マニラ水族館

いよいよゴールデンウィーク突入ですね。水族館なんかも混むんだろうな。でも水中写真の練習なら水族館は不向きです。ダイビング中とは光の具合がまったく違うので。練習目的なら動物園とか植物園とかで純粋に写真の腕を磨く方が上達の早道です。

先月のサウスレイテからの帰り、マニラでのトランジットが7時間ほどあったのでマニラ水族館に行きました。正確には「Manila Ocean Park」だから伊豆海洋公園ならぬ「マニラ海洋公園」か。マニラ空港から北に車で15分ほど移動したところにあります。

マニラオーシャンパークへの道順
画面下の紫色がマニラ空港です

事前にアジア最大級と聞いていた通り、確かに敷地は広いですね。でも、水族館というよりショッピングモールの中に水族館的な要素が組み込まれている感じでした。

マニラ水族館のエントランス
エントランスホール。 ちょっと水族館には見えませんよね

例えばコースの最初の水槽コーナーに行くためには、売店(軽食やおもちゃなど)の前を通らなければなりません。

売店の並び
通路の横には売店がずらりと並んでます。 この写真の左にはウェンディーズの小さなお店も入っていました。 今では再上陸して東京にも3店舗あるから、それほど珍しくもなくなったけど

その後も次の展示に進もうとすると、通路の脇に体感型のゲーセンのコーナーがあったり、シートが乗物風になっている3Dシアターがあったり。さらには雰囲気のいいゴージャスなレストランの厨房(通路から見えるようになっている)の前を必ず通るようになっていて。なるほど、家族連れやカップルの来場者が何かと足を止めて買い物するように作ってあるのでしょう。

展示物はさすがにフィリピンだけあってトロピカルな魚類が抱負です。ニシキテグリなんかも近くのアニラオかどっかで簡単に捕ってこれるのでしょうから。ヒカリキンメの水槽もあったけど、暗室状になっていて夜の蛍風にしか見えませんね。

カエルアンコウ
この色と柄のカエルアンコウ、私はまだ海で見たことがありません。 Wikipediaにイラストが掲載されているタイプですね

もちろん大きな水槽もたくさんあり巨大なハタやノコギリエイなんかも飼育されていましたが、まあ見慣れた日本のオーソドックスな水族館と大差ありません。

他にもアマゾンの魚(ピラルクー、アリゲーターガー、ナマズ類、ピラニアなど)や鯉(有料で餌付けができる)も展示されていました。

淡水エイ
淡水エイの水槽の傍らには常勤の監視員がいました。不用意に手を出して刺されたら死にますからね…

フィリピンってことで世界最大級のイリエワニがいるかと思ったけど、いませんでしたね。残念。

でもまあマニラ水族館、盛りだくさんなので、あんまり期待を高く持たずに行けばけっこう楽しめると思いますよ。

ゴールデンウィークなんか要らん

明日から世間ではゴールデンウィークに突入ですね。私の友人が何人か沖縄に潜りに行きます。羨ましいような、そうでもないような。

シーサー像
一人は石垣島に行きます。楽しいだろうな。新空港がオープンしたばかりだし

羨ましい点はもちろん沖縄に行かれることと潜れること。さすがに沖縄ならもう海も暖かいはず。オリオンビールや泡盛も現地で飲むと格別美味しい気がするし、旅行者も多いので新たな出合いもありましょう。

否定的な点はもちろん「わざわざ高くて混む時期に行かなくても…」という部分。それって馬鹿げた慣習ではないかと。

例えば別の友人の会社では、ここを大型連休にするために、どこかの土曜日が振り替えの出勤日になる決まりだそうな。それって「全社員を同じタイミングで休ませてしまえ」であり「そこ以外では長く休んでくれるな」という上層部の思惑が見え隠れしますよね。そうして「高くて混むときでないと3泊以上の旅行には行かれない」という空気が作られるわけです。

もっとも工場などでは、ひとたびラインを稼働させると電気代やらがバカにならないので、従事者全員が一斉に続けて休むのが効果的なのは解ります。でも、そうじゃない事業者まで横並びのタイミングで休む必要はないはずです。

もちろん私とて休暇が不要だと言うつもりはありません。というか私も目一杯休みが欲しい方ですが、ゴールデンウィークの穴埋めのために強制的に3日間休まされるより、ゴールデンウィークはカレンダー通りでも、他のタイミングで割と自由に使える有給休暇が3日間多くなる方がよっぽどありがたいです。

以前にも書いたけど、最小限の頭数で回るように最適化された企業運営は一見効率的ですが、その煽りで誰かが就労からあぶれれば、不況が長引いたり、治安が悪くなったり、税金が上がったりする原因にもなります。働く方にしても、一人当たりの仕事量が増えて過重労働で心身を病む人も出てきましょう。

ならば、皆が一斉に休むことに必然性がない会社、職種、部署では、強引に連休を長くするようなことはせず、割と好きなタイミングで長い休暇が取れるようにしましょうよ。それで労働力が不足するなら新たな雇用でまかなうと。当然、そうしようにもできないときもあるだろうけど。

小さい子持ちだと事情も違うと思われるかもしれませんが、それも自由に休めないのが前提の価値観ですね。

そう考えると、この時期に固まっている祝祭日のいくつかは邪魔。昭和の日は必然として、こどもの日は祝日扱いでなくてもいいと思います。緑の日なんてものは最低です。憲法記念日も将来憲法が改正されれば動かしていいと思います。6月がいいかな。

ついでに言うと私は憲法改正に賛成です。どう改正するかにもよりますが。護憲などという思考停止は馬鹿げてます。

ああ、言うまでもなく「出勤はカレンダー通りだけど有給休暇も取り難い」というのは最悪です。

世界最小最軽量の一眼レフカメラが発売開始

昨日、量販店でCanon EOS Kiss X7を触ってきました。これ食指が動きますね。私は買えないけど…。

隣に置かれたEOS Kiss X7iと比べても目に見えて小型化されています。例えば、私の手だとX7iは右手の中指、薬指、小指でグリップを握ることになるところを、X7なら中指、薬指だけでOK。余った小指をカメラの底に添えるとホールド感が増します。軽めのレンズなら片手撮りも難なくできそうです。

EOS-Kiss-X7

この小ささは画期的なので、対応の水中ハウジングも夏ごろには各社の製品が出揃うのではないかと。というかこの機種が今後の水中写真のメインストリームになりそうな予感もあります。ミラーレスカメラ並の軽さながら最初から多様な交換レンズが揃っているという点は、他の製品にはない特徴だから。

人気のOLYMPUS OM-D EM-5にしても水中写真用途として考えるとX7の前では大きく見劣りします。他のミラーレスカメラなら尚更です。なにしろミラーレスには光学ファインダー搭載機はないし、ストロボ内蔵じゃない機種も多く(ストロボ無しでは水中撮影はできないし、外付けストロボにも電池が必要)、SONY以外はセンサーサイズも小さいし、何といっても水中向けの交換レンズが揃いません。マウントアダプタを介すれば一眼用のレンズが使えるものの、そうするとX7の重量を軽く超えてしまいます。

よって水中撮影用に一眼レフやミラーレスカメラの購入を考えているダイバーは早まることなかれ。X7用の水中ハウジングの発売を待ちましょう。ワイド、マクロ、スーパーマクロ、動画、何でもOK。フルサイズや上位機種指向の人でなければ、このカメラが最良解になるはずです。

かつては水中カメラといえばNikonだったのが、デジカメの時代になるとOLYMPUSが主役に躍り出ました。でもこれからはCanonの時代かな。多分。

いやあ20年もダイバーやってて、久々に心動かされるカメラに出会いました。

メタリックシュリンプゴビー

サウスレイテのメタリックシュリンプゴビー。

メタリックシュリンプゴビー

メタリックシュリンプゴビー、昨年行ったリロアンではとんと見かけなくなったそうですが、マクタン島近海にはそれなりにいます。

でも、サウスレイテのリトルレンベというダイブサイトの砂地にはわんさか見つかりますね。

よって撮り放題の引っ込め放題。共生するテッポウエビさえ驚かさなければ、かなり寄っても引っ込みません。少しゆっくりと迫ればレンズポート先から10cmぐらいまでは簡単に近寄れるので、ハゼ撮りの練習にはもってこいですね。

Dive Awardのロゴの件

先週土曜日、新生ダイビングサービスDive Award(ダイブアワード)の第一回親睦会が武蔵小杉で開催されました。

同日、Dive Award津田沼店がオープンしたらしいのですが、こちらの親睦会はかつてのコナミスポーツダイビングスクール横浜店、川崎店、新百合ヶ丘店のメンバーが集う会でした。津田沼オープン記念の宴は現地で改めて行われる(行われた?)のでしょう。

Dive Award武蔵小杉店も6月にはオープン見込みだし、今後も毎月ペースで実施すると言ってたので楽しみです。今回も同じテーブルを囲んだ他店出身の初対面の何人かと顔見知り、facebook友達にもなれたし、このシャッフル効果は新鮮でしたね。いつもの顔なじみのそばに座らなくて良かった。

さて、飲み会の席で行われたビンゴ大会では私は景品にありつけず、残念賞のDive Awardステッカーを貰いました。きっとお店では配ってると思うけど。

ステッカーの絵柄はもちろんDive Awardのロゴマークそのもの(↓)。

logo

これ、1匹ずつ色とポーズが違う9頭のイルカ(たぶん多様性とか寛容の象徴の意かな)が顔を寄せて会話しているような楽しげな雰囲気を演出していますが、そこには盲点が。フルカラーにしたためにグッズが作り難い(インクが4色必要なので高価になってしまう)のですよね。事実、ビンゴの景品のオリジナルTシャツも「DIVE AWARD」と文字が書かれただけでした。

かといって1色刷りだと寂しいし、解りづらくなりますよね。試しにグレーおよびモノクロ色刷りにするとこんな感じ。

logo-1color
logo-1color 画面表示やプリントアウトならグレーでも良いけど、グッズを安価に作るなら1色の方がリーズナブル。 でもそうするとカラーのときの雰囲気やメッセージ性は一気に損なわれてしまいます。

その上、イルカ達がデフォルメされていないため、縮小すると絵柄がイルカに見えなくなります。

logo-1color-s
それを縮小するとこう。 何かの花びらか椰子の木のてっぺんみたいだ…。

商用印刷物のデザインをかじった人なら、この絵柄は応用が利かないことを直ぐに見抜いたのでしょうが、Dive Awardの面々は当然ながらダイビングビジネス畑の方々。ならばコンペの応募作品からこれを選んだのは無理もないか…。

でも、ダイビングサービスにはオリジナルグッズがあった方がいいので(旅先の海で知らない人と話す切っ掛けになったりするから)、このロゴはメイン扱いにして、グッズ展開&プリントに添える用(1色刷りでも使える)の第2ロゴ、もしくはイメージキャラクターの類いを決めるべきかな。

まあ、次回の飲み会のときにでもスタッフに進言してみましょう。Dive Award初期メンバー限定グッズなんて作ってもいいかもしれないし。