ダンジョン飯 11巻

ダンジョン飯の11巻が発売されてしばらく経ったので考察でも。ダンジョン飯はゴールデンカムイと並んで私が今一番好きな漫画です。架空のモンスターをグルメ漫画さながらしっかり調理して食べるって斬新さだけでなく、ストーリー運びが見事なのですよね。

以下、ネタバレ多数です。

ダンジョン飯 11巻

前巻の最後で多種のドラゴンに襲われパーティは全滅寸前に。ただ一人生き残ったライオスは実に彼らしい機転で竜たちの猛攻を掻い潜り、翼獅子の助けを得て狂乱の魔術師シスルを倒します。その際、朦朧としたシスルは近くに倒れていたマルシルを蘇生して昏睡状態に。

そうして復活したパーティは勝利の美酒に酔うも、翌朝にはカナリア隊の来訪を受け、ミスルン隊長に追い詰められたマルシルは翼獅子の封印を解いて自らが迷宮の新たな主になります。とはいえ魔物の知識に欠ける彼女にとってその役割は荷が重く、迷宮内の生態系は崩壊状態に…。

なお、1,000年間も熟成させシスルの欲望を喰らった翼獅子はライオンの頭部と翼を持つもヤギのような大きな角と屈強な人型の四肢を備た姿で封印からの復活を遂げます。ただし、ミスルン隊長の猛攻で切り刻まれようともノーダメージなので肉体は便宜的なものなのでしょう。

謎なのは翼獅子の力。あらゆる欲望を叶えてくれるらしいけど、できることは力を振るう人次第。ファリンを元の姿に戻すことできず、「代わりのファリンを作るんじゃダメなのか?」と言い出します。それならできるわけだ。

そういや、かつてミスルンが別の迷宮の主人になった際、ヤギの姿をした別の悪魔はミスルンの想い人をあてがったりしてたものな。ただし、それが迷宮内にパラレルワールドをこしらえたのか、それとも外界を含む現実を改変したのかは作中ではまだ語られていません。黄金城の世界が存在し、瀕死のミスルンが迷宮内で発見されてたから、おそらく前者だろうけど。

翼獅子らはカナリアからは悪魔と呼ばれているものの本来は善でも悪でもない存在のはず。ただし人の欲望を成長させて喰らうことを好み、結果的に破滅を呼ぶため人類にとっては悪魔も同然ですね。

そして翼獅子はライオスやマルシルに好意を持っているものの、マルシルの「全人種による寿命の差をなくしたい」という途方もない願望を聞いた際などには瞳の形が砂時計型に変わり、不穏な笑みを浮かべます。シスルの強い願いに触れた時も。大好物の欲望のタネを見つけるとそうなるのでしょう。

そうなると気になるのはこの先。どうやってファリンを元の姿に戻すのか。これが魔法の国ザンス的な発想なら魔法の影響力を絶てばモンスターは魔法的な要素を失うのだけど、ファリンは今死んだ状態だからその方法は取れませんよね。

そして迷宮の行方も気になります。魔物のエキスパートであるライオスなら生態系を理想的に維持できそうな気もするけど、彼だからこそ外界と繋がった迷宮の生態系を維持するのは不可能と悟りそうな気も。

11巻は7話収録だから12巻の発売は3月か4月になろうかと。待ち遠しい。

ガンダムGのレコンギスタ

先週、テレビ埼玉の『ガンダムGのレコンギスタ』が最終回を迎えました。

ガンダムGのレコンギスタ
2014年の作品らしいけど、遅ればせながら今になって見た私の感想は「何じゃこりゃ」です。当初「軌道エレベータが登場するので面白いかも」と思って見始めたのだけど、実につまんない。いや、良し悪しで評価してはいけないな。言い直します。「私の好みには合わない」ってことにしましょう。

まず、話が飛び飛びで説明もないのでストーリーを追う気が失せます。よって各陣営がどういう理由で対立しているのか、何を目指しているのかよく解らないまま終わってしまいました。軌道エレベータにしても大して見せ場はなかったし。

でも、それが富野由悠季作品なのかなとも思います。ご自身も以前「自分の作品の大半は駄作」と言っていたから、そこにまた一つ付け加えてしまったかも。

でも、ロボットアニメの意義は、良作を送り出すことではなく、関連のおもちゃを売ることだろうから、そちらで成功したのなら合格なのかもな。

我が家のペット

最近、自宅アパートの玄関内にヤモリが住み着くようになりました。体長7cmぐらいです。どこから入り込んだのだか。うちは築浅で割と密閉度が高いのに。

我が家のヤモリ

ひょっとして3年前にマクタン島から連れ帰ってしまった個体かも。だったら嬉しいなぁ。確かめようがないけど、ともかく大歓迎。私は爬虫類好きだからペットみたいなものです。残念ながらなつくことはないけど。

ただし心配なことが一つ。餌がちゃんと獲れるのかと。この種のヤモリはゴキブリやシロアリが好きらしいけど、このアパートはそれらはおろか虫自体があまり出ないので。ごく稀に5mmぐらいの小さい蜘蛛が見つかるけど、それで食いつなげるだろうか。