この原油高は何とかならんもんか

数日前、セブのダイビングショップの女性スタッフから「そろそろまた来ない?」というキャバ営業みたいなメールが届きました。今年は震災の影響などでマリンダイビングフェアに出展しなかったためか、どうやら閑散としているようです。

そのショップがあるマクタン島の近海は大物には期待できない反面、マクロ派はたっぷり堪能できる豊饒なポイントが多数。当然マクロ指向のガイディングなので、私が知る他所のどこのショップよりも写真の歩留まりが高くなるのですよね。

私の代表作のカエルアンコウ
この写真はそのショップで潜ったときのもの
カエルアンコウのサイズ比較用写真
私の指(男性用グローブならSサイズ)と比べてもこの通り
胡麻粒大のカエルアンコウ
驚くなかれ。 オーナーはさらにその後、もっと小さい2mm大の胡麻粒みたいなカエルアンコウも見つける快挙

確かに私も7月に行ったきりだし、沖縄もどんよりシーズンに入ったので行きたいのはやまやまなのだけど、やっぱり燃油が割高なのが引っかかって。

今年の燃油代は6~7月が往復16,000円、8~9月が19,000円、10~11月が16,000円。来週末あたり12~1月の燃油代が発表されるはず、と思いきや昨日発表されてて16,000円据え置きのようで。行き場を失った投機マネーが最近また原油先物市場に流れていると聞いたので、上がらなくて御の字かな。そろそろ下がって欲しかったのだけど。

いや、今年の春の時点で10,000円だったので、プラス6,000円なら旅費としてはそんなに騒ぐ金額でもないのですが、何なのでしょうね。マレーシアのようにもっと遠くて燃油代も多くかかるところだと気にならないものの、近くて行き慣れたセブだと惜しく感じます。去年まではもっと安かったわけですし…。

でも、石油が枯渇して採れなくなったのならともかく、投機マネーが入ったから価格が高騰するというのは何とかしてもらいたいものです。燃油代が割高になれば人々や物資の往来が控えめになって経済が停滞するのだし。

中東情勢の緊迫化など難しい問題があるにしても、何とかして食料や燃料の過度な先物取引を世界的に禁止するような方向には持っていかれないものですかね。石油相場で儲けようとしている機関投資家にしても、もう少し世界経済が安定的かつ成長してくれた方が動きやすいのでは?

水中コンパスは意外に重要かも

私は旅の機材を軽量化すべく残圧計のみのゲージにして以来(おかげで必要なウェイトは増えたけど)、潜る際にコンパスを持たなくなりました。18年前にノービスワン(BSACでの名称。PADIで言うところのオープンウォーターに相当)講習で使ったきりだったので無くてもかまわんだろうと。でも、昨年ついにコンパスが必要となる機会があったのを思い出しました。

ちょうど一年前、カパライのハウスリーフに仲間とセルフダイブで潜ったときのこと。あらかじめマップ上でコース取りの目印を覚えてエントリ。決めておいた折り返し点までは順調に行けたものの、いざスタート地点の桟橋に戻ろうとコースを逆に辿ろうにも、先ほど見たような見てないような風景の連続。カパライのハウスリーフにはやぐら状の構造物が点在しているのですが、行きと帰りでは見る向きが反対になるので、もうどれがどれだか。

まあ、水面に浮上してしまえばリゾートの建物が見えるはずですが、そのために浮上するのもなんなので、できれば水中で解決したいと思うもの。結局、水深を上げつつそれらしいところをうろうろしている内に見覚えのあるイソギンチャクが見つかり、あとは写真を撮りながらのんびり引き返すことができました。

そこで思ったのは「コンパスを持っていれば、帰路を探さずともおおむね最短距離で戻ることもできたんだな」です。いや、一緒に潜った人のゲージにはコンパスが付いていたのですが、二人とも目印を頼りに戻ってくるつもりだったので方角を覚えていなかったのですよね。

さて、今週末のマブールでも一年ぶりにセルフダイブで潜ることになりそうなので安価なコンパスを買買おうかと。目をつけたのはこちらの製品。

BBC コンパスQ

回転ベゼルがないので方角を覚えておく必要がありますが、まあ良いでしょう。地形も知らない見知らぬ土地でのセルフダイブの時ぐらいしか使わなそうなのでこれで十分です。

ちなみに時計のリストバンドに付けるタイプを選ばなかったのは、今のが電池切れしたら以後リストタイプのダイコン使わなくなるかもしれないから。このタイプのコンパスならカラビナを使ってBCDに掛けたりもできるので。

一度は行ってみたい海

11月のダイビングはマレーシアのマブール。昨年11月に羽田←→コタキナバル便が始まったので行きやすくなりました。思い起こせば昨年はお隣のカパライからコタキナバル→羽田の初フライトで帰ってきたのですよね。Tシャツとか記念グッズをもらったなぁ。

マブールのオオモカエルアンコウ
マブールのオオモカエルアンコウ 昨年、マブールで撮ったオオモカエルアンコウ。 かさぶた(?)を剥がしてあげたいような…

さて、私にはマブールの他にもぜひ行ってみたい海がいくつかあります。その最たる場所がレンベ。インドネシアのスラウェシ島、メナドに隣接した地域です。

レンベは知る人ぞ知るといった感じのマクロ天国。一見南国っぽくない灰色の砂地の海でヘアリーフロッグフィッシュやミミックオクトパスが頻繁に見られ、バンガイ・カーディナルフィッシュなどもわんさかいるそうな。ギリシャ人カメラマンのペトリノス氏が言うには「レンベ海峡は間違いなく世界中のカエルアンコウのキャピタル」とのこと。ぜひそこで潜ってみたいものです。

でも、メナド/レンベには行きづらいのですよね。一般的なシンガポール乗り換えで片道二日かかります。デンパサール経由でも同様。行き帰りとも経由地で一泊することになるようです。

往路の日程を切り詰められる羽田空港深夜発シンガポール経由6日間のツアーでも、実質5日間のうち3日間を移動日に取られ、潜れるのは一日半の6ダイブだけ(1日目4ダイブ。2日目は飛行機の都合で2ダイブまで)。これでは寂しいので、せめて7日(実質6日間)の10ダイブコースで行きたいところ。そうなると週末と祝日を絡めても3日は休まないと。幸いなことに上司の理解がある私はともかく、仲間が休みを取れなさそう。

それに仲間はみな私ほどマクロ指向でもないので、どうせ3日休むならもっと他の海に行きたいと言い出すやも。かといって1人部屋追加料金(¥9.500/1泊とか)なんて払えないし…。

日本人にしてみればミンダナオ島(フィリピン)の真南のメナド空港に行くのに、わざわざシンガポールやバリを経由するのも冗長なので、コタキナバルやマニラとメナド間の便ができればマブール並にロスが少ないアクセスになるのですが。あるいはメナド発のシンガポール行きが朝9時ぐらいに飛ぶようになってくれれば。でも、やっぱ無理かな…。

悲願のレンベ行きは来年も適わないかもしれません。

美味しい座間味

座間味で遭遇した美味しそうな写真をいくつか。 まずはキビナゴの群れ。

キビナゴの群れ

キビナゴの食べ方というと私は断然鍋ですね。子供の頃、実家でよく食べていました。鍋の中でゆで上がり白くなったキビナゴをポン酢にくぐらせたら頭を箸で摘んで尻尾から口に入れ、エラあたりに歯を立てて引っ張ると身だけが口の中に残ります。でも、ぶきっちょにやると背骨が折れて、ちょっとごわごわとする骨付きで食べることになるのですよね。懐かしいなぁ…。

カマス三匹
これも美味そう。こちらはやっぱ塩焼きかなぁ

次にカマス。

ミミジャー(ヒメフエダイ)の煮付け1
先ずはマクロ写真。ちとピントが奥にいっちゃいました
ミミジャー(ヒメフエダイ)の煮付け2
ゴーヤーチャンプルーとオリオンビールも添えて…

そして最後はミミジャーの煮付け。標準和名でいうとヒメフエダイだそうです。 全体像はこんな感じ 今回利用した民宿やどかりで晩ご飯に出してくれました。とても美味しかったです。もちろん目玉は他の人に譲りません。もっとも、グロテスクに思うのか誰もあまり食べたがらないけど…。

最も濃密な海外ダイビングツアー計画

先月の3連休がらみの3泊4日でパラオに行くと言っていた知人は結局サイパンに行って帰ってきたようです。出発の数日前、私と話をした時点では「ミステリーツアー」として主催者からダミーの行き先を聞かされていたのでしょう。そりゃそうですよね。3泊4日でパラオとなるとJALチャーター便とはスケジュールが合わないので潜れるのは2日目だけ。しかもコンチネンタル航空でのグアム経由になりますし(曜日によってはヤップも経由します)。

さて、海外にダイビングに行く際は日数がポイントになります。3泊4日で2日間潜れる海外となると、やはりサイパン、グアム、フィリピンですね。出発を早朝か前日の夜にすればサイパンやグアムなら3日潜れます。去年はそれをやりました。金曜日の夜出発のデルタ航空でサイパン入りし、3日潜って火曜日(祝日の次の日)の早朝便で帰国、その足で出社するパターンです。勤め人にとって限られた休暇を有効に活用するためには有利な日程と行き先を選ばないと。

そうして見つけたのがこちら。

行き先:マレーシア、サバ州
宿泊&ダイビング:シパダン近辺
出国予定:羽田空港01:35(集合は前日の夜)
帰国予定:羽田空港23:05
期間:5日間(月曜・土曜)もしくは6日間(月曜・水曜・金曜)
旅行会社:ジスコ・ボルネオ旅行社

この方面のツアーの良いところは何といっても日程をフルに有効活用できる点。初日は羽田空港に23:20集合、翌01:35に出発なので東京近郊か らは会社終わりで向かえます。土日休みの人は土曜日の夜に出発するのはもったいないので金曜日からの6日間コースあたりがお勧めですね。ちなみに成田空港 からのツアーなら曜日を自由に選べるものの、潜れる日数は1日少なくなるとのこと。

旅の概要はこんな感じ。金曜日は出国手続きのみ、翌土曜 日が機内泊でマレーシアへ。コタキナバル空港に着いたら国内線でタワウ空港に飛び、その後も車とスピードボートを乗り継いで正午前(時差が1時間あるの で)にはリゾートに着きます。時間帯は違うもののマニラからフィリピンの地方都市やグアムからミクロネシア各地に飛ぶパターンと似た感じですね。長距離移 動はそれなりに大変ですが、その日の内にチェックダイブを済ませ、ダイビングサービスによってはもう1ダイブ(サンセットセルフ)も可能です。

続 く日曜、月曜、火曜はガイド付き3ダイブ+セルフダイブができます。セルフダイブには追加料金も発生しませんし、オプションのナイトダイブが用意されてい るリゾートもあります。5泊6日といいつつ実質5日間の日程で4日間、計10~14ダイブ(毎日セルフを1本ずつとして)かそれ以上潜れるわけです。

帰国日もお昼前に現地を出発。パラオやサイパンのように夜の一番眠い時間帯に空港に向かったり、フィリピンの地方都市のように早朝から起き出して移動する必要はありません。

加 えて到着日の朝食以外の全食付き。昨年利用したカパライリゾートの食事はビュッフェの食べ放題で日本人の口にも合い、帰りの日のお昼には軽いお弁当も持た せてくれました。滞在中ほとんど現金を使う機会もなく(シパダンの入域料は現地払いになるかも)、食う・寝る・潜るののんびりダイビングです。その分、現 地のスーパーマーケットや市場を散策するような時間もありませんが。

そして帰国日を祝日に当たるようにすれば二日間の休暇取得だけで6日間のツアーに参加できます。カレンダーを見ると直近では11月23日(水)が祝日です。

と いうことで11月のダイビングはマレーシアのマブールに決定。18日(金)~23日(水祝)の日程です。今年の潜り納めかな。お隣のカパライとの両睨みで したが、全室が水上コテージで人気のカパライリゾートが先に埋まり、マブールの水上コテージも早々と埋まっていたので、今回はマブール島のロッジ利用にし ました。

マブール島の鳥観写真
マブール島。マクロ派ダイバー憧れのダイブサイトの一つ

また、金曜日ではなく水曜日からの6日間ってもありですね。それだと木曜と金曜を休んで月曜日に帰ってくるパターン。水曜日の祝日は再来年の3月までないものの、ハッピーマンデーのおかげで月曜日の祝日が来年は6回あります(1月9日、4月30日、7月16日、9月17日、10月8日、12月24日)。今回のマブールの手応え次第では、そのどこかでまた行く気になるかも知れません。