バンタンデザイン研究所の写真セミナー

12日(祝)、恵比寿で開催されたバンタンデザイン研究所のフォト1日冬期講座に参加してきました。目的は水中写真の腕前を上げるヒントを掴むこと。私も水中ではそこそこ撮れるようになったので、これからは写真そのものの勉強をするべきだろうということで。

バンタンデザイン研究所のフォト講座

でも結果から先に言えば、それは適いませんでした。水中写真は特殊ですからね。バンタンデザイン研究所はファッション業界などに人材を輩出する専門学校っぽいし、私の都合に合わせたマニアックな講座なんかないわけです。まあ解ってたことですが、今は手ごろな写真講座は取りあえず受けてみようと。

この日の講師はプロカメラマンの山田昭順さんで、講座は「Photograph = Photo(光) + graph(画)」という語源の説明から入り、硬い光と柔らかい光の違いなど、多くの時間が光の有効な使い方に費やされました。各種照明機材や傘、スタジオの壁も駆使して、どういう光を当てればどういう写真が撮れるかという実践です。撮ったそばからMacに写して比較しながら見せてくれました。

とは言えせっかく教わったものの、それらを水中写真で応用するのは無理かな。水中で光度計なんか使えないし、そもそもストロボ光は水の層で減退するので、水中ではストロボのTTSに頼らないわけにはいきません。水中のライティングの基本は「浮遊物を写さない」だし、悠長に光源をあれこれやっていては多くの生き物は逃げてしまいます。

さて、4時間の講座が終わった後、案内の紙が配られました。かの有名なパリコレクションのバックヤードも見学できる撮影研修ツアーの募集要項です。費用は60〜70万円。本来はバンタンの生徒限定ですが、若干名の空きがあるので当講座の参加者限定で参加を受け付けるとのこと。締め切りは今月中だそうな。それを聞いて合点がいきました。ツアー参加者を募るために急きょこのフォト講座を作ったのだろう、と。もちろん私は参加しませんが、行きたい人もいたかもしれません。

それでもプロカメラマンの仕事の一端を垣間見ることができ、とても有益な時間でした。14:00〜18:00の4時間で3,000円と有料だったけど十分にその価値はあったと思います。