タツウミヤッコ

サウスレイテのタツウミヤッコ。

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実はタツウミヤッコ、初めて見ました。というか存在すら知りませんでした。よもやこんな魚がいようとは。この無駄に見える横にはみ出た飾りは漂う海藻の擬態かな。

他にもヨウジウオはオイランヨウジを含めたくさん見かけるし、もちろんピグミーシーホースやニシキフウライウオも。とにかくサウスレイテにはヨウジウオ科の魚が多いです。

スレンダーパイプフィッシュ

サウスレイテのスレンダーパイプフィッシュ。

スレンダーパイプフィッシュ

よく似たマッシュルームコーラルパイプフィッシュとの見分け方は、目の横に赤い模様があるかどうかと訊きました。

でも、ざっと調べると「スレンダーパイプフィッシュ」は通称名で、正式名が「マッシュルームコーラルパイプフィッシュ」という説も。確かにスレンダーパイプフィッシュは大ざっぱな呼び名だし、そのんな気もします。

まあ、ともかくマッシュルームコーラルに住む白蛇みたいなパイプフィッシュです。

Adobeからのアンケート

Adobe-Creative-CloudAdobeからアンケート調査の依頼が届きました。普段ならこの手の面倒ごとは無視するのですが、今回は当たれば嬉しい額のQUOカードが提示されていたので答えることに。当選倍率0.019倍だけど。

指定のサイトにアクセスすると、使っているAdobe製品についてあれこれ訊かれたものの、どうやら核心は「あなたはどうなればサブスクリプションに参加しますか?」みたいでした。なるほどAdobeは最近パッケージ版を廃止してダウンロード販売のみにしたし、次のCreative Suite 7をどう展開するか思案中なのでしょう。

そのAdobeのサブスクリプションプラン『Adobe Creative Cloud』は、月額5,000円(Adobeの旧製品ユーザーは初年度3,000円)ですべてのAdobe製品の最新版が使えるというもの。Cloudといいつつアプリはローカル環境にインストールするのでオフラインでも使えるし、便利そうなクラウドサービスもいくつか提供されます。一見するとお得です。

でも、実際のところ使うアプリは各人で偏るのですよね。私のようにUIデザインやドキュメンテーションが専門なら、Illustrator、Photoshop、InDesign、それにAcrobatがあれば十分。その他のビデオやらオーディオ関連、あるいは動的なWebサイトの構築、運用支援といった分野のアプリは使う機会すらありません。

中にはDTPもDTMもビデオもWebも何でもござれって人もいるのかもしれませんが、残念ながら私は違います。そのためAdobe Creative Cloudには加入していません。

Adobe CSのアップグレード周期が2年で、CS5→CS6へのアップグレード代は約10万円だったので、「月5,000円ずつの12万円ポッキリでどれでも使い放題」は割高です。

しかもサブスクリプションだと、契約を止めたらアクティベーションが通らなくなるので、以後は過去の制作データをいじれなくなります。でも、買い切りなら以後のアップグレードをパスしても互換データを半永久的に扱えます。その両者は「近所の漫画喫茶の会員証を持っている」と「こち亀の全巻を持っている」ぐらいの違いがあります。

というわけでAdobeの「あなたはどうなればサブスクリプションに参加しますか?」には以下のように答えました。

  • Illustrator、Photoshop、InDesign、Acrobatだけで半額以下のプランが提供される
  • 任意の数のアプリだけのセットで割安なプランが提供される

古い小話の「1個1,000円のメロンが2個なら1,500円。どうだ?」「じゃあその500円の方を1個ください」ってなもんです。

桜満開

東京では昨日あたりが桜の満開だったようですね。

でも私はソメイヨシノにはちっとも心を動かされません。どうにも人工的な代用物の氾濫に感じて。あれってほぼ全てがクローンですよね。写真に撮ってもほとんど白い花びらがぎっしりってだけだし。まあ酒盛りの理由としてはマシな方か…。

こちらは派手な桜に似た色合いのシーファン(ウミウチワ)。ピグミーシーホースが住み着いてるやつです。

ウミウチワ
ピグミーシーホースを探せ。写ってないけど

撮影を続けていると花びら状のポリプが次々と閉じてつぼみになるので、開いたポリプといっしょにピグミーシーホースを撮りたいときは時間との勝負です。

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EOS M vs. EOS Kiss X7

先日、Canon EOS Kiss X7(およびX7i)が発表されました。

Canon-EOS-Kiss-X7

毎年モデルチェンジされるEOS Kissシリーズ。今年の一番の特徴は小型軽量化でしょう。EOS Kiss X7はEOS Kiss X6iと比べて150g、高さで9.1mm、横幅も16.3mmも小さくなりました。

EOS Kissサイズ比較

ちなみに私の水中カメラはNikon D7000(690g) + AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED(750g)なので合計1,440kg。同等の組み合わせってことでCanon EOS Kiss X7(370g) + EF100mm F2.8L マクロ IS USM(625g)だと995g。500g近くも軽くなります。

いや、重要なのは重さよりもサイズでしょう。なにしろ水中だとカメラセットが大きくなるほど水の抵抗を受けやすいので、うねっていたり足場がないところでのマクロ撮影(片手を体の固定に取られてしまう)では断然不利です。重さの方は水中ハウジングの作りによって左右されるところも大きいし。

よって水中ハウジングを小さく作れるEOS Kiss X7を羨ましく思います。まあEOS Kissシリーズはエントリモデルで私のD7000は中級機という違いはあるのだけど。

さて、EOS Kiss X7が出たことで気になるのが同じCanonのミラーレスカメラEOS Mとの比較。重量ではEOS Mが262gでX7が約370g、その差108gです。

そして2013年3月時点でEOS M用のEF-MマウントレンズはEF-M18-55㎜ F3.5-5.6 IS STMとEF-M22㎜ F2 STMの2本だけ。水中撮影に適したマクロレンズもフィッシュアイレンズもありません。

よって、ミラーレスではない一眼用のレンズを使うならEFマウントアダプタも必要になり+110g。加えてEOS Mには外付けストロボも要るのでさらに+50g。何のことはない、満足な水中カメラセットを構成するなら、EOS MはEOS Kiss X7よりも少々重くなります。

また、ミラーレスカメラを買った私のダイビング仲間は、総じて「一眼にしとけば良かった」と言います。例えば体長2mmのダンゴウオの幼魚などを撮ろうにも詳細なピント合わせが難しいのだとか。

よって水中写真(特にマクロ)を撮りたいダイバーならEOS MよりEOS Kiss X7の方が適しているでしょう。

昨日のエントリーではEOS Mを「ミラーレスカメラの本命」と書きましたが、それはあくまでもミラーレスの中での話。水中ハウジングの登場はまだ数ヶ月先になりますが、EF-Mマウントレンズの充実よりもよほど早いはず。

私ならEOS MよりEOS Kiss X7を勧めます。光学ファインダーもあるし、位相差オートフォーカスも使えるので、妥協の多いミラーレスと比べて何かと有利な点が多いから。