水中カメラを再検証

沖縄でGallery Hの及川さんに「そのクローズアップレンズ(UCL-330)は逆効果なのでは?」と問いかけられました。おぅ、そうなのか?

続けて「僕は使ってないからはっきりしたことはわからないけど…」とも言われたものの、彼はダイビングサービスの主催者兼ガイド兼プロカメラマン。しかも理工系の学位も持っているような理論派です。決して無根拠とも思えません。そこで帰宅後に調べることにしました。

私の水中カメラのレンズは105mm マイクロ。主にハゼを撮ろうとこのレンズにしたものの、次第に関心がエビに移り、焦点距離が長い分、やや持て余し気味ではあります。60mmにしとけばよかったかな。

恩納村のヤシャハゼ
恩納村のヤシャハゼ。105mmマイクロレンズはハゼ撮りには重宝するのですが…

105mmマイクロレンズは最短撮影距離が31.5cm。よってハウジングに入れた状態だとレンズポートの先端から20cmぐらい先まではピントが合わないと思っていたものの、正しくは13.5cmまででした。意外に寄れたわけです。どこで記憶違いをしたのか…。

だったら確かにUCL-330で最短距離を縮めるのはナンセンス。陸上ながら試してみても、ほんの僅かしか接近効果はないようです。無駄な努力をしていたのか。及川さん、気づかせてくれてありがとう。

ならば、これからはUCL-165M67を一枚持って入ればいいわけです。こちらはUCL-330の2枚分で、撮影距離の短縮にも効果があります。

ああ、UCL-330もUCL-165M67に重ねて3枚相当にすれば使い道もあります。被写体はクマノミ類の卵とかに限られそうだけど。

トウアカクマノミの卵のどアップ
UCL-330とUCL-165M67を重ねると、肉眼では点にしか見えない2mm長の卵もこんな風に写ります (トリミング無し)