Nikon 1かCanon EOS Mか

アンサー野本の水中天国 Vol.15が公開されています。今回紹介するのはZillion製のNikon 1 J1/J2用水中ハウジング。9月発売だそうな。

このハウジングで注目すべきはマウントアダプタを介して一眼レフ用のAF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G EDレンズが使えること。Nikon 1はセンサーサイズが小さいため、162mm相当の画角で写せます。水中天国でもゼブラガニのどアップなど多津丸さん撮影の作例が紹介されていますね。

ちなみに私のカメラ(Nikon D7000)はAPS-Cなので105mm Microレンズで157mm相当。より大きくて重いレンズを使いながら倍率では負けてます。

しかも60mm Microレンズなら105mmより10cm以上被写体に接近できるため、私が知る限りNikon 1 J1/J2は最大の撮影倍率が得られる水中カメラセットです。もちろんコンデジでズームを掛ければもっと拡大して写せるものの、その場合は手ブレも拡大されてしまいます。私の過去の経験だと3倍ズームが限度でした。

さて、来月にはCanon EOS Mが発売になります。こちらもマウントアダプタを介して一眼レフ用のEFマウントのレンズが使えるようになっています。ならばEF-S60mm F2.8 マクロ USMレンズあたりをセット可能な水中ハウジングが発売されるでしょう。差し当たりNauticamの製品はDEMA Show(11月の14日〜)でお披露目かな。

ただし同じ60mmクラスのマクロ(マイクロ)レンズでもCanon EOS MのセンサーはAPS-C(Nikonのそれよりはやや小さい)なので96mm相当。EF100mm F2.8L マクロ IS USMを使えば160mm相当になりますが、60mmの場合よりも被写体から10cm余計に離れなければなりません。

もっとも、撮影倍率が大きいということは、レンズで捉えた像の中央しか記録できないということの裏返し。せっかく周りが良いボケ味をかもしだしていても容赦なく捨てることになります。

よって、この二択の場合にどちらを選ぶかは写真撮影の指向、スタイル次第。

  • 価格優先 ⇒ Nikon 1 J1/J2(Canon EOS Mはダブルレンズキット以外はストロボ別売)
  • スーパーマクロ指向 ⇒ Nikon 1 J1/J2
  • 画質優先 ⇒ Canon EOS M
  • 先々、フィッシュアイレンズで動画も録りたい ⇒ Canon EOS M (Nikon 1ではせっかくの外側の湾曲を捨ててしまう。超広角の中央だけを写すのはナンセンス)

といった感じでしょうか。私なら高画質かつ何かと無難なCanon Mを選びますが、もちろん好き好きです。いや、Canon EOS Mの将来機種を待つかなぁ。きっとEVF(電子ビューファインダ)付きの上位機種が出ると思うので。

ちなみにNikon 1 J1/J2にはNikon純正の水中ハウジングも発売されますが、レンズポートが固定なので気合いを入れて写真が撮りたければ止めた方がいいでしょう。

偽ギンガハゼ

今週末の沖縄、強烈な双子台風に見舞われそう。特に15号の方は940hPaかそれ以下の勢力でもって本島の西海上を抜けていきそうな感じです。台風が去ってもしばらくは濁りやうねりが残るのでしょうね。

聞くところでは、実は8月は個人経営のダイビングショップは割と空いているらしいのですが(混んでると思って8月は避けられがちなため)、そういうのを狙って予定入れなくてよかった…。


こちらは先日のリロアン(マクタン島の北西の方)で撮ったシュリンプゴビー。

フタホシタカノハハゼ
ギンガハゼだと思ってたものの…

黄色いし顔に斑点もあるので、てっきりギンガハゼだと思って撮っていたのですが、写真を見返してみるとどうにも違和感が。そう、背びれの模様が明らかに違います。 ギンガハゼなら頬っぺだけでなく背びれにも斑点があるはずです。

ギンガハゼ
前日に撮ったギンガハゼ。模様だけでなく背びれの形も違いますね

図鑑で調べたら、上の写真の魚はフタホシタカノハハゼという種類らしいです。

私は先にギンガハゼを覚えたので、何だか偽ギンガハゼっぽく思えてしまいますが、まあギンガハゼが偽フタホシタカノハハゼとも言えましょう。

なお、フタホシタカノハハゼの腹びれはなかなか美しいです。

フタホシタカノハハゼ(正面)
フタホシタカノハハゼ(正面)