東京の時代の終わりの始まり

新型コロナウイルス拡大を受けての緊急事態宣言が延長されました。しかも5月31日に終了できるかは不明です。とりわけ東京では医療現場が逼迫しているので、順調に新規感染者が減っても個々の入院患者の治療が長引いたりすれば、東京だけ再延期となる可能性もあります。しかも、場合によっては都内の患者を他県にお願いせざるを得なくなると。他県が快く受け入れてくれるかは解らないけど。

そこで思い出したのが超高齢化。あれも東京に迫り来る不可避な社会問題です。

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東京一人勝ちの要因である一極集中は、言い換えれば「後期高齢者予備軍を全国からかき集めた」に他なりません。そのため東京では地方に遅れて、かつ地方よりも大規模な高齢化が始まり医療機関・介護施設の不足が深刻になります。

今回のコロナ禍、そして近い将来の超高齢化に対して臨機応変に医療体制を拡充できればいいのだけど、そう簡単にはいきませんよね。現状、PCR検査すら増やせないのだし。

東京で医療・介護を始めとるす社会のあちこちに綻びが出始めて人々が地方に目を向けるようになるのは団塊の世代全員が後期高齢者になる2025年頃からと見ていたけど、それが早まるかもしれません。

とはいえ、よほどの大災害でもない限り東京に取って代わる地方都市が現れるとか、400年以上ぶりに首都を関西に移せという気はないけど、コロナ感染者が飛び抜けて多いこと一つとっても東京一極集中を緩和させるべき時に来ているのだと思います。