昭和天皇物語

『昭和天皇物語』なる漫画の単行本第1巻が発売されたので読みました。ビッグコミックオリジナルで連載されているようですね。

昭和天皇物語

今上天皇の退位が近くなったことで企画されたのだろうけど、よもやこのテーマの漫画が世に送り出されるとは思ってもみませんでした。何というか、おそれ多いタブーの領域だと勝手に思っていたもので。

でも、映画『日本のいちばん長い日』では本木雅弘さんが演じていたし、考えてみれば昭和天皇は我が国の近代史が誇る最大の偉人なので、むしろ後世に積極的に伝えるべきでしょう。

第1巻の冒頭はかの有名なマッカーサー司令官との会談で始まります。敗戦国の王として命乞いをするどころか、 自らが戦争の全責任を負うと申し出られたことで、マッカーサーがいたく感銘を受けたいという。昭和天皇のこのお言葉がなければ天皇制は廃止され、その後の日本はもっと主体性のない国になっていたかもしれません。

さて、物語は昭和天皇が皇太子になる前、明治時代後半の幼少期から描かれています。我々は昭和天皇が高潔なお人柄だったことぐらいしか存じ上げないので、非常に興味深いです。当然ながら今後青年期に差し掛かり、20歳で摂政になり、25歳で天皇に即位され、その間には関東大震災が、その後も太平洋戦争、そして戦後の復興など激動の時代が天皇中心に描かれていくのでしょう。

作者および編集者は、この漫画の連載をやるからには膨大な資料を読み込み、各方面に綿密な取材を敢行しているはず。よって逸話やセリフの細かいところまで史実なのか、あるいは多分にフィクションで補正されているのかは私には解らないのだけど、ともかく最終話まで読み遂げないといけない作品だと思いました。

平成の終わり

今上天皇の退位の日取りが決まりました。2019年の4月30日をもって平成が終わります。平成31年度はわずか1ヶ月しかないし、来年末の方がもっと受け入れ易かったのだけど…。

小渕官房長官による元号「平成」の発表
AERAのサイトより

とはいえ陛下の身に一大事があれば前倒しになるのだから、是非ともその日まで、願わくばそれ以降も長くお元気でいていただきたいと思います。ちなみに私は今上陛下が上皇となられた後、お一人の魚類学者として、さかなクンらと対談がなされることを密かに期待しています。ネット系のTVで放送してほしいな。

でも、皇太子の誕生日は2月23日だから2019年は天皇誕生日がないのですね。12月23日は「平成の日」として祝日のままになるだろうけど。

さて、幸いなことに次の天皇と皇子はご健在なので、気になるのは次の次。順調に進めば浩宮様の即位年齢が59歳。約30年勤められるとして次が5歳下の秋篠宮様ならご年齢的に僅か数年の在位となりましょう。ならば継承順を飛ばして悠仁様が次なのかな。

また、そうならないことを願うものの次の天皇が早くに重い病にかからないとは限りません。皇子にしてもそうです。やはり悠仁様には早くから皇太子と同等のお立場になっていただいた方が良さそうです。

なお、現時点では幼少の悠仁様の後継者はいらっしゃらないわけで、日本の天皇制は危うい状況にあります。かといって私は女系天皇も認めるべきかには答えを持っていません。

それに、いっそ悠仁様と運命共同体ってのもいいのかなと思わなくもないです。先々男子に恵まれればこの上ない喜びだけど、恵まれなければそれも天命。悠仁様とともに天皇制の役割も終わるという。天皇制廃止を唱える連中と結果的に同じ方向になるのは不本意だけど。

まあ、その頃には私は生きていないし、今の内から議論だけたっぷりしておいて、後の人たちに世相、世論を考慮して決めてもらうのがいいかと。

Vege Rooster

Talassa Dive Resort Rembehのディナーに登場したルースター像。ここのリゾートでは人懐っこいルースターがアイドルだから。すべて野菜でできてます。

食べにくい…。

Tarsier

Tarsier(ターシャ、タルシアー)はフィリピンのボホールのが有名だけど、インドネシアにも生息しています。

こちらはマナドの空港で売っていたぬいぐるみ。瞳がまん丸なので夜バージョンですね。

インドネシアのターシャ

Tarsierは脳みそよりも目玉の方が大きなさるです。

インドネシアの自販機は一発勝負

インドネシアにも空港には飲料の自販機が多数設置されているけど、使い方はちょっと難しかったりします。

ジャカルタ空港の自販機

まず、その機械が受け付けるのは紙幣のみでした。

私は4,000ルピアのポカリスエットを買おうと思って2,000ルピア札を2枚入れようとしたけど二枚目が入りません。どうやら一度に一枚しか投入できない仕様のようです。しかも返金の機構が見当たりません。しかたなく2,000ルピアで買える炭酸入りのお茶を飲むことに。当然甘いし、余計に喉が渇きそうでしたね。

インドネシアの炭酸入りの甘いお茶

で、近くのベンチに座ってその甘いお茶を飲んでいたら、中国人もしくは韓国人とおぼしき若い父子がやってきて、父親の方がやはり自販機に2,000ルピア札を投入。二枚目を入れようとしたけど、当然入りません。自販機には返金方法とおぼしき張り紙が貼ってあるけど、わずか数十円のために返金を求めたりはしませんよね。結局彼は諦めて息子が持っていたジュースを奪い取って飲んでいました。炭酸入りのお茶は飲みたくなかたのかな。

そうやってルピア札をせしめる魂胆かと思えるけどさにあらず。何しろ、その自販機は係員が気づいてリセットするまで誰も何も買えない状態で放置されることになるので。

日本から中古の自販機を輸入して、紙幣の投入機構だけインドネシア仕様に改造した方がいいと思うけど、街中にもたくさん設置できるのでなければ、その投資はペイしないのでしょう。