キミシグレカクレエビ

キミシグレカクレエビの写真です。

キミシグレカクレエビ

「きみしぐれ」という単語は知らなかったので辞書で調べたら「黄身時雨」というものが見つかりました。和菓子のようです。ネーミングの語源がこれだとすれば、どこをどう見立てたのか…。

NEX-7用とV1用の水中ハウジング

歳の瀬になってFisheyeのサイトにNauticam製SONY NEX-7用とNikon 1 V1用の水中ハウジングのページがアップされました。

NEX-7用の方は海外の水中写真系サイトでちらほら見かけていたものの、V1用は私は初めて見ました。共に1月25日発売となっていますが、まあNauticamのことなので数ヶ月遅れるでしょう。

v1ハウジング

V1ハウジング(デフューザー装着)気になるV1用水中ハウジングの仕様ですが、アクセサリーポートから発光信号を横取りするのではなく、カメラに装着した外付けストロボ(スピードライト)の光をスルーさせるようです。筐体が大きくなるものの、コストが増す余計な回路や発光部を増やさない判断をしたようで。そのためハウジング単体でも接写なら外部光源なしで撮れますが、この通りデフューザー(拡散版)はやたらと大きくなってしまいました。

まあそれ以外はいたって普通の造りですね。ビューファインダの窓も液晶モニタ用との一体型。マスク越しにちゃんと覗けるかは解りません。

かつては「水中カメラといえばNikon」だったのでNauticamがV1用の水中ハウジングを出すのは予想通りでしたが、果たしてそれが報われるかは疑問です。なにしろ対応レンズがまったく出そろっていないので。マクロレンズが追加される頃には後継のV2が発売されているなんてことは十分にありそうで…。

対応水中ハウジングが出るといってもV1は現時点ではダイバーにはちょっと勧め難いカメラです。

カパライへの長い道(空路)

来月いっぱいでマレーシア航空の羽田⇔コタキナバル便がなくなるため代わりのルートを探しています。目的地はシパダン・カパライリゾート。今回私が承ったリクエストは「水上コテージ」なので条件的にはマブール島のSWV(シパダン・ウォータービレッジ)でもいいのですが、いずれにしてもタワウ空港まで辿り着かないことには。

オーソドックスなプランは成田発のマレーシア航空でクアラルンプール経由、あるいは羽田発のシンガポール航空でシンガポールを経由してコタキナバル入りするもの。でも、フィリピンの少し先(日本から見て)のボルネオ島に行くのにマレー半島まで行って戻るってのもどうかと。何とかこれに代わるルートがないものか…(レンベ行き計画の時もそんなことを考えてたなぁ)。

クアラルンプール&シンガポールに代わる経由地の候補は仁川(ソウル)、香港、桃園(台北)、そしてマニラ。現時点ではこれらの空港からコタキナバルへの直行便があるようです。でも、残念ながら我々に都合の良い時間帯の便が見つかりませんでした。羽田もしくは成田にその日の内に帰ってこようとすると、どうしてもタワウあたりでの前泊が必要なようで。だったらオーソドックスなプランと大差ありません。

コタキナバルに加えてクアラルンプールを経由するならエアアジアの羽田便もありますが、クアラルンプールを14:40発なので、逆算するとコタキナバルからは9:45発のエアアジア。必然的にタワウは08:05発の同じくエアアジア。センポルナ港を発つのは06:00。ならばリゾートを5時前には出てないとダメですね。カンムリブダイの大行進目当てでシパダンに早朝から潜りに行くときと同じような時間帯だ。しかも4時頃にはダイブセンターだけでなく事務所や厨房まで稼働させてなければならないので、さすがにリゾートは対応してくれないかも。やはり前泊が必要になるでしょう。だったら少々おっかないLCCを使わなくても…。

水上コテージのリクエストを出した彼女には休暇を1日伸ばしてもらうか、あるいは日程を1日切り詰めるか(曜日によっては不可能)、さもなくばカパライ方面は諦めて他の候補地を探すことになりそうです。水上コテージがマストならモルディブ、ニューカレドニア、エルニド(フィリピン)あたりでしょうか。

恐怖のカエルアンコウ

blogのタイトルにしておきながらしばらく掲載していなかったので、久々にFROGFISH、カエルアンコウの写真を。

先日のセブでは5匹を写真に収めました。中でも印象的だったのがこれ。

恐怖のカエルアンコウ1

フリソデエビと同じ岩に潜んでいたこの個体は、闇にまぎれながら真っ赤な目を見開いてこちらを睨んでます。

恐怖のカエルアンコウ2

夢に出てきそうだ…。

PowerShot S100は最強の水中コンパクトカメラだ!

関連エントリ:Canon PowerShot S120の進化 今、ダイバーの間で最も人気のカメラはOlympus XZ-1。


OLYMPUS デジタルカメラ XZ-1

1/1.63型とコンデジの中では最大級のセンサーサイズを持ち、純正の水中ハウジング(防水プロテクター)も用意されているので高画質な上にコストパフォーマンスは抜群です。


OLYMPUS デジタルカメラ XZ-1用 40m防水プロテクタ PT-050

あえて不満点を挙げるとすればフルHD動画が撮れないことぐらい。まあOlympusは遠からず後継のXZ-2を出してこの課題はクリアするものと思われます。2月にCP+が開催されるので、早ければその前には発表されるでしょう。

ただし対抗馬が不在なわけではありません。私が最近気になっているのはCanonのPowerShot S100。

 
Canon デジタルカメラ PowerShot S100

XZ-1と同クラスの1/1.7型センサーを持ち、フルHD動画も撮れる最新機能てんこ盛りのコンデジです。もちろん純正の水中ハウジング(ウォータープルーフケース)も用意されています。


Canon ウォータープルーフケース WP-DC43

残念ながらCanonの純正水中ハウジングは相変わらずコンバージョンレンズ用のネジ径はもちろんアクセサリシューすらない中途半端な代物ですが、きっとINONが救済策を打ち出してくれると思います。

さて、PowerShot S100の最大の特徴はレンズの周りにコントローラーリングが設けられている点。リングにはユーザーが「ISO感度」「露出」「ホワイトバランス」などから好きな設定項目を割り当てられるのですが、その中に「マニュアルフォーカス」があります。つまり、コンデジでありながらデジイチでマクロレンズを使うときのように手動で微妙なピント調整ができるのです()。

※ Olympus XZ-1もマニュアルフォーカスが使えますが、デジイチの操作性に似せたコントローラーリングではなく、背面のダイヤルを回す方式だそうで。ハウジングの背面パネル仕様は未確認ですが、あまり使いやすくはなさそう…

マニュアルフォーカスが使えるカメラとしては以前からCanon PowerShot Gシリーズがありましたが、あちらはどうにも進化の袋小路に入ってしまった感は否めません。もはやミラーレスカメラよりも重いし…。

で、量販店でS100を試してみたところ、なかなか使えそうでした。あらかじめメニューでコントローラーリングに「MF」を割り当て、カメラを被写体に向けてリングを操作します。すると液晶画面の中央に拡大イメージが表示されました。コンデジのマニュアルフォーカス対応機にはお馴染みの機能ですね。展示物の液晶表示の写真を撮るのははばかられたので再現図で説明するとこんな感じ。

再現図
こんな風に 液晶モニタの中央に部分拡大イメージがオーバーレイ表示されます

拡大イメージの精度もまずまず。従来、コンデジでのマクロ撮影時にピントを確認しようにも液晶モニタの精度が荒くて大ざっぱにしか確認できなかったところが、リングをグリグリやったときのピントが合ったり合わなくなったりを判別できました。

もちろんデジイチでマクロレンズ(Nikonならマイクロレンズ)を使うときのような倍率(フルサイズ機で等倍、APS-Cなら1.5倍)はないものの、必要なワーキングディスタンスは僅か3cm(ちなみに私のD7000は約20cm)。加えてコンデジなのでズーム機能が使えます(掛けすぎると手ブレの心配が出てきますが…)。スームをかけると寄れなくなったり、クローズアップレンズを併用するとズーム可能な範囲が限られたりするはずですが、ともかく使い方次第でかなり被写体を大写しにできそうです。

というわけで個人的にはOlympus XZ-1よりもCanon PowerShot S100の方が断然魅力的だと思います。マクロ撮影に使うコンデジとして現時点では最強と言ってもいいでしょう。

ただし、コントローラーリングを操作するためのつまみが左側にある純正ハウジングでは操作に両手が必要になるので、お値段は張るもののSeatool製やNauticam製の水中ハウジングで使った方がいいですね。それらはコントローラーリングを右手で操作できるようになっている上、レンズポート前のネジ径とアクセサリシューもあるので、大仰にアームを展開しなくても外部ストロボやライトを接続できます。

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昨今、コンパクトデジカメのポジションはケータイのカメラに侵食されっぱなしでしたが、このPowerShot S100は面白い差別化の方向性を打ち出せた気がします。マクロ派ダイバーに限ってのことかもしれませんが…。

関連エントリ:Canon PowerShot S120の進化