いつもつぶらな瞳でニコニコしているスジモヨウフグ。
でも、ときおり目の横にできものを持った個体を見かけます。
このできもの、魚の生態に詳しい人に訊いたところ、寄生虫の影響とのこと。よってつまんで引きちぎってあげた方が魚の健康にはいいらしいです。今度やってあげようかな。
小さい海の生き物が好き。ときおりITや時事にも言及します
以下、セブ滞在中に小耳に挟んだ未確認情報です。 でもダイビング業界内では公然の事実らしいので本当なのでしょう。
この先、サイパンではダイビングショップを経営する上でグリーンカードが必須となるらしく、さりとて急には取得できるはずもないので、現地の日本人経営ショップはことごとく撤退モードに入り、続々と周辺各国への転出に動いているそうな。米国のルールだとも聞いたのでグアムも同じかな。
だとしたらこの先サイパンへのダイビングには行きづらくなるかも。いや、グリーンカード保持者(そんな人がいれば)やサイパン人経営のショップを使えばいいだけなのですが、おそらく日本人ガイドや日本語を話せるガイド、そして彼ら彼女らによる団体観光的な日本スタイルのダイビングサービスは減り、欧米で主流のバディダイブが多くなるでしょう。もちろんブリーフィングも英語。ことダイビングに限ればサイパンは日本人向けとは言えなくなりそうです。
まあ、私としてはサイパンの動向にはさほど関心もなく、セブに大きな影響が出ないことを願うばかり。観光客が増えて飛行機の便が良くなれば◯。ならずに航空券が圧迫されるなら×。新参のダイビングショップが増えて海が荒れるならそれも×。
先月のリロアンでは初っ端に怪我してノーダイブだったものの、今回のマクタンでのダイビング二日目にはちょっと足を延ばしてリロアンで潜ってきました。
マクタンのコンチキビーチからバンカーボートを走らせること約30分で目的地に到着。そう、セブ島南端のリロアンではなく、セブ島中東部の別のリロアンです。
ちなみに「リロアン」とは「渦」の意味らしく、フィリピンの地図には何ヶ所も見つかります。
確かこっちのリロアンでは牡蠣を養殖していて、1キロ40ペソ(約80円)とかで食べられるとのこと。
ただし今回のお目当ては牡蠣ではなくハゼ。潜るとふっかふかの白い泥地(粒子が細かく、砂の感触ではない。「シルト」と呼ぶらしい)のあちこちに何種類もの穴居性のハゼがわんさかわんさか、まさにハゼ天国。引っ込ませようが、いくらでも代わりが見つかるので、遠慮なく接近して撮影できました。
今回のマクタンでのダイビング初日、「何が見たい?」と訊ねられたので、すかさず「トゲツノメ」と答えました。トゲツノメエビ、ここ2年くらいずっと見たかったのですよね。
で、1ダイブ目、ヒルトゥガン島の近くのとある場所に直行。昨年の12月、ピグミーシーホースの団地に直行したのと同じパターンです。そうして、いきなりトゲツノメエビにご対面。やっぱ持つべきものは頼れるガイドへの伝手ですね。
ありがたいことにトゲツノメエビはピクミーよりもずっと浅いところにいます。しかも、この日はゲストが私一人だったのでトゲツノメエビだけを20分以上独占して撮ってました。
ちなみにトゲツノメエビはこんなサイズのエビです。
さらに三日目。この日は超ビギナーのゲストが二人。こういうときの定番コースもヒルトゥガンなので私も一緒に潜ることに。2ダイブ目、ビギナー達が30分かそこらで船に上がったらいよいよ私の時間。またトゲツノメエビを独り占めの撮影タイム。
結局、足掛け二日で50分ぐらいをトゲツノメエビ撮りに費やし、200枚ほど撮りました。一人で来るとこれができていいのですよね。おかげで撮影のコツも掴めたし。
ただ大型の台風9号が行った直後だったので波は高め。水中もうねっていて体の固定は大変でした。トゲツノメエビ、海が穏やかなときにもう一度撮りに行きたいと思います。次は短時間でベストショットが撮れるはずだから2〜3人なら連れてってもいいかな。希望者がいればどうぞ。