OLYMPUS OM-Dは水中ビデオにいいかも

OLYMPUS OM-D E-M5が発表されました。マイクロフォーサーズのミラーレス機ですが、このクラシカルな外観は確かに目を引きますね。

OLYMPUS OM-D

ビューファインダは電子式(144万画素)。タイムラグを最短0.03秒に押さえてあるということで、実機を触ることがあれば確かめてみたいところです。

例によって純正ハウジングも発売されます。前作にあったレンズポート周りのLEDはなくなりましたね。

OLYMPUS OM-Dの純正ハウジング

そして注目なのはミラーレスカメラには珍しくバッテリーホルダー「HLD-6」が用意されていること。

OLYMPUS OM-D+バッテリーホルダー

このカメラは本体に新方式の手ブレ補正を搭載していてフルHD動画(1920 x 1080)も撮れるので、バッテリーホルダー付きで収納できる水中ハウジングを作ってもらえば、ひたすら水中で動画を撮影できます。最近のデジイチのトレンドの一つが動画で、NauticamのNikon D7000向けハウジングもビデオ撮影対応製品(外部モニタにもHDMIケーブルで接続できる)にモデルチェンジしましたし。

水中動画撮影に最適なレンズはこれ(↓)かな?

Panasonic デジタルカメラオプション マイクロフォーサーズシステム用交換レンズ 魚眼レンズ H-F008

それにしてもOLYMPUS XZ-1の後継機はこのタイミングでは発売されないのでしょうか。もともとサイクル的に1年半持たせる予定だったとも聞きますが、そう遠くない内に出さないと他社製品とのかねあいでスペック的に周回遅れ感が強まってくると思うのですがね。

パラワンガイドの得意技

2003年、私が初めてパラオスポートを利用した際のトリップディレクター兼ガイドは巨漢のパラオ人でした。ちなみに彼は日本人女性と結婚して今は千葉に住んでいるらしいです。もともと日本語ぺらぺらでしたしね。北海道出身とうそぶいていたなぁ。

その彼の得意技がナポレオンフィッシュとのハグ。ブルーコーナーの棚上でダイバーに愛想を振りまいていた大きなオスのナポレオンフィッシュを腹合わせに抱きかかえる技です。かつて誰かがゆで卵で餌付けしたと聞きます。よほどその味が気に入ったのが馴染みの彼を見分けると魚の方からすり寄ってきていました。彼がBCのポッケやサーフパンツの裾などから卵を出すふりをするとナポレオンフィッシュの目が釘付けになるのですよね。卵持っていなくても。奴ら、嗅覚は発達していないのかな。

ブルーコーナーのナポレオンフィッシュ
ブルーコーナーのナポレオンフィッシュ 十分に育って額が張り出したブルーコーナーのナポレオンフィッシュ

後年、誰かがそのハグの様子を写真に撮って「サービスという名の虐待」だっけか、そんなタイトルでどこかのフォトコンに入選していましたが、私はそうは考えないのですよね。あれのどこが虐待なものかと。

それって、単なる野生動物との接触、たわむれです。自然界において、まったくもって触れられないものもいれば、割とたやすくさわれる種や個体もいます。もちろんいろんな理由で触れてはいけないものもいますが。でもこれはさかなクンが蛸を抱きかかえるのと大差ないと。あるいはダイバーがハリセンボンやコクテンフグを膨らますのと。

そのナポレオンフィッシュは1m超級まで育ったのですから、そもそも十分に警戒心を持った個体のはず。だいたい海ではサイズのある魚の方が人間の接近には神経質だったりしますし。ゆで卵欲しさかもしれないけど、毎回ハグされていたのだから、彼に心を許して寄って来ていたとも言えましょう。中には人になつく野生動物もいるわけで、虐待なんて言うのは観念的で想像が逞しすぎです。

でもまあナポレオンフィッシュは一応絶滅危惧種だし、誰かれともなく真似してはまずいんで、その意味では慎んだ方が良いかもしれません。

ちなみにナポレオンフィッシュがレッドリストに乗った理由はご多分に漏れず乱獲。種の存続に関して言えば、ダイバーの振る舞いよりも人間の食文化の方がよっぽど残酷なわけです。