パノラマ大水槽ダイビングの戦利品

海ノ中道マリンワールドのパノラマ大水槽ダイビングで使った機材が戻ってきました。

ちなみにスーツケース1個の送料は神奈川⇄福岡の往復で3,500円ぐらい。機材をレンタルすると5,000円(しかもスーツのレンタルはない)なので、自分の機材を送った方が良いですね。

さて、パノラマ大水槽ダイビングでは水槽の底に落ちているサメの歯を拾って持ち帰ってもいいことになっています。サメの歯は次々に生え替わるので、生体が生きている限り無限に供給されますからね。

マリンワールド海の中道パノラマ大水槽のシロワニ
見事な歯。これがポロポロ抜け落ちるわけですね
マリンワールド海の中道パノラマ大水槽のシロワニ
水槽ダイビングではこんな接写もできます

私も拾った歯をBCDのポッケに入れて持ち帰り、それが入っていたスーツケースの帰着を心待ちにしていました。 で、その戦利品はこちら。

マリンワールド海の中道パノラマ大水槽から持ち帰ったサメの歯
右端の1本だけ食性が違うサメの歯のようです

意外に小さいですね。大水槽には20種類以上のサメがいて、どのサメの歯なのかは解りません。

たぶん同じサメでも生える場所によって歯の形や大きさが違うはずですが、一番見栄えのするシロワニの前歯は見つけられませんでした。

ジェットスター対エアアジア

先の福岡には成田空港からジェットスターで行き、エアアジアで成田空港に帰ってきました。よって両者の比較を書きます。なお、価格は日々変動するので比較しませんが、往復合計で14,000円ほどでした。良い時代になったものです。成田は遠いけど…。

成田空港の待合室

ジェットスターの方が売店が充実しています。成田空港のエアアジアの待合室は売店が小さい上、品揃えも少なく、しかもそこで買った飲み物しか機内に持ち込めないというルール(少なくとも2012年10月末時点では)ですが、ジェットスターの方は途中にある売店がエアアジアのそれよりも充実しています。

しかも待合室にはテレビが設置されていて、自販機(飲み物、お菓子&パン類、アイスクリーム)もありました。

この半年でエアアジアの待合室にアップグレードがなかったなら間違いなくジェットスターの勝ちです。

ちなみに那覇空港もエアアジアがLCC専用ターミナル(コーヒースタンドと自販機があるだけ)を使うのに対し、ジェットスターは通常ターミナル。那覇空港もジェットスターのほうが有利です。

シート

採用機体は同じA320-200ながらもエアアジアが31列なのに対し、ジェットスターは30列。

ジェットスターの座席表
ジェットスターは30列
エアアジアの座席表
エアアジアは31列

しかも、ジェットスターのシートの方が膝元がややゆったりしています。これはポケットがトレーの上(ヘッドレストの裏側)にあるから。その分トレーは少し低い位置で展開するので、iPadなんかで映画を見ようとすると見下げることになります。

ちなみにエアアジアのシートはこんな感じ。

エアアジアのシート
エアアジアの方がシート間隔はやや狭いです

ただし、ジェットスターのシートにも難点があります。トレー部分の下の革張り(合成樹脂)の箇所に芯が通っていないため、後ろの座席の人が膝を突き立てるとシートにめり込んで腰に当たります。これ、かなり気持ち悪いです。

エアアジアのシートのその部分はポケットになっている上、芯もしっかり入っているので、そのようなことはありません。

機内誌

ジェットスターが日本語の冊子だったのに対して、エアアジアは国際線で使われている英語の機内誌に日本語のページを16ページ付け足したものでした。

英語の雑誌も眺める分には面白いけど、私の読解力では内容を正確に把握できないことも多いので、ジェットスターの方がありがたいです。

福岡空港での発着

福岡空港ではジェットスター、エアアジア共に第一ターミナルを利用します。

なお、福岡空港は、航空会社別ではなく飛び先ごとにターミナルが分かれていて、東京や大阪などへの主要路線は隣の新しいターミナルを使うのですが、LCCは地方空港行きという扱いのようです。

できてから44年が経つ最古のターミナルビルなので構造的な古さは顕著ですが、搭乗時にバスを使わず、ボーディングブリッジから乗り込める点は楽です。

元々ゲートはA〜Dまででしたが、LCC向けにEも作られたようです。

福岡空港第一ターミナルのゲートE
出発案内の掲示板は手で貼るタイプです

路線数

エアアジアの成田発国内線は札幌・福岡・沖縄。対するジェットスターは札幌、福岡、大阪、鹿児島、松山、名古屋、大分、沖縄。3倍差です。勝負にならんです。

私はJALよりもANAに親近感を感じるのですが、今のところはJAL系のジェットスターの方が断然有利ですね。 あとはシートに芯さえ入っていたなら文句なしです。それと預け荷物のカーゴを丸ごと紛失するようなことさえなければ…。

借金おっかねぇ

私は見たことのないアニメの類いはなるべく見ないようにしています。続きが気になってしまうから。

でも連休なんかがあるとJ:COMをザッピングしてる内に印象的なシーンに当たって、うっかり見入ってしまうのですよね。そして全エピソードを見なければ気が済まなくなると。今年の正月は『夏目友人帳』でした。そしてゴールデンウイークは『賭博黙示録カイジ』。

博多の東急ハンズでは夏目友人帳のニャンコ先生グッズがたくさん売ってました。地元だしな(正確には熊本ですね)

逆境無頼カイジなるほどカイジは実写映画化もされるだけあって物語としては面白いのですが、主人公のカイジが借金と博打で芋づる式に身を持ち崩していく様(大勝負ではしっかり勝つのに…)は、おっかなくも感じます。私はギャンブルには関心がないし、あっても現実にはあれほどの恐ろしいことは起こり得ないにせよ、大きな借金が人々の心に少なからずプレッシャーを与えるのも事実なので。

身近なところでは住宅ローン。人生も中盤ともなると同年代の友人知人の中には住宅ローンを持った人がたくさんいたりします。地方出身だったり、都合のいい実家を持たない者にとっては一大テーマなのだし、終の住み処を得んとする、まことに堅実な生き方です。

それに「賃貸住宅の家賃を払い続けるくらいなら手に入れたい」という考え方も解らなくはないです。近年は独身女性が20代、30代の内からマンションを購入するケースが増えていると聞ききますが、それも良いでしょう。

でも、私はこの先「大きなローンを抱えていたら負け」っぽいことになりそうな気がするのですよね。いや「負け」という言いかたは不適切か。「これまで以上に窮屈な生き方を強いられ兼ねない」と言い換えましょう。

例えば最近長期金利が上がりかけました。一応落ち着いたものの、この先の上昇は避けられないとも言われています。そして住宅ローンの9割は変動金利で借りてるそうで。その立場にある人は要警戒ですね。

一般的にインフレ下では借金の負担感は軽くなるものですが、それは経済の成長があってこそ。悲しいかな、この国では既得権を損なう改革は遅々として進まないので、社会保険料や電気代は上がる一方だし、円安で輸入物価も先行して上がり、来春には消費税も増税される予定。歴史上、不況下の増税で経済が良くなった前例はないので、アベノミクス景気とやらも人々の懐が潤う前に腰折れする可能性は十分に考えられます。というか、きっとそうなるのではないかと。

新産業の芽もことごとく摘み、実質破綻状態の東電の競争相手すら未だ現れないこの国が消費増税を急ぐのは自殺行為だ。

他にも今後は製造業界が縮小してサービス業の従事者が増えていきますが、新しい商業ビルが建ってもテナントの顔ぶれは組み合わせが違うだけでどこも似通っています。ってことは企業間の競争も起こりにくいので、グローバル化うんぬんを抜きにしてもユニクロの柳井さんが言う「わずかな年収2千万円と大勢の100万円の層に別れる」という未来にじわじわと近づいていくことでしょう。不本意でも、より低収入の業種、職種への転職を余儀なくされる人が多くなります。

そうして所得が大きく減ろうものならローン返済にも窮することに。急場凌ぎの借り入れが膨らもうものなら、カイジのように命がけのギャンブルに手を染めて奈落の底に…。まあ、その前に破産か。

アメリカのように不動産自体を手放せば残りのローン返済も免除されるシステムなら話はいくぶん単純なのですが、日本は脱落者を容赦なく叩く社会なので…。

もっとも置かれた境遇と考え方は人それぞれ。たとえ不況下でも堅調な企業や職種は多々あり、順調に所得を伸ばせる優秀な人々も少なからずいるわけだから。

でも私には「持たない生き方」の方が性に合っています。どんな経済環境下でも他者との競争に勝ち、十分かつ安定的な所得を得続ける自身なんかないし、いつまでも現役として働いていたいとも思わないので。何十年分もの借金額と所得を減すわけにはいかない重圧、そして繰り上げ返済に躍起になる人生なんてとても耐えられそうにありません。

それに、あと20年も経った頃には人口減によって不動産はまばらに余っていそうだし、そうなっていく過程で資産価値も二極化することを考えれば、私でも手を出せそうな郊外や中古の物件は微妙です。いよいよ沖縄かフィリピンあたりに移住すべく売るか貸すかしようにも、満足に値がつかないなんてことは十分あり得ます。

うん、そういうわけで今後も住宅購入なんかは考えずダイビングに行くことにします。その時々で分相応の生活ができるのが持たない生き方の利点ですよね。

福岡市動物園

私は動物園や水族館が好きです。もちろん海の中や磯も。なにしろ本物の生き物に遇えるから。

一方で遊園地やテーマパークの類いにはちっとも心を動かされません。特にナントカランドで人間大の二足歩行ネズミやらアヒルやらを相手に誰かが狂喜している様なんぞを見ると、つくづく冷めてしまうのですよね…。まあ、連中はカテゴリ的には動物ではなく芸人枠だし、他人が何を好きでも構わんのですが。

さて、水族館ダイビングの前日、19:00からのスキルチェックまでに時間があったので、約25年ぶりに福岡市動物園に行ってみました。ここの動物園ではマグカップで水を飲むゴリラが有名だったものの、一昨年お亡くなりになったそうで。残念。

福岡市動物園のゴリラ
別のゴリラ。物思いにふけっているようでした

30数年前はアジアゾウにビスケットを手渡しできた(子供の手の先までゾウの鼻が伸びてきていた)のですが、さすがに現在では観客の手が届かない距離での展示に変わっていました。

印象的だったのはカバ。ときおり鉄柵越しながらも手が届く距離まで近寄ってきます。どうやら飼育員さんになでてもらうのが好きなようです。パノラマ大水槽ダイビングもそうだけど、福岡では生き物との距離が近いよなぁ。

福岡市動物園のカバ
目を細めるカバ。右下に飼育員さんの手が写ってます

そして一番良く撮れた動物はこちら。そう、レッサーパンダです。

福岡市動物園のレッサーパンダ

福岡市動物園のレッサーパンダ

ずっと木の上にいたものの17:00の閉館間際に下りてきて、運良くカメラ目線の写真が撮れました。なかなか凛々しい顔立ちをしていますよね。

パノラマ大水槽への道

海ノ中道マリンワールドのパノラマ大水槽ダイビングに臨むには、事前にスキルチェックを受ける必要があります。

私は帰省のついでに、前日に所定のダイビングサービスアワーズ(福岡市東区)のプール(水深5m)で受けましたが、千葉、大阪、広島の国富株式会社所有プールでも実施(毎週金曜、土曜の19:00〜)されているので、その方面から行くなら事前に受けておいた方が良いでしょう。福岡にも美味しいものは多いし、そんな用事に現地での時間を割くのも無粋です。

アワーズの建物
アワーズの建物。福岡は午後7時でもまだ明るいです
アワーズのプール
プールの一部が水深5mまで窪んでいて、下の階の円窓から中が見られるようになっています

スキルチェックの要点は以下の通り。

  • 機材セッティング
  • 中性浮力
  • マスク脱着
  • レギュレーターリカバリ

マスク脱着とレギュレーターリカバリは、大水槽でのダイビング中に不意に魚達がパニック状態になって大型魚に体当たりされてマスクやレギュをもっていかれても冷静に対処できるかのチェックだそうな。 私にとってマスク脱着は実に20年ぶり。しかもコンタクトレンズ着用だったので目をつぶって行ったら、一回目は沈み、二回目は浮いてしまいました。水深の維持に視覚は重要ですね。目をつぶると片足立ちが難しいのと同じかな。

レギュレーターリカバリは海でもたまにやる機会があります。一緒に潜った誰かにホースを蹴られてレギュが口から外れることがあるので。

マリンワールド海の中道のシロワニ
確かに2〜3m級のサメにぶつかって来られたら、マスクもレギュも弾き飛ばされそう

それでもOKをもらい、スキルチェックは5分で終了。本当は20分ほどかけてチェックするそうですが、さすがに退屈だし、私は20年選手ってことで勘弁してもらいました。 そうして発行してもらった認定証がこちら。

表

裏

当日、このカードを水族館のインフォメーションスタッフに見せるとダイビング会場に案内してもらえます。

有効期限は半年ですが、一度パノラマ大水槽ダイビングを経験し、継続的に海で潜っている人はその後も有効扱いにしてもらえるようです。思っていた以上に楽しいので、来年あたりまた潜りに行ってみようかな。