Ferry Trip 故郷への長い道(9)

藍島(あいのしま)での夜、私にとってはかなり久しぶりの野宿だったけど、朝までよく眠れました。

もともとどこでも寝られるタチだし、打ち寄せる波と虫の音が眠気を誘ってくれて。気温も体感で17℃ぐらいと私にはちょうどよかったもので。

なお、もし夜中、大きく冷え込むようだったら最悪待合所のトイレで過ごせばいいかと思っていました。待合室自体は施錠されているもののトイレは建物の外に扉がある作りだったので。きっと夜間でも釣り人などが利用できるようにしてあるのでしょう。

でも、気温が急に下がることもなくトイレ泊の必要はありませんでした。もしそこで寝てたなら、夜中に用を足しに来た釣り人を死ぬほど驚かせてしまったことでしょう。

また、島にも自販機はあるので寒ければコーヒーでも飲んで暖を取ればいいかとも思っていたけど、朝、確認してみたらすべて冷たい飲み物でしたね。まあ西日本、というか九州だから、東京とかよりもホットドリンクの開始時期が遅いのはしかたないです。

そうして6時に起床。7時の定期船に乗って小倉に戻ることができました。

飲食店はまだ空いていないので、資さんうどん(24時間営業)で朝食後、この旅で二度目の快活CLUBでシャワーを浴び、しばし滞在。

老舗のラーメン屋で昼食をいただいたら、小倉はもういかと思えたので駅に向かいました。

小倉駅前のキャプテン・ハーロック像
小倉駅前のキャプテン・ハーロック像。そばにはメーテル&鉄郎もあります

日付が変わったので駅のコインロッカーで追加料金を払って荷物を回収。JR線の久留米行き快速電車に乗車し、16時過ぎに実家に帰り着きました。

木曜日の22時に家を出てから日曜日の16時まで実に66時間、飛行機を使った場合の十倍の時間を要した長い旅でした。まあ、自分で余計に引き伸ばしたようなものだけど。