フィリピン航空が増便

おう、12月15日からフィリピン航空の成田便が増便されるとのこと。まだ認可申請中だそうだけど、発表されたからには既定路線なのでしょう。

成田⇄マニラはこうなります。1日3スロット(3往復)。すべて毎日運航です。

  成田発 マニラ着     マニラ発 成田着
(現)PR431 09:30 13:30   (新)PR428 09:45 14:55
(新)PR427 15:55 19:55   (新)PR430 12:50 18:00
(新)PR429 19:00 23:00   (現)PR432 15:00 20:10

そして成田⇄セブはこう。1日2スロットです。

  成田発 セブ着     セブ発 成田着
(現)PR433 14:25 18:45   (現)PR434 08:00 13:25
(新)PR435 19:25 23:45   (新)PR436 13:00 18:25

しかも月・土の運航も始まり、週5日から毎日に変わります。

これでけっこう行きやすくなりますね。例えばセブ。これまでの難点は復路の直行便が早朝発だったこと。マクタン島ステイでもピックアップが4:30なんてことも。それが13:00発なら朝食を食べてプールで遊んでも余裕です。19:00には預け荷物を受け取ってリムジンバスのチケットを買えそう。

セブ島南端のリロアンからでもリゾートを6:30ぐらいに出ればOK。それなりに寝てから出発できます。

今は1:30ぐらいなので、一番眠い時間帯に起き出さなければならないのですよね。

フィリピン航空の機内食
フィリピン航空の機内食。 以前はワインを飲んでたけど、たいてい合わないので最近はビールにしてます

マニラの南のアニラオに行くにしても、今までは成田09:30の飛行機に乗るためには自宅を朝5時過ぎに出なければならなかったところが、お昼前に出ればいいことになります。何だったら日暮里から京成の急行で行ってもいいや。マニラ着が20時ごろならイミグレーションを抜けて荷物を受け取り、車移動で23:00頃にはリゾートに着きます。いい感じです。

とは言え12月15日〜はお値段が上がる時期だから私が利用するのは来年かな。

フィリピン航空ったら

私は毎年3〜4回フィリピンに渡航します。目当てはもちろん妖艶な女性とのセクシャルなナイトライフ…ではなく水中写真の撮影。なにしろ沖縄あたりと比べてもマクロ生物の種類と生息数が圧倒的に多いので、マクロ写真の修業にはうってつけです。移動も往復1日ずつで済むし。

さて、先日のアニラオ行きで乗ったフィリピン航空(PAL)は往復とも新しめのB777でした。トイレの壁が鏡張りのタイプ。しかも機内Wi-Fiを導入してある機です。フィリピン航空の機内Wi-Fiサービス

シートポケットの案内紙を見るとWi-Fiサービスは有料とのこと。最低料金は$5(30分)。まあ良いでしょう。飛行機のエコノミー席からFacebookに機内食の写真でも上げればちょっとしたネタになります。

さっそくiPhoneでWi-Fiにアクセスし、アカウントを登録してログインしたら「15分無料」と表示されました。なるほど初回利用者向けのお試し価格なのかな。だったらなおのこと使わない手はありません。

「Buy Now」をクリックして先に進み、求められたクレジットカード情報を入力して確定ボタンをクリックしたもののエラー。後でアクセスしろという表示。とはいえしばらくたってから試しても結果は同じ。

感触的には機内のWi-Fiは動いているものの、外との通信が切れている状態のようでした。そのためクレジットカードの認証ができず先に進めなかったと。機内アナウンスではちゃんと「Wi-Fi使えます」と言っていたのですが…。

結局、往路で表示できたのはPALのWi-Fiサービスページ(おそらく機内サーバーで運用)に保存してある数本のニュース記事(英文)のみ。でもそれってWi-Fiが使えるとは言わんですよね。案内紙には「メールやSNSなどの軽い用途にどうぞ」とあるのだし、外にも繋がってくれないと。

で、復路の飛行機に至っては「当機ではWi-Fi使えません」だと。まあその方が親切かな。

でも、いかにもフィリピンって感じのサービスレベル。他にも、機内食を出した際や着陸態勢時も座席のリクライニングを戻せと言いません。

そのため前の座席に座っていた長身のオオバマ大統領みたいな黒人男性に自分でお願いしなきゃなりませんでした。まあ、彼は快く座席を戻してくれましたが。

スマホの充電に便利なUSB端子も終始使い放題。他所の航空会社だと、離着陸のシートベルトサインが出ているときは「何かあった際に避難の邪魔になるから抜け」と言われるところですが。

ほんでもって座席エンターテイメントの映画も突如液晶画面が固まったかと思ったら真っ黒に。私だけでなく周りを見渡すと全員の画面が同じ状態。そしてしばらく経つとペンギンマークと大量のメッセージ類が表示されました。Linuxで運用されているものの、あまり枯れていないのかも。

まあ、そこはフィリピンです。大目に見てあげなきゃな。

フィリピン航空の機内食
機内食。ようやくビールがサンミゲルになりました。 フィリピン航空はサンミゲルの子会社なんだから、こうあるべきです。 でも、他の人はColt 45(アメリカ産)だったり。 どういう仕入れなんだか…

リニア新幹線は要らんと思わない?

JR東海のロゴ発表から一ヶ月が経ち少し古い話題になったけど一応触れておきます。リニア新幹線の話、私は否定的です。壮大な無駄だと思うから。

批判にありがちな「外の景色が楽しめないからダメ」なんて言う気はありません。飛行機だってそうだもの。直ぐに窓の日よけを下げろと言われるし、上げたところでひたすら雲だから。

でも、諸々考えると、つくづくリニア新幹線には見込みがなさそうな気がするのですよね。

《時短効果》

一番のうたい文句に「品川から名古屋まで最速40分」などと言われているけど、途中の各駅に止まれば72分かそれ以上かかるそうです。停車時間に加えて減速と再加速が必要だから。でも、そうなると現行の89分〜よりも圧倒的に速いとも言えません。品川駅が地下深くに作られるならなおさらです。

また、神奈川から乗ろうとすると橋本は新横浜よりも都心から遠く不便です。

まあ、車両基地を造る関係で新横浜近辺にできなかったのだろうけど。

よってリニアはほぼ品川⇄名古屋のシャトルとして運用されるのでしょうね。結局、リニア新幹線による時短の恩恵を受けられるのは品川にアクセスしやすい人に限られそうです。

《ライバルは?》

東京⇄名古屋の移動に飛行機を使う人はほとんどいないので、リニア新幹線の最大のライバルは在来の新幹線にほかなりません。

しかもリニアが事実上の品川⇄名古屋のシャトルなら、その他の駅を基点にする乗客には無縁なわけだから、乗客数の面でリニアの方が分が悪い気がします。

例えば東京駅に近い人が名古屋に行く際、わざわざ品川に移動してリニアに乗ったりはしませんよね。同じく名古屋よりも西から東京方面に行く人もリニアに乗り換えたりはしません。

それに熱海や掛川、浜松なんかにもそれなりの乗降需要はあります。

ダイバー目線で言えば、大瀬崎(日本でもっとも多くのダイバーが詰めかける)に近い三島駅まで新幹線を使う人も多いのですが、内陸を通るリニア新幹線ではもちろん行かれません。まあ、ダイバーは全乗客の中のほんの僅かだけど。

人口は増えないこと、リニア新幹線が開通しても在来線は廃止できないことを考えると、リニアと在来で客を分け合えば、どちらが勝っても負けても運用コストが嵩み、結局は運賃に跳ね返りかねません。

《航空機との競争》

2045年には大阪まで伸ばすと言われており、そうなると飛行機との競争が現実味を帯びてきます。

名古屋までのリニア新幹線の運賃は現在の新幹線の800円増しを予定しているそうですが、それだと11,580円。一方、飛行機は早めに押さえれば沖縄へだって1万円以下で飛べます。この傾向は向こう30年間でますます進むのではないかと。

なにしろ飛行機の操縦やらメンテナンス(ローカルルールは加わるかもしれないけど)やらは世界共通。外国人のパイロットを連れてくることも容易ですが、リニア新幹線は日本独自のものなので、運転手や整備士の人件費の面でもなかなかコストを下げられないはずです。

それに、リニアって早い話が「飛行機並の速度で走る地下鉄」。高速走行は爆音を伴うので地下を掘って通すか、地上なら防音壁のチューブ内を走らせる必要があります。当然、建設コストは莫大で、かつ運用には全区間のトンネル内(リニアの場合「線路」でいいの?)のメンテナンスが常に必要です。

大気の整備なんかいらず、空港さえ造って維持すれば運行できる飛行機とはコストに雲泥の差が出る可能性は大いにありましょう。価格競争の面ではリニア新幹線は飛行機には到底適わないはずです。

帰省ラッシュ時の「乗車率200%」なんて荒業はさすがに飛行機には無理ですが。

よってリニアが大阪まで延びることはないかも知れません。いずれにせよ何十年も先の話ですが。

《輸出の実現性》

「リニア新幹線は海外に売れるはず」という意見も聞きますが、どの国が買ってくれるのでしょう?

条件的には国土が広くて経済力があり、空路が十分に発展していないところでないと。しかも必要な電力は新幹線の3倍。整備や運用には日本人と同レベルのスタッフも必要です。

真っ先に思いつくのはドイツですが、意外や意外、生真面目で几帳面な印象のあるドイツ人も鉄道に関してはルーズなのだとか。ダメじゃん。

きっと文化の違いなのでしょう。鉄道は時刻上の正確性を求める対象ではないと。

先日、安倍総理は米国でニューヨーク⇄ワシントンDCにどうかと提案していましたが、アメリカは言わずと知れた飛行機大国。とっくにバス感覚です。もちろん要人やセレブはプライベートジェットだし。

他にはシンガポール?ドバイ?狭すぎます。ユーロ諸国横断?足並みが揃わなそう。

中国?確かに国土は広いけど、この先は政変もありそうで経済力が順調に伸びるとも限らないし、運用も無理でしょう。

ってなわけでリニア新幹線、技術的には文句なしに優れていても日本独自のガラケーならぬ「ガラテツ」になりそう。

いや、地上でも走らせられるよう爆音を抑えるべく速度を落とすなど、諸外国向けに運用条件を相当下げればすり合わせできるかも知れませんが、それなら高価なリニアではなくもっと枯れてて安価に導入出きる方式の方が受けはいいはずです。

今の新幹線ですら、海外にはなかなか売れないわけだし。

だいたい長距離の電車移動で10分、20分を短縮して喜んでいるのは世界中でも日本人だけです。

いや、もちろんリニア新幹線にも明らかなメリットはあって、例えば在来線のバックアップ目的では有用です。

この先、富士山の噴火や関東や東海地方の巨大地震も起こり得るわけだし。

それに悪天候下も運行できそうな点でも有利ですが、そもそも大雪やら台風直撃だと品川や名古屋まで辿り着くのが困難かも知れないわけで…。

リニア新幹線計画については「民間企業がやろうとしていることに口を出すな」という意見もよく聞きますが、本当にあらゆる条件をシミュレーションして計画を発表したのか私は怪しいと思っています。特に乗車率の面が。果たして在来線も残しつつ十分な利益を上げられるだけの乗車率を確保できるのか。実現にこぎ着けるために大きく数字を盛ってやしないかと。

リニア新幹線、14年後の開通、運行開始も怪しいところですが、走らせるほどに赤字が積み上がっていくものの、不採算でもJR東海は潰せないからと、今の東電のように政府が税金で支えるようなことにならないことを願うばかりです。

フィリピン航空がキャンセル

フィリピン航空のバナー今日のフィリピン航空、マニラ→成田便(14:30発)は台風26号のためキャンセルされました。私は昨日の同じ便でアニラオから帰ってきたのですが、もし今日の帰国を予定していたらマニラで足止めを食らっていましたね。危ない危ない。

まあ、台風が1日早く日本に迫っていたとしても同じだけど、ともかく私は助かりました。今日は会社を休めない事情があったし。

さて、代替の便は明後日の08:30マニラ発、13:55成田着。その足で会社に行こうにも着くのは夕方。もうこの日は仕事になりません。

ただし、今日のマニラ→成田便が明日の朝にずれ込むので、明日のマニラ行きは成田を14:55発と、いい感じの時間帯になります。私がその立場なら、いつものように早朝に自宅を出る必要もありません。マニラ着が18:35だから仮にアニラオに行くとしたら、何とかその日の内に現地に行き着くでしょう。

でも、マニラ経由でセブに行くとなると21:10発のフィリピン航空セブ行きかな。19:35の便はマニラでの入国審査の時間を考えると無理だし。それでも何とか明日中には着けそうですね。

ちなみに今日の9:30マニラ発のANA便を押さえていた私の連れは何ごともなく帰国できたみたいです。結局キャンセルされたのは1日5便の内、午後発のフィリピン航空のみ。その他のJAL、ANA、デルタ、ジェットスターはすべて午前発だったので台風接近前に成田に辿り着きました。

怪しいモバイルバッテリー

私は長いことiPhoneを使っていながらモバイルバッテリーを持っていません。平日は自宅と会社で充電できるし、長時間の外回りももめったにしないので、なくても事足りるから。

でも、旅に出るときは往々にしてiPhoneのバッテリーが切れかかります。

成田空港やシンガポールのチャンギ空港では出発ターミナルのパソコン用デスクで充電できますが、那覇空港では自由に使えるコンセントを見つけられませんでした。

でも、コンセントをあてにする方法は、長時間その場を離れられないのが難点です。先客で塞がっていることあるし。

また、京成スカイアセスには前の座席の下と自分の座席の下にコンセントがありますね。確かにあの電車は便利。ただし上野か日暮里の近くに住んでいれば。私は普段の成田行きはリムジンバスなので充電用コンセントなんてありません。

加えて、国際線には座席エンターテイメントの画面とUSB端子が付いているときもあるけど、ないときも。しかたなくiPhoneで時間を潰すと、またバッテリーを消費します。

ほんでもってダイビングで行く外国では空港からリゾートまでの時間が長いことが多いのですよね。

移動時間はリロアンとサウスレイテが3〜4時間。アニラオ、レンベ、シパダン(スピードボートも含めて)などは約2時間です。我がホームのマクタンだけは2〜30分と近いけど。

iPhoneが外国で干上がったり帰国後の帰路に使えなかったら手持ちぶさたの時間が長いので、そろそろ私もモバイルバッテリーを買った方がいいのでしょう。何もべらぼうに高いわけでもないのだし。でも、選択肢が無限にあるので迷うのですよね。

私の用途だとiPhoneを半分ぐらいまで充電できればOK。そして私は旅先には単3・単4充電池を16本一気に充電できる充電器を持参するので、重たいリチウムイオンタイプよりも電池交換式が良さそうです。充電池がへたっても取り換えられるし、バッテリー充電用にマイクロUSBケーブルを持参する必要もありません。乾電池なら外国でも雑貨店で買えるし、ストロボ用のエネループも流用できます。

ということで検索してみつけたのがTIMELYのUSB充電(単三乾電池1本で最長40分通話可能)。

TIMELYUSB充電器

単三電池1本とは画期的。1.5Vを5Vに昇圧するパワーブースター回路を搭載することで必要電圧を実現したのだと。

単三電池1本の容量はたかがしれているけどiPhoneのバッテリーが10%ほどチャージされるなら急場凌ぎにはOK。安いし面白そうなので人柱覚悟で買って試してみたら、見事に玉砕。少なくともiPhone 5ではまったく充電されませんね。

ああ、後から気付いたけどパッケージにちゃんと「400mA」と表いてあるや。iPhoneの必要電流は500mAだからか使えないのも当然か。速度は遅くてもちびちび充電されればいいのですが、そういうわけにもいかないようで。

うん、やっぱ奇抜な商品はダメだな。もっとまともな充電池じゃないと。ならばこちらが良さそうです。

容量はiPhoneを50%回復させる程度ですが、電池2本込みで僅か72g。機内持ち込みのカメラバッグが重い私は、この軽さはありがたいところ。

あるいは充電式だけど、こちらも70gと軽くていいかな。