カエルアンコウにはご注意

海底の岩やカイメン、漁網なんかに同化して動かないカエルアンコウなら大丈夫ですが、岩陰に潜んでいるベニカエルアンコウの類いには要注意。

ほじほじ君などでつっついてちょっと出てきてもらい写真撮影に興じていると、連中は決まって私の顔に向かって泳いで来ます。せっかくだからとじっと見ていると、そのままBCDの隙間に逃げ込むのですよね。首とか脇とか。

カエルアンコウ1
私のBCDに潜り込んだ個体

しかたなく海底でBCD脱着。おそらく20年ぶり、最初のライセンスを取った時以来だ。

カエルアンコウ2
この個体も向かってきたなぁ。人間を捕獲者だとは思ってないのだろうか?

カエルアンコウが顔めがけて飛んで(?)きたら、自分が避けるか捕まえて戻すかしないと面倒なことになります。ヘタすると船の上や陸に持ち帰ってしまうし。

ガンガゼエビの右手は?

こちらはガンガゼエビ。体長は3cmぐらいですね。

ガンガゼエビ1

見ての通り、左のハサミしか見えません。まあエビ・カニ類は片方のハサミを失った個体も少なくないですからね。また生えてくるのだけど。

でも真相はこうでした。

ガンガゼエビ2

もう片方のハサミは極端に小さいようです。デカいほうがディスプレイ用で小さい方が日常生活用でしょうかね。

Jetstarは怖い

ジェットスターのロゴセブのダイビングショップで聞いた話。

この春、とあるゲストがJetstarの成田→マニラ便を使ってセブ入りした際、マニラ空港で機内預け荷物を待っていたものの一部の乗客の分が一向に出て来ず。どうやらコンテナ丸々一個が行方不明になったそうです。どういう管理をしているんだか。

そのゲストはしかたなくセブで衣料や日用品を買い求め、急場を凌いだとのこと。まあ、そうなりますよね。

日本のJetstarに状況確認を求めると「管轄はオーストラリアになります。そちらに問い合わせてください」だと。しかも、一部始終の事情を伝え終わったときにオペレータが言った言葉が「機内に荷物をお忘れになったということですか?」だったそうで。一番イライラさせられるパターンですね。こちらが言ったことを間違って理解しているという。これは教育が出来ていない以前の問題。聞き取りと把握能力がおぼつかない人員を割り当てているわけです。

結局、数日経ってから「お荷物がマニラに到着しました。受け取られますか?」の連絡があったのだと。その人はたまたま9日間の日程でフィリピンに来ていたので帰国の際にマニラ空港で回収できたものの、もちろん一切を使えずじまい。短期日程だった人は帰国後にどうにかして受け取るという羽目に。

そういやJetstarは成田からの国内線就航の初日早々トラブっていましたよね。LCC特有の脆さ以外にもシステム的な欠陥を抱えた航空会社のような気がしてきました。

Jetstarには「マニラから近いアニラオや沖縄に安く行かれるなら…」と期待していたものの、これほど評判が悪いのでは…。

当分、利用しないでおこうと思います。

長距離・中距離・短距離

私はINONのクローズアップレンズUCL-330とUCL-165M67を携えて海に入ります。そして先日のリロアン(マクタン島に近い方の)ではカニハゼ(体長約50mm)で撮り比べてみました。

素の状態の105mmマイクロレンズ(マクロレンズ)ではワーキングディスタンス(レンズ端から被写体までの距離)が20cm以上必要です。言い換えると20cm以内に近寄ったらピントが合いません。よって長距離撮影用ですね。

カニハゼ(素の105mmマイクロレンズで撮影)
素の105mmマイクロレンズだけで撮影。迫力が足りませんよね

そこでUCL-330を装着すると10cmぐらいまで寄れるようになります。それでいてピントが合う距離も前後数cmの幅があるので非常に使いでがいいです。中距離撮影用。多くの場合、私のデフォルト構成です。

カニハゼ(UCL-330を装着して撮影)
UCL-330を装着して撮影したカニハゼ。 尾びれが見切れているけど、全体的にいい感じです

そしてさらに近寄りたい場合はUCL-330からUCL-165M67に換装します。これだと5cmぐらいまで寄れるもののピントが合う範囲も前後約1cmに限られてしまうのでシビアです。短距離撮影用。

カニハゼ(UCL-165M67を装着して撮影)
UCL-165M67を装着して撮影したカニハゼ。 ピントが手前の目の1mmぐらい奥に合っちゃっているような…


訂正:

ここに書いているUCL-330関連の話は間違っているようです。後日確認したところ、105mmマイクロレンズとUCL-330の組み合わせでは、焦点距離を縮める効果はほとんどなさそうなので。

よってUCL-165M67か、もしくはUCL-165M67+UCL-330を組み合わせで使えってことですね。

ものもらいのスジモヨウフグ

いつもつぶらな瞳でニコニコしているスジモヨウフグ。

スジモヨウフグ(健康体)
いつも笑顔のスジモヨウフグ

でも、ときおり目の横にできものを持った個体を見かけます。

スジモヨウフグ(被寄生)
虫に寄生されて痛々しいスジモヨウフグ。 よく見ると瞳に私のカメラのストロボ光(x2)が映り込んでいます

このできもの、魚の生態に詳しい人に訊いたところ、寄生虫の影響とのこと。よってつまんで引きちぎってあげた方が魚の健康にはいいらしいです。今度やってあげようかな。