リロアンの海のイメージ

先日私が潜りそこなったリロアンの周辺で見られる生物はマクタン島の近海と大差ないと伺っています。そんなに離れていませんしね。

とはいえ生物相は同じでも場所によって何が見やすいかは違うわけです。通常は近寄るのが難しいハゼの類でも妙にダイバー慣れした固体がいれば、ビギナーでも十分に寄って写真を撮ることもできるでしょうし。

で、仲間が撮ってきた写真を見せてもらうと、こんな生き物が多かったですね。以下は私の過去のストックで再現した「偽・リロアンの水中写真」です。

ハルゲルダ・バタンガス
ハルゲルダ・バタンガス(交接中)
ニチリンダテハゼ
ニチリンダテハゼ
アザミカクレモエビ(ヒッポリテ・コメンサリス)
アザミカクレモエビ(ヒッポリテ・コメンサリス)
オランウータンクラブ
オランウータンクラブ

ああ、でも、かつてリロアンの名物とされていたメタリックシュリンプゴビーは最近では見られなくなったそうで。

メタリックシュリンプゴビー
メタリックシュリンプゴビー

なお、私が期待していたユタというマクロポイントも半年ぐらい前に土砂崩れがあってから回復していないとのこと。生物相豊かな海ではあるものの変化にも富んでいるようなので、もし特定の生き物が見たいならツアーを申し込む前に直近の状況を確認しておいた方が良さそうです。

リゾートホテル評(リロアンマリンビレッジ編)

いやあ、梅雨明けした東京はフィリピンよりも遥かに暑いです。フィリピンの気温はせいぜい30℃だし、何といってもこの湿度が…。


先日利用したリロアンマリンビレッジは、セブ島の南端に位置する日本人経営のダイビングサービス一体型リゾート施設。近くにはお店すらないので、寝食からダイビングまですべてがここで完結しています。

成田からセブに飛び、19時頃にセブ国際空港を出発し、陸路で3時間あまり走ると到着します。ウェルカムドリンクとしてジュースもしくはビール、そして軽食をを出してくれました。

到着直後の軽食
↑ 日本時間の23:30頃に出してもらった軽食

以下、滞在中の食事の写真です。基本的に三食ともブッフェの食べ放題。

二日目の朝食
↑ 二日目の朝食
二日目の昼食
↑ 昼食
二日目のおやつ
↑ おやつのお芋さん
二日目の夕食
↑ 夕食
三日目の朝食
三日目の朝食 ↑ 三日目の朝食
三日目のお弁当
↑ 三日目の昼食は船で食べるためのお弁当
三日目のおやつ
↑ おやつのツナサンド
三日目の夕食
↑ 夕食
四日目の朝食
↑ 四日目の朝食
四日目の昼食
↑ 昼食
四日目のおやつ
↑ おやつ。紅イモの餡が挟まっていました
四日目の夕食
↑ 夕食
五日目の朝の軽食
↑ 最終日の朝、リゾートを立つ際に渡された軽食

ビール(サンミゲルの小瓶)やRUM(タンドゥアイ)のハーフボトルもも数十円。その他もリーズナブルに設定されています。ハロハロも200円弱でした。

ハロハロ
↑ フィリピンの名物デザートのハロハロ

ああ、でもコーヒーは飲み放題ですが、水は500mlのペットボトルを購入する必要があります。 お部屋はこんな感じ。ちなみにDX 7という2階のお部屋でした。けっこう広々としています。

DX 7号室の内装
↑ 部屋の内装
DX 7号室の浴室
↑ シャワールーム。南国らしくバスタブはありません
消耗品
↑ 消耗品。歯ブラシを持参しないとね

ダイビングはいわゆるフィリピンスタイル。機材の運搬からセッティングまで何でもやってくれるやつです。それこそ階段で滑ってなければ快適に潜れたはずなのですが…。

なお、ダイビングに限らずマリンビレッジのスタッフは皆さん細やかな気遣いができる人達でした。フィリピン人スタッフもそこそこ日本語を解します。

往復6〜7時間の車移動とダイビング以外に何もすることがない環境で構わない人は快適に過ごせるはずです。その内また行くつもりです。

成田→那覇が2,980円

今夜00:00からAirAsiaの成田→那覇間2,980円〜の航空券が発売されます。

ビッグセールのバナー

例によって最低価格は水曜日出発便とかだと思いますが安いのは確か。

この手のキャンペーンが今後もちょいちょい行われるなら、馴染みのダイビングショップに機材を預けっぱなしにしといて、折りを見て飛ぶってのもありな気がしています。

ああ、福岡便が2千円なら私は帰省もしやすくなるな。

Nikon 1という選択

Nikon 1というミラーレスカメラが密かな人気です。なぜこの機種がそんなに売れているのか私には解らないのですが。さほどコンパクトではないのに、イメージセンサーは他のミラーレスカメラよりも小さいし。これを買う人の動機はきっと画質優先ではないのでしょうね。

さて、そんなNikon 1シリーズにも水中ハウジングがあります。一つは上位機種Nikon 1 V1向けのNauticam V1 for Nikon V1。香港のNauticam製の全部入りの堅牢な製品ですね。高価な値段に見合うだけの作りをしています。

もう一つは東京の杉並に居を構えるZillionのNikon1J1専用水中ハウジング。下位機種のNikon 1 J1向けですね。今回はこちらに着目しましょう。なぜかというと、AF-S Micro-Nikkor 60mm F2.8D対応のレンズポートが用意されているから。

Nikon1J1用水中ハウジング

今まで私がNikon 1に注目していなかったのはイメージセンサーの小ささに加えて、対応レンズのラインナップが乏しかったため。現時点では以下の4本です。

レンズ 焦点距離 (35mm判換算) 最短撮影距離 撮影倍率
1 NIKKOR 10mm f/2.8 27mm 0.2m 0.16倍
1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6 27-81mm 0.2m
0.21倍
1 NIKKOR VR 10-100mm f/4.5-5.6 PD-ZOOM 27-270mm 0.3-0.85m
0.34倍
1 NIKKOR VR 30-110mm f/3.8-5.6 81-297mm 1.0m 0.28倍

この内、水中でまともに使えそうなのは上の二本だけ。三番目の10-100mmを広角側だけ使うのではメリットと必然性が乏しいし、四番目の30-110mmはよほど透明度が良くなければまったく使い物にならないので。

残りの10mmと10-30mmにしても、言ってしまえば「コンデジの上位機種並」です。なにしろ今年に入ってミラーレスとコンデジのスペック的な境界は曖昧になったので。

でも、一眼レフ(Nikon Fマウント)用のAF-S Micro-Nikkor 60mm F2.8Dが使えるとなると話は違ってきます。別途マウントアダプター FT1が必要になるものの、そこは目をつぶりましょう。なにしろ待望かつ唯一のマクロレンズなので。

ただし、60mmを35mm判で換算すると162mm相当。スイカに例えるなら中心の甘いところしか食べないような贅沢な使い方になります。周りの控えめな甘さの部分は捨ててしまうので、いかにも一眼風のボケ味には期待できないかも。あるいはぼかすには撮り方に工夫がいるとか。

逆に言うと、小さな被写体をどアップでぼかさずくっきり撮りたい用途には向いてそうです。

以下はのイメージセンサーのサイズ別(レンズが同じ絵を捉えたと仮定した場合)の撮影イメージ。このようにセンサーが小さくなるほど使う部分が狭まり、捨てる部分が増えます。

画角(フルサイズ)
↑フルサイズ(Nikon D800など)の画角(1.0倍)
APS-Cの画角
↑APS-C(Nikon D7000など)の画角(1.5倍)
1inchの画角
↑APS-C(Nikon 1 V1/J1)の画角(2.7倍)

ま、被写体への距離を調整すればもちろん広く写すことは可能です。

それにNikon1J1は同社製の一眼レフカメラよりは小振りだし、Zillion製の水中ハウジングは樹脂製なのでNauticam製のものよりも軽量で取り回しも楽だったりします。

一眼風のマクロ撮影を最小サイズのカメラセットで楽しみたい人にとってはこのセットは良い選択かもしれません。

リロアンでまさかのノーダイブ

セブ空港から陸路を3時間かけてようやく辿り着いたリロアンの地でのダビング初日の朝、ボート際のステッブで足を滑らせ、手をついた際の衝撃で自分の歯で 唇の右側を切ってしまいドクターストップ。あっけなくこの旅でのダイビングは無しってことが決定。せめて一日ぐらい潜りたかったなあ。

事故現場
事故現場。こうして見ると何てことない階段ですが…

体力はあり余っているのでダイビングがダメならシュノーケリングでも…、マウスピースが縫合跡に良くないならマスクとフィンだけのスキンダイブでも…と思ったものの、そもそも傷口を海に浸けてはいけないそうで。ここで無理をして感染症にでもなれば余計に尾を引くし、何かあればリゾートにも迷惑がかかるので自重しないとね。

そういうわけなので今回は水中の写真が一枚もありません。もし私の写真を楽しみにしてた人がいたらゴメンナサイ。まあ、セブにはちょいちょい行ってるんだから、リロアンにもいつかまた行こうと思います。やはりマクロ天国だし、フィリピン航空のマイレージもリピーターだとあっさり溜まるので。

負傷&ノーダイビングになったことは残念ですが、考えようによってはこの程度で済んで良かったなと。なにしろ他には特にダメージもないので。

折りしも私のダイビング仲間の一人がアクシデントで頚椎を痛めてリハビリ中です。聞くと最初はかなり深刻だったそうな。今でもまだ厳しいなりに回復途上なのが何よりで、いつかまた一緒に潜りに行きたいものです。

ああ、だったら全快後のダイビングはリロアンがいいんじゃないかな。私はリベンジしなければならないし、そもそもリロアンを薦めてくれたのが彼女だったから、そういう目的を励みにするのも良かろうと。まあ、先々の彼女の選択次第ですが。

うん、誰かと比べて言うのはどうかと思うけど、自分の怪我はあまり深刻ではないのが救いですね。けっこう縫う程の裂傷だった割に回復も妙に早く、すぐに熱いコーヒーも飲めて、病院で貰った痛み止めも要らなかったし。