こんなカメラが欲しい(応用編)

私が欲しいカメラとは、要するにマクロまたはフィッシュアイの交換レンズを付けた一眼レフの撮影条件を再現するコンパクトデジカメです。それでいて小さく安価な。

スペック的には例えばこんな感じでしょうか。

  マクロ専用 コンパクトデジカメ フィッシュアイ専用 コンパクトデジカメ
イメージセンサー 1/1.7インチ以上
焦点距離(レンズ端から) 5cm 〜 ∞ 1cm 〜 ∞
撮影倍率 1:1 1:3
ズーム なし(あっても良いが)
フルHD動画撮影
Wi-Fi機能 あり
備考 拡張バッテリーパック装着可

純正ハウジングはあってもなくても。これほど水中撮影向きなら確実にサードパーティが用意してくれるので。

Wi-Fi機能は水中ハウジングを開けずとも撮影した写真や動画を撮り出すため。SDカード互換のEye-FiやFlashAirもいいけど、8GBを超える大容量タイプが存在しないので。

拡張バッテリーパックの装着機構はぜひ欲しいですね。フルHD動画を2時間ぐらい撮ってもバッテリーが残っていると嬉しいです。

で、もしこれらが発売されたら、きっと私は2台持ちで潜ります。今でもたまにやってます。例えばマクロの海にジンベエザメが出るようなサウスレイテとかでは。2台目はもちろん普通のコンデジですが。

ジンベエザメ
ジンベエザメ サウスレイテのジンベエザメ。もちろん餌付けはされていません。 ジンベエウォッチング中は一眼レフカメラは禁止とのことでした。 フィッシュアイのコンデジがあれば、もっと近寄っても全体を入れながら撮影できるかも

一眼レフの最大の利点はレンズを交換できること。裏を返せば、水中撮影ではマクロならマクロ、フィッシュアイならフィッシュアイと決め打ちになります。かといって一眼レフの2台持ちはアシスタントのいるプロでもないと厳しいところです。私の一眼レフのセットは7kg強。それが2倍になると考えるとゾッとします。

でも、コンデジ2台なら携行も苦にならず、スナッピーコイル等でBCのDリングに結びつけて手を離すこともできます。

さすがに画質は一眼レフに及ばないとしても、この二種類のコンデジが登場したら、アマチュア水中写真の世界にちょっとした革命が起きそうです。

差し当たり私はフィッシュアイ専用コンデジの方が先に欲しいかな。今の一眼レフと併用するために。

こんなカメラが欲しい(フィッシュアイ専用コンデジ編)

マクロ用コンデジに続くリクエストの二つ目はフィッシュアイ専用コンデジ。

スマホはもちろん、従来のコンデジで決定的に弱いのがフィッシュアイ撮影。アタッチメント式のレンズを使わないとどうにもなりません。使ったところでさほど広い画角も得られないし。

ならば、いっそのこと画角180°くらいのフィッシュアイ専用のコンデジがあってもよかろうと。

用途は、例えば一頃流行ったペットの鼻デカ写真。あれが撮れるコンデジがあるといいですよね。

他にも、水中撮影でも重宝しそうです。特にジンベエザメやマンタ、ギンガメアジやバラクーダのトルネード、イワシ玉など、巨大な被写体を撮る時や、印象的な水中の景色、あるいは半水面の写真を撮るとか。

バラクーダのトルネード
シパダンのバラクーダのトルネード。 フィッシュアイ専用コンデジがあればもっと接近しつつも、 トルネード全体を写し込むなど、よりダイナミックな絵が撮れます

ああ、GoProやSONY HDR-AS15がこの用途に使えるか。画角も170°あるし。HDR-AS15は静止画が200万画素だけど、GoPro Hero 3 Blackなら1,200万画素なので申し分なし。

ただし、HDR-AS15の最短撮影距離は30cm。ワイドマクロには使えませんね。GoProは仕様が解らないけど、まあ似たような感じでしょう。

よって写真主体のフィッシュアイ専用コンデジの登場にも期待したいところ。せっかくだから最短撮影距離を2cmを実現して欲しいです。だったらハウジング越しに1cm以内まで寄れるので、およそピント合わせ要らずだし。

こんなカメラが欲しい(マクロ専用コンデジ編)

まったく宣伝活動はしていないこのblogにも実はそこそこのアクセスがあり、ここを経由してAmazonでデジカメや水中ハウジングがちょくちょく売れるようになりました。その都度、小額ながら紹介手数料が入るので、自分で撮った写真を小出しに紹介するだけでなく、カメラの話もちょいちょい書かないと。

今週、ラスベガスでCESが、今月末には横浜でCP+が開催されます。なので、そろそろ新製品ラッシュが起きてもよさそうな時期ですが、今年はどうでしょうか。なにしろカメラメーカーが苦戦しているようなので。

まあ無理もないですよね。これほどスマートフォンが流行ってしまっては。なにしろ撮ったそばから意中のアプリで加工して(もしくはアプリで撮って)、すぐさまGPS情報付きでFacebookやらにアップデートできるわけで。近ごろはWi-Fi機能を搭載したデジカメも増えてきましたが、スマホを押しのけるほどの求心力はありません。

よって、カメラメーカー各社はよりハイエンド機に注力せざるを得ない状況のようです。スマホではカバーできない領域で勝負するしかないと。

そこで私が前々から欲しいと思っていたカメラについて2回(+1回)に渡って書きます。

一つ目はマクロ専用のコンデジ、つまり撮影倍率が1/1で写るコンパクトデジカメですね。

通常、コンデジで撮った像は1/5ぐらいに写るので、漠然と景色を撮る分にはいいものの被写体を大きく写したい場合はズームが必要になります。でも高倍率のズームをかけると手ブレが増幅され、たいていの機種では接写も不可。要するに、従来のコンデジでは近い被写体はどうしても小さくしか写せません。

クローズアップレンズやテレコンバーターレンズを使えば倍率を上げられますが、いくらか副作用も出ます。クローズアップレンズを重ねればピントの合う範囲が狭くなるし、テレコンバーターが装着できるコンデジは僅かな上、水中ハウジングが特注になります。

だったらこの際、広角側は切り捨てて、最初から大きく写せるコンパクトデジカメを出してくれないかと。そう、一眼レフにマクロレンズを付けたときのような。

例えばこちらの写真は、私がかつてコンデジで撮影した5mm大のカエルアンコウです。

草むらの小人さん

この通りちっぽけにしか写りませんが、マクロ用コンデジがあれば、同じように構えてもきっとこんな風に撮れます。

草むらの小人さんのアップ

それに、水中写真や虫などのマクロ撮影以外でも、マクロレンズは意外にもスナップショットに向いているのですよね。一人や二人の胸から上を撮るような用途なら、ズームを掛けなくても大きく写るので、一眼レフでも記念撮影用にはマクロレンズが意外に重宝します。

おまけに一眼レフ用のマクロレンズと同様、無限遠までピントが合えば、ちょっとした望遠レンズ的にも使えます。最初から像が大きく写るのだから、ズーム機能無しの単焦点機構でも構いません。つまりカメラはシンプルかつ安価に作れるはずです。

というわけで陸上でも使い勝手がいい60mmマクロレンズ相当の画角が写せるコンデジが欲しいです。

お勧めのダイビンググローブ

長らくリゾートダイバーを続けてきた私は普段グローブを着けません。そもそもリゾートではグローブ禁止のところも少なくないですし。 でも、今年は冬春も潜るつもりだったので、昨年末こちらの製品を買ってみました。

hele i wahoのダイビンググローブ

多分、取り扱いはAQUROS・HIDのみの商品です。おっ、私が買ったときよりも値下げしてますね。

このグローブを選んだのは伸縮タイプだったから。カメラを扱う都合上、ぴったりフィットじゃないと。で、お店でMサイズを試着してみて微妙に大きかったのでSサイズを購入。伸びるので、やや小さめが良かろうと。

これを着けて撮った写真がこちら。

アオウミウシ

5mm級のアオウミウシ。鰓全体が引っ込んでるし、斑点もなし。 斑点模様は成長とともに出てくるのかな

一眼レフ水中ハウジングの操作も特に違和感なくできました。まあまあお勧めできるグローブです。

ただし、難点もあって、生地がベルクロテープ(マジックテープ)のオス側に吸着します。BCDの左右のウエストベルトを張り合わせる際に巻き込まれるので、このグローブはBCDの後に装着しないとダメすね。

ちなみに寒がりの人には3mm厚の防水生地タイプもあります。私は生来の暑がり(水温19℃までは3mmウェットスーツで潜る)なので2mmの方にしましたが、こちらならまったく濡れないしベルクロテープにも反応しないのではないかと。

なお、サイズ交換にも応じてくれるので、お店に試着に行かれない人でも安心して購入できるでしょう。

生涯初のダンゴウオ

2013年の潜り初めは南伊豆の谷津。昨日、行ってきました。

お目当てはダンゴウオ。長らくリゾートダイバーだった私はまだ見たことがなかったので。ほんでもってマクロ派を自認するなら一度は撮っておくべきだろうと。

冬の伊豆で潜るのは15年ぶりぐらいかな。昔はダンゴウオはあまり知られていなかったのですよね。マクロ撮影はハードルが高かったし。ウミウシと同様、デジカメの時代になってから注目されるようになったのだと思います。

で、期待していた通り、目の良い美人ガイドが2ダイブで1匹ずつ見つけてくれました。ともに3cmクラスの成魚でしたね。

谷津のダンゴウオ
ヒレの形やサイズから、おそらくメス
谷津のダンゴウオ
こちらがオスですね。ちょっとピントが甘いや

どちらもカメラが入らない角度に顔を向けていたため、この通り斜めからのショットのみ。欲を言うと正面顔をあおりながら撮りたかったけど、まあ最初だからこれでいいことにしましょう。来月には稚魚、幼魚が出ると思われるので、その頃にまた撮りに行ってもいいかな。

ちなみにこの日の水温は私のダイコンでは14.3℃と12.4℃。透視度は15mぐらいでした。