング部門が来年三月末をもってすべて終了」ということらしいです。どの店舗も例外なく。11月1日の発表だったとのこと。

昨日、沖縄から帰ってきて、大浴場を利用すべくその足でコナミスポーツ新百合ヶ丘店に出向いたところ、店長から聞かされました。いや、沖縄滞在中も風の噂程度には伝わってきたのですが、半信半疑だったのですよね。過去にも店舗の移転や再編などは度々行われてきたし…。

帰宅するとその旨の書簡も届いていました。

コナミスポーツ新百合ヶ丘店ダイビングスクール終了のご案内
支店長の名前で出されていますが、全店舗が終了とのこと
コナミスポーツ ダイビングスクール サービス終了に伴う各種ご案内
この通り、何一つ残ることなく消滅します

悲しいです。私はかつてのXAX(エグザス)ダイブカレッジ時代から通算20年ぐらい世話になったので。その間、店舗は二子玉川→多摩センター→新百合ヶ丘店と移り変わり、もちろんスタッフも度々代替わりしたものの、ダイビングサービスは脈々と続いてきました。

私は元来フィットネスの会員ですが、ダイビングのカウンターに顔を出すとスタッフはもちろん誰かしら仲間に会えました。そこでしか会わない人も大勢いたわけです。でも、この先はそれがなくなり、コナミのダイビングサービスを通じた新たな仲間との出会いもありません。

東日本大震災や福島原発周辺の避難民の方々の気持ちが少し解った気がします。外的な要因で長年かけて築かれたコミュニティが崩壊していくという。今までの仲間ともどれだけ音信を保てるか…。

ただ、腑に落ちないのはサービス終了の理由。書面には「当社を取り巻く環境の激化」とあります。店長からは「将来性が見込めないと会社上層部が判断した」と聞かされました。

確かにダイビングの業界は年々縮小傾向にあるかもしれません。でも、ここでやめたら長年同社が担ってきた「ダイバーのすそ野を広げる」という役割、存在意義を自らが否定し、更なる衰退への引き金を引くことにもなります。

しかも製造業とは違い、韓国や中国のダイビングスクールの攻勢に太刀打ちできないなんて話はなく、聞く限りでは不採算事業だったわけでもなさそうです。いやそんな店舗があるなら、また再編してくれればいいわけです。時代に合った分相応なりの規模への縮小なら納得もします。

日本はこの先も高齢化が進むのだし、競技的な要素がなく年齢相応に楽しめ、体を動かすだけでなく自然を相手に趣味や観光も兼ねるダイビングはコナミスポーツの多様性の象徴的な存在だったと思うのですが。

スポーツクラブの客層にしても、決してエクササイズを目的とした人ばかりではありません。これまでもフィットネスの会員がダイバーになり、ダイバーがフィットネス会員として入会する相乗効果がありました。

しかもダイビングは機材販売、講習、国内外旅行と、スポーツクラブ業界にとっては珍しく大型の売り上げが立つ部門だったはずなのに。いまだ人々にお金を払わせる力を保っている事業をそそくさと畳むのは自傷行為みたいなものです。株式投資に例えれば目先の悪材料に躍らされた「狼狽売り」のような。

コナミスポーツの上層部が本当に「ダイビングスクール部門に成長が見込めない」という考えなら、ちょっと経営センスを疑ってしまいます。そういう大企業の経営者が日本の経済を縮こまらせ、それが人々の消費志向に水を差して悪循環を生み、不景気を長引かせているのだと思います。

シロクマとおそろい

こちらは多摩動物園のコツメカワウソ。

多摩動物園のコツメカワウソ

Nikon D7000 & Nauticam D7000水中カメラセット
陸上で合計7kg超のカメラセット。フロート無しで長時間片手撮りすると肘を壊します

注目は右側のオレンジ色の物体。これ、漁網用のフロートですね。私の水中カメラセットにも浮力確保用に装着しています(下写真)。

なるほど、このフロートは11気圧(水深100m)への耐圧性があるので、動物園では動物のおもちゃとして重宝しているようです。他にもウォンバットの囲いにも吊るしてありました。

そしてふと思い出したのが旭山動物園のシロクマ舎。1回だけ行ったときの写真ストックを見たら、やっぱり写っていました。

Nikon 1 V2にも心ひかれる

先日、Nikonがミラーレスカメラの上位モデル「Nikon 1 V2」を発表しました。これ、いいですね。形がクラシカルなカメラっぽくなりました。ホワイトモデルのグリップが黒なのも、OLYMPUS OM-Dの成功に倣ったのでしょう。

Nikon 1 V2

前モデルのV1ではストロボが外付けだったものの、V2では内蔵されています。それでいて意外にもV1より軽量化されています。

ただし、小型化に伴いバッテリーが一眼レフのD800・D600・D7000と同じEN-EL15(1900mAh)からEN-EL21(1485mAh)に変更されました。消費電力が大きく向上しているのでなければ撮影の枚数や録画時間は減りますね。

また、気になる点はISO感度が160~6400に変更されていること(V1は100~3200)。ひょっとしたらこのシリーズでは160も絵は変わらないのかも知れませんが、上位機種なのに100を維持していないのはちょっと残念な気がします。

逆に面白いのはオプションの「ワイヤレスモバイルアダプター WU-1b」を付けることで、無線LAN機能が追加される点。今風の順当な機能ですね。

ワイヤレスモバイルアダプター WU-1b

というわけで、このカメラ用に水中ハウジングを作成するのであれば、是非ともこのアダプタを接続した状態で収納できるように作って欲しいところです。そうすればハウジングにカメラをセットしたまま撮影した写真をスマホやiPadに転送できるので。

もっとも、ミラーレスカメラはバッテリーの減りが早いので、無線による写真の転送はダイビングの合間の休憩時に限られそうですが。

また、惜しむらくは拡張バッテリーパックのようなギミックが用意されていないこと。筐体が大きくはなるものの、バッテリーパックを+2個搭載して3日間ぐらいハウジングを開けなくてすむなら、ダイバーにとっては大きなメリットです。もっともそれが用意されているOLYMPUS OM-Dにも、そんな仕様の水中ハウジングはまだないようですが。

まあでも、これでNikon 1シリーズにもようやく本命の機種が登場してきた気がします。