人の好みは千差万別

週末、かつてのダイバー仲間との飲み会がありました。メンバーの大半とはご無沙汰だったものの、皆元気にダイビングも続けていて何よりです。

ただし、会うことのなかったここ2年ぐらいの内に私の立ち位置がマクロに定まったのとは裏腹に、彼らの多くは典型的なワイド指向。「粟国島でギンガメアジのトルネードが…」「ハンマーが…」「イソマグロの群れが」などと話していましたね。

一人なんかは私に対して「外国にまでマクロダイビングに行く気持ちが解らない」とも。彼には「南国リゾートは大物を見に行くべきところ」という認識のようです。

でも私にしてみれば、マクロ生物を見るため、写真に収めるためにフィリピン、マレーシア、インドネシアあたりに出向くのは至って当然のことなのですが。ギンガメなんかはどこで見ても代りばえしないと思うし。

私の代表作のカエルアンコウ
こんなにキュートなカエルアンコウの幼魚よりも…
バラクーダのトルネード
バラクーダのトルネード写真なんかに食いつかれては悲しいものがあります

もちろん誰が水中の何を好きだろうが構わないわけです。スキューバダイビングはそれだけ奥行きが広いレジャーということでもありましょう。

ただまあ、そうまで指向性が違ってくると、この先はもう彼らと一緒に潜る日は来ないかもしれません。私の1個の根で60分みたいなマクロフォトダイブにつき合わせれば彼らは退屈するだろうし、私は水中を長々と泳ぐダイビングが大嫌い。地形ダイブに至っては、何が面白いのかまったくもって理解できません。

いや、リロアンやシパダン方面など、マクロもワイドも両方が充実している海だったら折衷できなくはないかな。