SONY α55の水中利用はあきらめよう

私は来春の水中デジ一デビューを画策するにあたって、Nikon D7000を機種選択の第一候補に挙げつつも、より小振りなSONY α55に未練があったのですが、ここに来て思いを断ちきりました。理由は純正マクロレンズの仕様です。

αマクロレンズ

SONYのα用マクロレンズはインナーフォーカスではないのですね。知りませんでした。つまり、水中ハウジングに入れて使うとなると、伸び切ったときの長さに合わせた冗長なレンズポートが必要になり、ポートの径次第では撮像の四隅がケラレるのではないかと。実機で試してないので正確なことは解りませんが。かといってマクロ撮影なのにドーム型や極太のレンズポートというのも…。

もっともαはボディ内手ブレ補正機能搭載なので、シグマのマクロレンズ(インナーフォーカスで全長が変わらない)を使うといった方法はあります。でも、ハウジングが現時点ではIKELITE製(日本では入手しづらい)しかないみたいですし、わざわざオーダーメイドってのも。

いや、そもそもSONYのαが水中撮影ではあまり使われてこなかった理由の一つが、こういったレンズの仕様だったのかなと。もちろんNikon&Canonにシェアで大きく水を空けられていた点が最大理由なのでしょうが。

ならば、香港の新鋭ハウジングメーカーNauticam(ノーティカム)がαNEX-5用ハウジングは開発したのにα55用をスキップしてPanasonic LUMIX GH2用を作ろうとしているのも頷けるというものです。つまり、NEXではないαシリーズはお世辞にも水中撮影用に向いているとは言えないという判断が働いたのだと。

まあ、そこそこの性能のマクロレンズさえあれば、私はNEX-5でも良いと思っています。でも、NEX用のマクロレンズは漠然と来年発売がアナウンスされているものの、どの距離になるのかは不明です。1本しか出ないのであれば、おそらく無難な60mm(35mm換算で90mm相当。マイクロフォーサーズ用と同じクラス)ぐらいなのではないかと。これだと私には足りません。

で、結論。α55(そしてαNEXも…)はマクロ系水中カメラとしては不適格。よって選択肢から外すことにします。

というか、2月の前半にCanon EOS KISS X5なんかが出てなければ、やはりNikon D7000で決まりでしょうね。

なるほどePubが目指すところは…

海上忍氏の『来るべき「EPUB 3.0」を整理する(1)』を読んで、ようやく解った気がします。ePubがどこを目指しているのかが。簡単に言うと「DRMがかけられるWebパッケージ」なのでしょう。

よく知られているようにePubの中身はWebみたいなもの。そしてWebは良くも悪くもモノの価格を失わせました。そして最も顕著なのが情報、次にコンテンツ類。「もはや情報なんかタダで当然」と言わんばかりに無償提供か安価での提供を強いられてしまっています。コンテンツ類も非合法なものまでが氾濫してしまっています。

ならば、Webページをひと塊にして鍵をかけて、お金を払った人にだけが開けられるような鍵をを掛けて売ろうと考えるのも当然。いや、海上氏の記事にはDRMの話は出てきませんが、ePub規格の背景にはきっとそんな思惑が働いているんじゃないかと思います。

で、私の個人的な予想はこうです。

確かにePubはデファクトスタンダードとして広く普及する。
けれども玉石混交、無軌道に枝分かれして次第に収集がつかなくなる。
Webがそうだったように。

Nikon D7000用ハウジングがもう一つ誕生

老舗の水中ハウジングブランドNautilusからもNikon D7000用のハウジングが登場するようです。

Nautilus製D7000ハウジング(前面)

Nautilus製D7000ハウジング(背面)

お得意のアクリルハウジングですね。価格は以下の通り。

TypeS:¥98,000
TypeDX:¥149,000
TypeEX:¥169,000

3モデルの仕様の差が解らないのですが、いずれにしてもNauticam(ノーティカム)の1/2~1/3の価格と魅力的。

とは言え、このクラスのカメラには、もっと堅牢な印象の金属ハウジングが相応しいような気がしないでもありません。

そして、NautilusからはPanasonic LUMIX GH2用の水中ハウジングも出ますね。

Nautilus Nikon D7000用ハウジング(前面)

Nautilus Nikon GF2用ハウジング(背面)

こちらはPanasonicでは一応フラッグシップ機の位置づけですが、そこはお手軽さ優先のマイクロフォーサーズ。アクリルハウジングでカジュアルに行くのもいいかもしれません。今のところお値段の表示がないもののNauticamよりは圧倒的に安くなるはずです。GH2の評判はすこぶる良いみたいですし、既存のレンズで納得できるなら、良い選択肢のように思います。

最後に、NauticamのCanon 60D用ハウジングは発売予定が2月にずれ込んだようですね。

Nauticam 60Dハウジングのバナー

ならば同社のGH2用は4月ごろかな。

Nauticamハウジングの新製品はLUMIX GH2用!

12月10日発売の月間ダイバーP.119にさらっと予告が掲載されていました。Nikon D7000用ハウジングが発売となったNauticam(ノーティカム)の次回作はCanon EOS 60D用、その次はPanasonic LUMIX GH2だそうな。「世界最速AF」ってやつですね。私が期待するSONY α55はスキップされたのでしょうか…。

LUMIX GH2

D7000用ハウジング、税込330,750円ですか。
カメラがほぼ同じサイズのNikon D90用が262,500円、ギミック的にほぼ同じハウジング構造のCanon EOS Kiss X4用が273,000円だったのと比べると予想以上に高価でした。
原材料の価格が上がっているのでしょうかね。

さて、そうなると購入候補としてLUMIX GH2も検討しなければなりません。ちなみに60Dは別段D7000に勝るものではないと思うので却下。

マイクロフォーサーズはセンサーサイズ的にAPS-Cに劣るわけですが、そのあたりは置いておくとして(きっと自分には十分なレベルなので)、一番気になるのは対応レンズ。具体的には35mm換算で100mm以上の中望遠マクロレンズの有無です。

早速調べてみたところラインナップにあるマクロレンズは45mm F2.8のみ。35mm換算で90mm(APS-Cは1.5倍だけどマイクロフォーサーズは2倍)なのでハゼなんかを狙うにはちょっともの足りません。あんまりレビュー結果もよろしくないようですし…(AFの速度が遅く、MFも厳しいそうで)。

別途60~75mmクラスのマクロレンズが発売されるのを期待したいところですが、来年2月ごろには間に合わないかな。まあ、でも既にマクロレンズが一本あるだけでもNEXよりは有利ですね。

お値段はSONY NEX5よりもサイズがある分だけ高くなるでしょう。原材料費が上がっているなら18~20万円くらいになるのではないかと。今のところD7000に軍配が上がりますが、GH2も一応動向を気にかけてみようと思います。

SONY α55にも水中ハウジングが出ないかな?

来年、水中撮影用にデジタル一眼カメラを購入するにあたってはNikon D7000を第一候補に挙げつつも、実はまだSONY α55に未練があったりします。なにしろD7000よりも筐体もお値段も小さくまとまっていますので。それに私にとっては初めてのデジ一。もしα55の画質がD7000に及ばなくても、きっと満足してしまうでしょうから。 α55 さて、α55用のハウジングとしてはSeatoolが早々に開発意向をアナウンスしたものの、続報はまだ出てきていません。DEMA SHOWへの出店などで人員を取られたりして、捗っていないのでしょうかね。 で、他にも無いものかとネットを探してみたところ、どうやらIKELITEが出しているようです。

IKELITE α55ハウジング(前面)

IKELITE α55ハウジング(背面)
カメラの底にあるインジケーターっぽいギミックは何なのだろう?

相変わらず物凄い造りだとは思います。なにしろ透明ポリカ製の箱の中身がスッカスカで、何とも大振りなハウジング筐体にでき上がっていますので。ああ、でもひょっとしてその分の浮力が上手く効いて水中では扱いやすいなんてことになっているのかもしれませんが、どうでしょう?

お値段はボディ$1,500、100mmマクロ用のレンズポートが$175なので計14万円とちょっと。実に素晴らしい。もしNauticam(ノーティカム)などアルミ削り出しのメーカーが出すなら、この2倍ぐらいしそうですし。

とは言え悲しいのが国内で扱っているお店がなさそうなこと。ハワイ辺りに出向けばフツーに買えるのでしょうかね?

でも、さすがにこのクラスのハウジングの場合、現地購入や個人輸入するには不安が大きすぎます。ちょっとしたパーツの摩耗で水没して、修理に出そうものなら往復2~3ヶ月待たされて、しかも高額な修理代を請求されたなんてことになると目も当てられませんし。どこかIKELITEの国内販売代理店を買って出てくれませんかね?